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日本共産党の志位和夫委員長は6日、広島平和記念式典と原水爆禁止世界大会・広島の直後、記者団の質問に対し次のように答えました。
志位 広島市長の「平和宣言」には、重要な内容が盛り込まれていました。とくに、「核保有国等の為政者」が「自己中心的な考えに陥ったまま、核による威嚇にこだわる言動を繰り返しています」と、「核抑止力論」に対する批判がはっきり述べられたこと、それから2020年という期限を区切って、核兵器禁止条約の国際交渉の開始を世界に強く求めた内容が入ったということは、世界と日本の核兵器をなくす運動の要求にそったものになったと思って聞きました。
―安倍首相のあいさつはどうでしたか。
志位 「平和宣言」で述べられた、その一番肝心なところがまったくなかったと思います。
志位 「丁寧に説明する」とあれだけいいながら、一番「説明」しなければならない被爆地で、語る言葉がないということではないでしょうか。
志位 戦争法案というのは、集団的自衛権の発動についても無制限に、どこまでも拡大するという問題点があるわけですが、武力行使をしている米軍等への「兵站」(へいたん)の活動においても無制限なのです。なんでも運べる。核兵器も運べる。法案の仕組み自体がそうなっています。そういう点でもこのような法案は廃案にするしかないということが、いよいよ明瞭になったと考えています。
―(政府は)「非核三原則」を挙げて、「それはない」といっていますが。
志位 たとえば「核密約」の問題があります。「核密約」を廃棄するという手続きを日本政府はとっていません。「非核三原則」を掲げてはいますが、実態は空洞化しているという現実があります。「非核三原則」を盾に、「絶対に核兵器を運ぶことはないんだ」と言ってみても、これは空語なんですよ。
志位 戦争法案の問題は、安倍首相の頭の中や、言っていることがどういうことかではなく、法案そのものの中身が追及されなければなりません。法案そのものが、集団的自衛権でも、兵站の問題でも無制限だということがこれだけ明らかになったわけですから、これはもう本当に、私たちは廃案にするしかないと強く言いたいですね。
法案にそくして、一番リアルな危険性がどこにあるかということをさらに追及していきたいと思います。
運動の要求にそった「平和宣言」
―被爆70年となる広島の記念式典に参加していかがでしたか。志位 広島市長の「平和宣言」には、重要な内容が盛り込まれていました。とくに、「核保有国等の為政者」が「自己中心的な考えに陥ったまま、核による威嚇にこだわる言動を繰り返しています」と、「核抑止力論」に対する批判がはっきり述べられたこと、それから2020年という期限を区切って、核兵器禁止条約の国際交渉の開始を世界に強く求めた内容が入ったということは、世界と日本の核兵器をなくす運動の要求にそったものになったと思って聞きました。
―安倍首相のあいさつはどうでしたか。
志位 「平和宣言」で述べられた、その一番肝心なところがまったくなかったと思います。
戦争法案、被爆地で語らず
―安保法案について首相は言及しませんでしたが。志位 「丁寧に説明する」とあれだけいいながら、一番「説明」しなければならない被爆地で、語る言葉がないということではないでしょうか。
「核兵器も運ぶ」無制限に拡大
―8月6日を前に、中谷元・防衛相が核兵器の運搬も「法文上は排除しない」と述べましたが。志位 戦争法案というのは、集団的自衛権の発動についても無制限に、どこまでも拡大するという問題点があるわけですが、武力行使をしている米軍等への「兵站」(へいたん)の活動においても無制限なのです。なんでも運べる。核兵器も運べる。法案の仕組み自体がそうなっています。そういう点でもこのような法案は廃案にするしかないということが、いよいよ明瞭になったと考えています。
―(政府は)「非核三原則」を挙げて、「それはない」といっていますが。
志位 たとえば「核密約」の問題があります。「核密約」を廃棄するという手続きを日本政府はとっていません。「非核三原則」を掲げてはいますが、実態は空洞化しているという現実があります。「非核三原則」を盾に、「絶対に核兵器を運ぶことはないんだ」と言ってみても、これは空語なんですよ。
廃案しかない一番リアルな危険性を追及
―今後の国会審議にどう臨みますか。志位 戦争法案の問題は、安倍首相の頭の中や、言っていることがどういうことかではなく、法案そのものの中身が追及されなければなりません。法案そのものが、集団的自衛権でも、兵站の問題でも無制限だということがこれだけ明らかになったわけですから、これはもう本当に、私たちは廃案にするしかないと強く言いたいですね。
法案にそくして、一番リアルな危険性がどこにあるかということをさらに追及していきたいと思います。