古今東西の名著の内容をわかりやすく4回シリーズで紹介してくれるNHKの「100分de名著」という番組。


6月22日の放送は18世紀のドイツの哲学者カントの『純粋理性批判』の解説の四回目。


「自由と道徳を基礎づける」 を視聴。


カントの述べる自由とは生理的な欲求のみの「快の自由」ではなく、

普遍妥当な道徳的な理性に基づいた「善の自由」のこと。

この善の自由を発揮できるところに「人間の尊厳」がある。


尊厳のある人間は、動物のように「手段」として利用することは許されない。

18世紀以来、拡大を続けてきた普遍的な基本的人権と民主主義の基礎となる考え方だ。
実際、カントの理論は民主主義を作り上げたフリーメイソンの基礎的な理論となっているという。
しかし資本主義のマネーの力が暴走している現状では、人間は「資本の手段」にされてしまっている。

善の自由を基礎づけているはずの民主主義が、快の自由を原理とする資本主義に飲み込まれている。
そもそも善の自由に基づいた個人主義そのものが、資本主義的価値観と結びつくことで、「拝金主義的個人主義」になり、富の格差を最大限容認する新自由主義を作り上げてきた。
その結果、民主主義と基本的人権を掲げる自由民主制において、市民の合意の下でマネーの管理者に支配される方向に誘導されてきたのである。

この自由民主制の矛盾を解消するところが今世紀の最大の課題の一つだ


資本主義に対抗するための思想として二つの事が考えられる
・民族や国家の伝統に立ち返る方法(原理主義)
・立憲民主主義(個人主義に基づく民主主義)の原理を純化し強化する方法(進歩主義)
資本主義はマネーという普遍的な原理をもとに世界を席巻している。
それに対抗する普遍的な論理と合理に基づいた理性を重視するなら、進歩主義に向かうことになる。
しかし立憲民主主義の原理を純化し強化するには、カントの理論を悪用してきたフリーメイソン最上層部・国際銀行軍事権力に管理されてきた民主主義の原理の謎を解かなければならない。
「善の自由」を「快の自由」の上位におくカント倫理学は、拝金主義を克服し立憲民主主義の純化を基礎づける理論として参考にするべきものなのである。

・関連図解


上記の図解の詳しい説明はこちら

【操作される議会制民主主義 図解のまとめ】

https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12396147950.html


・関連本


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■操作される日米欧の自由民主制(資本主義経済と民主政治)のモデル




・現在の自由民主制の欠陥を克服し、民主主義の完成を目指す理想の社会モデル

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<リンク>【操作される資本主義経済 図解のまとめ】

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