主張

近づく赤旗まつり

誘い合って楽しみませんか

 4年ぶりに開かれる赤旗まつりが近づきました。41回目の今回は11月1日(土)~3日(祝日=月)の3日間、東京・江東区の「夢の島公園」で開催されます。いま会場はススキの穂が風にそよぎ、ドングリが実をつけ、ほんのり秋の気配です。1カ月余り後のまつり本番には、秋はさらに深まりをみせるでしょう。青空の下、政治プログラムで日本と世界の進路を考え、文化行事を満喫し、物産模擬店で舌つづみをうつ―。企画満載の赤旗まつりに家族や知り合いを誘い合い、出かけてみませんか。

安倍政権打倒の声も集め

 赤旗まつりは55年前の1959年の第1回の開催から、世界と日本が直面する焦点課題を取り上げ、理性と良識のメッセージを発する場となってきました。今回は、安倍晋三改造内閣の発足後初となる臨時国会の論戦が繰り広げられるさなかでの開催です。「海外で戦争する国」づくりに暴走する安倍「亡国」政権に、国民が大きな怒りと不安を募らせ、「安倍政治ノー」に立ち上がっています。

 各分野で広がる「一点共闘」の取り組みを持ち寄って交流し、安倍政権打倒の大きな政治集会として成功させることは、日本の前途を憂える国民に勇気と確信を広げることは間違いありません。

 野外ステージで行われる2日目の志位和夫委員長の記念演説、初日の山下芳生書記局長とドイツ文学翻訳家の池田香代子さんとの対談は、政治の対決点、政治を変える大きな展望を太く示すものになるでしょう。3日目にメインアリーナで行われる不破哲三社会科学研究所所長の「科学の目」講座の今回のテーマは「『日本の戦争』を考える」です。来年の戦後70年を前にした待望の企画です。

 暮らし・経済をめぐる小池晃副委員長と経済アナリストの森永卓郎氏との対談、沖縄米軍新基地反対・県知事選勝利のシンポジウム、原発再稼働反対・「原発ゼロ」や憲法・集団的自衛権をめぐる野外ステージの企画は、いずれも情勢にかみ合った充実した内容です。

 東日本大震災・福島第1原発事故後初めての開催でもあります。被災者支援・被災地復興への連帯・交流も計画されています。

 第一級の文化人や芸能人が出演するのも大きな魅力です。抜群の歌唱力で演歌・ジャズに大活躍の歌手・八代亜紀さんの初出演は話題を呼んでいます。“国境なきロックバンド”として人気のソウル・フラワー・ユニオンは前々回に続く登場です。沖縄民謡の古謝美佐子さん、浪曲の国本武春さん、日本民謡の原田直之さんら多彩なステージも見逃せません。落語家の三遊亭円丈さん、柳家権太楼さんらの「青空寄席」を心待ちにしている方も多いことでしょう。

英気養い地方選の力に

 物産模擬店や「大バザール」には全国の名産品がそろいます。「若者広場」「スポーツ広場」などは参加者が主人公の企画です。

 赤旗まつりは、家族そろって参加できて、すべての世代が楽しめる「新しい日本の祭り」として定着してきました。日本共産党をまるごと知ってもらう絶好の機会でもあります。新たな出会い、懐かしい人との再会もあるでしょう。

 来年春はいっせい地方選挙がおこなわれます。日本共産党躍進の跳躍台にするためにも英気を養い、まつりを成功させましょう。