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第5テーマ「水素社会に必要な科学技術」の事前学習課題について,まとめましょう。
このプログラムで学ぶことは,あなたの生活とかけはなれたムズカシイことではありません。なぜなら,自動車やバス,トラックなどの運送部門のエネルギーをどうするかという話だからです。
課題1 (有効回答数37)
あなたのやりたい研究はなに?
1 水素を作り出す研究? それとも使う研究?
作り出す研究が11名,使う研究が26名になりました。より身近な『水素を使う』の研究が多いようです。
図1 水素を作り出すか使うか
回答傾向に小学生と中学生の差はあるでしょうか?
別々に集計してみましょう。
図2 小学生と中学生が選ぶ水素の研究のちがい
小学生と中学生をくらべると,水素を作り出す研究を選ぶ数が少しちがいますが,この差は意味のあるものではありません(統計検定という方法で確認できます)。では,男女ではどうでしょうか?
図3 男女が選ぶ水素の研究のちがい
こちらも差はありません。どんな研究を選ぶのかには,校種や男女の差はほとんどないだろうということがわかります。
2 水素について,どんな研究をしたい?
水素の研究について,どんな研究を選んだのでしょうか?
まずは水素を作り出す研究から見てみましょう。
以下の中から研究を選びました。
図4 水素を作り出す研究で,どんな研究をしてみたい?
理論と工場を選んだ人はいませんでした。
新しい物質を研究する
燃料電池を使った乗り物,水素ステーションの安全を高める,水素を安全に輸送する技術の研究が多く選ばれています。
乗り物の研究
制御プログラムの研究
いろいろな研究テーマが提案されました。研究テーマを考えるのは『かんたん』ではなかったと思います。しかし,これこそが『研究』のもっとも重要な点なのです。第4テーマで,遠藤先生,林先生からのご返答にもあったように,研究者とは明らかにしたい『何か』を永遠に追い求めているのです。研究テーマを考えることが『大変』だからこそ『たのしい』と感じることが研究者の第一歩です。
研究で大事なことは,自分が『なに』をやるのかを明確に考えることです。もちろん,自分で『できる』ことと『できない』ことがあります。そのため,自分に『できて』,『だれもやったことがなく』『社会的に意味のある』研究を見つけるのは大変です。
それを自分自身で見つけられるようになったとき,あなたは研究者になるのです。
このプログラムで学ぶことは,あなたの生活とかけはなれたムズカシイことではありません。なぜなら,自動車やバス,トラックなどの運送部門のエネルギーをどうするかという話だからです。
課題1 (有効回答数37)
あなたのやりたい研究はなに?
1 水素を作り出す研究? それとも使う研究?
作り出す研究が11名,使う研究が26名になりました。より身近な『水素を使う』の研究が多いようです。
図1 水素を作り出すか使うか
回答傾向に小学生と中学生の差はあるでしょうか?
別々に集計してみましょう。
図2 小学生と中学生が選ぶ水素の研究のちがい
小学生と中学生をくらべると,水素を作り出す研究を選ぶ数が少しちがいますが,この差は意味のあるものではありません(統計検定という方法で確認できます)。では,男女ではどうでしょうか?
図3 男女が選ぶ水素の研究のちがい
こちらも差はありません。どんな研究を選ぶのかには,校種や男女の差はほとんどないだろうということがわかります。
2 水素について,どんな研究をしたい?
水素の研究について,どんな研究を選んだのでしょうか?
まずは水素を作り出す研究から見てみましょう。
以下の中から研究を選びました。
- 水素をつくる『新しい物質』を研究する
- 水素をつくる『新しい反応』を研究する
- 水素ができる『新しい理論』を研究する
- 水素をつくる『効率を上げる』研究をする
- 水素をつくる『工場の設計』を研究する
図4 水素を作り出す研究で,どんな研究をしてみたい?
理論と工場を選んだ人はいませんでした。
新しい物質を研究する
- できるだけたくさん試して新しい水素をつくる物質を発見する。
- ごみから水素を取り出す
新しい反応を研究する
- もっと低い温度で水素を作れる化学反応
- もっと水素をたくさん作る方法
- 電気を使わずに水から水素を取り出す方法
- 水素の安全性の向上について
- 色んな物質を混ぜてどういう反応がありそれを安全に使えるか。
- 身近な物質に隠された新しい反応をさがす
- 二酸化炭素を出さずに水素を作るには?
効率を上げる研究をする
- もっと低い温度で水素を作れる化学反応で、たくさん水素を作る。
- 水の電気分解よりも水素を多く手に入れられる物質は何か。
- 水素を発生させる効率を上げ、かつ安全に取り出す方法
水素を使う研究は,どうでしょうか?
水素を使う研究は,以下のテーマから選びました。
図5 水素を使う研究で,どんな研究をしてみたい?
水素を使う研究は,以下のテーマから選びました。
- 燃料電池をつかった『乗り物』を研究
- 燃料電池の『制御プログラム』を研究
- 水素ステーションの『安全を高める』研究
- 水素発電所のための『科学技術』を研究
- 水素を長距離『安全に輸送する技術』を研究
図5 水素を使う研究で,どんな研究をしてみたい?
燃料電池を使った乗り物,水素ステーションの安全を高める,水素を安全に輸送する技術の研究が多く選ばれています。
乗り物の研究
- 燃料電池自転車やラジコンで水素を身近に感じる乗り物の開発
- 水素の消費量を減らす
- 新たな乗り物
- 水素ステーションにもなる水素燃料船
- 新たなる水素の乗り物
- 貯めている水素を分け与えれる自動車の研究
- 燃料電池を使って移動を楽にする
- いまよりももっと電気をたくさん作る燃料電池の開発
- 水素を使った機械
安全性を高める研究
- 水素の性質
- 水素爆発をしない水素ステーション
- ミライへの安全な燃料補給
- もっと安全に! 安心な「水素」へ!
- 水素の安全性
- 水素ステーションの安心と安全
- 水素を可視化してみよう
- もし、天災が起こっても絶対安全と言えるようにするには?
- 事故が起きない水素ステーションを作る
水素発電のための新しい科学技術の研究
- 水素発電所の供給できる電力をより多くする技術について
- どうしたら水素を遠くまでとどけられるのか。
- 今よりも水素を安全に保管できる素材は?
- 水素を安全に輸送する技術
- 水素を長距離『安全に輸送する技術』
- 漏れて引火することのない容器
いろいろな研究テーマが提案されました。研究テーマを考えるのは『かんたん』ではなかったと思います。しかし,これこそが『研究』のもっとも重要な点なのです。第4テーマで,遠藤先生,林先生からのご返答にもあったように,研究者とは明らかにしたい『何か』を永遠に追い求めているのです。研究テーマを考えることが『大変』だからこそ『たのしい』と感じることが研究者の第一歩です。
研究で大事なことは,自分が『なに』をやるのかを明確に考えることです。もちろん,自分で『できる』ことと『できない』ことがあります。そのため,自分に『できて』,『だれもやったことがなく』『社会的に意味のある』研究を見つけるのは大変です。
それを自分自身で見つけられるようになったとき,あなたは研究者になるのです。