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「NO HATE SHARE THE LOVE!(憎しみはやめて、愛を分かち合おう!)」―。国際人種差別撤廃デーの21日、あらゆる差別の撤廃を訴えるデモが東京都渋谷区で250人の市民の参加で行われました。
主催した差別反対東京アクションの木野寿紀さん(31)は、出発前のあいさつで昨年亡くなった南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の「人は生まれつき差別をするのではなく、生活の中で差別や偏見を学ぶもの。そうであるなら、愛を学ぶことだってできる。しかも愛を学ぶほうが憎しみを学ぶよりも正しく人間の心に届く」という言葉を紹介し、「憎しみはやめて、愛を分かち合おう」と呼びかけました。
デモ隊は渋谷の宮下公園を出発し、街なかに「差別をなくそう」「あらゆる差別を撤廃させよう」との声を響かせました。
沿道でたまたまデモを見かけた50代の男性は「こういう活動はやったほうがいい。日本人だって地方によって違いがあるのに世界の人種で違いがあって当たり前だ。違うものに対する寛容力がないと世界で生きていけない」と語りました。
国際人種差別撤廃デーは1960年3月21日に南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)に反対する市民69人が武装警官に虐殺された事件を契機に、66年の国連総会で制定されました。