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前回、欧米日の自由民主主義諸国のリスクをお伝えした。

今回は、イスラエルによるシリア空爆と、シリア内戦による化学兵器の使用による国際的な
介入によって、一気にリスクが顕在し始めている中近東について。
その混乱がどのように私たちの生活・家計に影響についてお伝えする。

イスラエルのパレスチナ問題、レバノン内戦、アラブの春の革命の波及、イランの核問題、テロと宗教対立が頻発する米軍撤退後のイラク、クルド人の独立問題を抱えるトルコ、安定しないリビアとエジプトの新政権、王族の独裁の矛盾が噴出してもおかしくないサウジアラビア及びアラビア半島、・・・

中近東の抱えているカントリーリスクを数え上げればキリが無い。

よくもこれほどのリスクがと思うほど混沌としている。

しかもそれらの問題に石油資源や世界の軍事大国の思惑が複雑に絡み合っており、散発的な事件が一気に世界を巻き込む国際問題に発展する可能性があるのが中近東なのである。

まさに世界の火薬庫という呼び名がふさわしい。

下記の図は、米軍が2006年から使用してきた未来の中東地図だという。