日本共産党の志位和夫委員長は26日、国会内で記者会見しました。同日始まったいっせい地方選挙について「10道県の知事選全てで自民党候補と対決する候補者を擁立・支援して勝利のために全力を尽くしたい。(4月3日には)道府県議選・政令市議選も始まりますが、立候補状況をみても、自民党が擁立候補者を増やし、共産党も増やしています。自民党が(議席を)増やすか、共産党が増やすか、『自共対決』の様相になっていると思います。全力をあげて、残る2週間を取り組みたい」と表明しました。

 選挙戦の争点を問われた志位氏は「安倍政権の民意に背く暴走ストップの声を地方からあげていくことが大きな争点になります。『海外で戦争をする国』づくり、『企業が世界で一番活躍しやすい国』づくり―この『亡国の国』づくりに対して地方からの審判を訴えていきたい」と強調しました。

 また、「自民党中心の『オール与党』で自治体が運営されているケースが非常に多くあります。『住民福祉の増進』という本来の自治体のあるべき姿を取り戻していこうということも訴えてたたかいたい」と述べました。そのうえで、「全体として自民党対共産党の対決が鮮明です。共産党を躍進させて、自民党をへこませるたたかいをやっていきたい」と語りました。

 志位氏はまた、この間の一連の国政・地方選挙で躍進するもとで行われるいっせい地方選の位置づけを問われ、街頭での訴えに多くの人が足をとめる新しい期待が共産党に寄せられ、新しい議員が全国各地で活躍し、新しい期待を広げていることをあげ、「この間の躍進の流れを地方でも花開かせたいと思います」と述べました。