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山田玲司のヤングサンデー 第375号 2022/1/17

エロマンガ先輩

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新年一発目のイベントは「内山亜紀先生の出版イベント」のゲストだった。


内山亜紀先生の話はヤンサンでも何回か紹介してきたのだけど、残念ながら面識はなかった。


内山先生は日本の美少女漫画界のレジェンドだ。


この世界には吾妻ひでお先生というレジェンドもいて、80年代初頭の美少女漫画界にはこのお2人に加えて千之ナイフ先生がいる。


この3人が代表的な美少女漫画家なのだ。


革命家 吾妻ひでお先生は悲しい事にアル中による幻覚に苦しみ、失踪を繰り返し、再帰して数年後にお亡くなりになってしまった。


吾妻先生は美少女を描きつつ、虚無的な世界を描き続けていた。


当時の若者が感じていた「喪失感」をそのまま漫画にしていたように僕は感じた。


ところが内山先生の漫画にはそれはない。

内山先生は「喪失」も「虚無」も「物語」も描かない。


ただただ好きな美少女を描きたいから描いている。

気がつけば70歳。まだまだ描く。

そんな人だ。


沢山の人がいる場所が苦手との事で、内山先生の出演は電話のみだったのだけれど、ホントに暖かい人だった。


それだけでなく、今回はレジェンドの一人である千之ナイフ先生も出演されていて、僕の隣に座っていたのです!


おまけに手塚治虫研究家の方とエロマンガ文化史の研究家が2人、司会の方もアニメ専門誌の立ち上げに参加しているという「影のレジェンド」なのだ。


とにかく贅沢なメンバーで最高の時間だった。


(驚いた事が沢山あったので、それについては今週のディスカバリーレイジチャンネルでしっかりお話しします)

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【エロマンガ先輩】


そんな登壇者の人達は全員「礼儀正しい大人」である。

ちゃんとしていて、聞き上手で頭がいい。


でも研究しているのは「美少女のパンツの表現のクロニクル」だったり「エロ本自販機の変遷」だったりする。