主張
大激戦・沖縄知事選
オナガ氏勝利へ全国の支援を
30日告示を目前に沖縄県知事選(11月16日投票)は大激戦です。情勢はまったく予断を許さない様相です。名護市辺野古への米軍新基地建設に反対し、普天間基地の閉鎖・撤去を求めるオナガ雄志(たけし)前那覇市長は、保守・革新を超えた県民の支持のもと必勝へ全力をあげています。4年前の知事選公約を踏みにじり新基地建設を推進する仲井真弘多(なかいまひろかず)知事陣営は、なりふりかまわぬ総力戦を展開しています。オナガ氏勝利を実現することは、沖縄の未来を開くと同時に、安倍晋三政権の暴走に審判を下す全国的に大きな意義をもつたたかいです。
対決構図は鮮明に
オナガ、仲井真両氏の対決点はいよいよ鮮明になっています。
オナガ氏は公約で、沖縄の全市町村長、議会議長、県議会全会派代表、各種団体が昨年1月安倍首相に提出した「建白書」で大同団結し、普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設断念、オスプレイ配備撤回を強く求めることを掲げました。「あらゆる手法を駆使して辺野古に新基地はつくらせない」と明快です。東村高江での米軍ヘリパッド建設や沖縄へのカジノ導入、原発建設も反対を明言しています。
県民を裏切った仲井真氏は、かつては自らが批判していた普天間基地「固定化」論を振りかざし、新基地建設推進の立場を繰り返します。安倍政権と合意した普天間基地の「5年以内の運用停止」の主張も、アメリカ側がはっきり否定するなど破綻があらわです。8割以上の県民が反対する新基地建設をすすめる仲井真氏に大義はありません。
それだけに仲井真陣営は、徹底した「地上戦・組織戦」に総力をあげています。政府・自民党は沖縄県知事選を全国的選挙と位置づけ、沖縄入りした自民党選対委員長が「最高レベルの支援をする」と檄(げき)を飛ばしました。谷垣禎一幹事長は、「全力をあげて勝利に結び付ける」と告示日に駆けつけテコ入れする構えです。沖縄振興予算などを使った利益誘導で、首長や経済団体からの支援とりつけ、締めつけに躍起です。自民党本部が乗り出して他県の医師会などの団体にまで、沖縄在住の知り合いの名簿提出を求めるなどすさまじい組織戦を展開しています。
オナガ陣営は、政治論戦でリードし相手陣営の攻撃を打ち破るたたかいを強めていますが、組織戦でも仲井真陣営に押し負けない取り組みを徹底して強化することが求められており、そのためにも、沖縄と連帯した全国的な大きな支援がいまこそ急がれています。
平和の問題でも暮らしの問題でも国民の声を聞かない安倍政権に国民の怒りは広がっています。沖縄県知事選は安倍政権の暴走への重要な審判の機会となるものです。絶対に負けられません。
安倍政権に痛撃の結果を
日米両政府が総力をあげて基地押し付けを狙う沖縄での県知事選でオナガ氏勝利をかちとり、安倍政権に痛撃を与え暴走にストップをかけることは、平和と民主主義の発展を願う国民に勇気と確信を与えることになるでしょう。
沖縄から日本を変える歴史的たたかいです。沖縄と心を一つに、オナガ氏勝利へ向けた支援をさらに強めようではありませんか。日本共産党は選挙勝利をめざして全力で奮闘するものです。