主張

総選挙きょう公示

「安倍政治」変える確かな党を

 総選挙がきょう公示されます(14日投票)。民主党から自民・公明両党に政権がかわってから約2年、暮らしの問題でも平和の問題でも暴走に暴走を重ねる第2次安倍晋三政権にたいして、国民は不安と怒りを募らせています。今回の総選挙は、国民の声に耳を貸さない安倍政治の全体をきびしく問う選挙です。安倍政権の暴走をストップさせ、国民の声が届く新しい政治をつくる絶好の機会にしていくことが重要となっています。

「五つの転換」訴え対決

 「『アベノミクス』で景気がよくなったなんて実感はまるでない。むしろ生活は苦しくなるばかり」「安倍首相の強権的なやり方にこわさを感じる」―。消費税再増税、集団的自衛権行使容認の閣議決定、原発再稼働などあらゆる分野で安倍政権に不安と危ぐの声が広がり、暴走を止めるにはどうしたらいいのか、多くの国民が模索するなかでむかえた総選挙です。

 突然の解散から短期間でしたが、公示前の論戦でも争点と対決軸が鮮明になってきています。

 暴走する安倍政権に正面から立ち向かい、それにかわる政治の転換方向を明確に示しているのが、日本共産党です。安倍政権が今年4月からの消費税増税による「増税不況」になんの反省もないまま、2017年4月に消費税10%実施を明言していることにたいし、日本共産党は「『先送り』実施でなくきっぱり中止」を訴えています。富裕層や大企業に応分の負担を求める財源確保など「消費税に頼らない別の道」もしっかり示しています。消費税再増税反対の願いを安心して託すことができる党です。

 消費税再増税とともに、「アベノミクス」、「海外で戦争する国」づくり、原発再稼働、沖縄新基地建設など焦点課題で「五つの転換」の道を明らかにしています。

 総選挙は、政党名で投票する全国11ブロックの比例代表選挙と、一つの選挙区で1人の議員を選ぶ小選挙区選挙があります。どちらの選挙でも、どの政党が国民の願いを託すことができるかをしっかり見極めることが必要です。

 安倍政権に対決するとともに、責任ある対案を示す日本共産党の一貫した立場は、この2年間まったく揺らいでいません。「自共対決」の構図は明瞭です。日本共産党を伸ばせば安倍政権への最大の痛打となり、政治を変える最も確かな力になることは間違いありません。

 2年前まで政権与党として悪政を推進してきた民主党は消費税再増税の先送り実施に賛成するなど、安倍政権に対決する足場がありません。「第三極」といわれた政党は、解散したり四分五裂し党名が変わったり、2年前の姿で残っている党はありません。「アベノミクス」断行を迫ったり、集団的自衛権行使容認に賛成したりと安倍政権を補完する姿勢があらわです。

力合わせて未来を開く

 日本共産党は「綱領」という未来への羅針盤を持っています。党創立から92年、反戦平和一筋の歴史を持つ党です。草の根で国民に結びついています。企業・団体献金も政党助成金も一切受け取らず、財界・大企業にも堂々とものがいえる政党でもあります。

 総選挙で日本共産党を躍進させ、安倍政権の暴走を阻むとともに、「国民が主人公」の希望ある日本をつくろうではありませんか。