横浜・臨港パーク

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(写真)野外の会場を埋め尽くして開かれた、戦後70年の憲法集会=3日、横浜市西区・臨港パーク

 「戦争立法」など安倍政権による憲法を無視・破壊する「暴走」に共同の力で立ち向かおうと、憲法記念日の3日、横浜市の臨港パークで「平和といのちと人権を!5・3憲法集会」が開催されました。強い日差しが照りつけるなか、ステージ裏も含めて会場からあふれる3万人以上(主催者発表)が参加し、「憲法守ろう」との思いを一つにアピールしました。

 「戦争ができる国になれば、『戦争に行け』と教えないといけなくなる。そんな時代に絶対にしてはならない」(小学校教員)、「安倍政権のやり方は『ひどい』という言葉でも足りない。声を上げていきたい」(医療事務)など、さまざまな思いがあふれました。

 「5・3憲法集会」は、これまで「憲法会議」「許すな!憲法改悪・市民連絡会」などでつくる「憲法集会実行委員会(2014)」と、「フォーラム平和・人権・環境」は別の集会を開いてきました。今回は共同で新たな憲法集会実行委員会を結成し、集会を開催しました。

 集会よびかけ人6氏が発言。作家の大江健三郎氏は、安倍晋三首相が米国議会で米国の戦争の力強い仲間になると表明したことにふれ、「日本人は承認、賛同をしていない。それをはっきりいう必要がある」と語りました。憲法研究者の樋口陽一氏は「国会で立憲主義という言葉を聞いても、知らない人たちが憲法に手をつけようとしている」と批判。戦後、憲法を支えてきた国民のたたかいにふれ、「日本とアジア、世界の未来のために力を合わせよう」と呼びかけました。

 11団体の代表がリレートーク。日本国際ボランティアセンターの長谷部貴俊さんは、集団的自衛権の行使容認について「イラク、アフガニスタンの現状を見ると、この動きは間違っている」と告発。明日の自由を守る若手弁護士の会の白神優理子さんは、「憲法を守ることは子どもたちの希望だ」と発言しました。

 連帯のあいさつにたった日本共産党の志位和夫委員長は、日本を「海外で戦争する国」につくり替える「戦争立法」の三つの大問題を指摘。「私は、心から呼びかけたい。『戦争立法』反対の一点で、思想・信条の違いを超え、国会内外で、すべての政党・団体・個人が力をあわせて、安倍政権のたくらみを必ず打ち破ろうではありませんか。世界に誇る憲法9条を守りぬき、9条を生かした平和日本を、みんなで力をあわせて築こうではありませんか」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 民主、社民、生活の各党の代表があいさつしました。歌手のクミコさんらがライブしました。

 小学4年生の双子の娘と埼玉県新座市から参加した女性(41)は「子どもたちに戦争のない世の中を残したい。ただただそれだけで来ました」と語りました。