(写真)辺野古新基地建設に抗議して国会を包囲する沖縄選出の国会議員ら=24日、国会正門前
「沖縄と本土が連帯して、新基地も戦争法案も許さない」―。安倍政権が民意を踏みにじって強行している沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設を止めようと24日、東京・国会議事堂周辺で「国会包囲ヒューマンチェーン」が行われ、1万5千人(主催者発表)が参加しました。主催は同実行委員会。
行動のテーマカラーは辺野古の美しい海を思い起こさせる青。青いTシャツやスカーフ、タオルなどを身に着けた人々が「新基地NO」のカードを掲げ、三線(さんしん)やドラムを奏でながら国会を二重三重に囲みました。
名護市の稲嶺進市長はジュゴン柄の青のかりゆし姿で参加。「絶対に諦めないし、沖縄は孤立していない。みなさんとスクラムを組んで頑張りたい。勝利するまで力をお貸しください」と訴えました。
哲学者で東京大学大学院教授の高橋哲哉氏は、「新基地を止めるのは日本国民の責任。東京、本土でこそ沖縄の何十倍もの声を上げよう」と呼びかけました。
赤嶺政賢(沖縄1区、日本共産党)、照屋寛徳(同2区、社民党)、玉城デニー(同3区、生活の党)、仲里利信(同4区、無所属)の「オール沖縄」の衆院議員が勢ぞろい。赤嶺氏は、「辺野古新基地反対のたたかいが全国に広がり、県民の勝利を確信している。日本を戦争する国には絶対にさせない。ともに頑張ろう」と訴えました。沖縄社会大衆党の糸数慶子参院議員が発言しました。
沖縄から「5・17県民大会」実行委員会メンバーが上京し、共産党からは玉城ノブ子、西銘純恵両県議が参加しました。
青いニット帽をかぶって参加した大学2年の女性(19)=東京都町田市=は、「3月末に友人と辺野古に行きました。集団的自衛権もヤバいし、安倍政権はアメリカに都合のいい政権だと思う」。男性(19)=東京都葛飾区、フリーター=は、「ギリギリのところに来ているので止めなきゃと思う。今日はたくさん集まったけど、全然足りないから知らせたい」と語りました。
共産党の宮本徹衆院議員も参加しました。