動物の倫理と人間の倫理の分岐点 序列の追求とそれ以外の道のどちらを意識化するか
（ブログ 「バカ国民帝国日本の滅亡 罪と
罰」より転載）
…で、その「権力」というのは、正義の名のもとに、特定の誰かを殺戮するものですよね？
「偉大な事業」を成し遂げるには「甘いことは言ってられない」とか「犠牲は仕方がない」とか…
要するに、これですね…
こういう考え方は、暴力革命がそうでしたし…ナチスの優生思想がそうでした。
優秀な民族は、何をやっても許される！…
そして、米英などの自称「文明国」の考え方もこれです。
野蛮人を文明化してやるんだと言って、公然と侵略し、略奪してきたのです…
さらに言えば、最近の「日本人は優秀だ」と、とにかく言いたがる連中もこれですね…
自分たちは、選ばれた民族だ…と…だから、他は排除すべきだと…
(´0ﾉ｀*)しかし、その結果は？ただの強盗殺人ですよ…
(=｀(∞)´=) 敵は、滅ぼさなければいけないし、悪は、排除しなければいけない…しかし…
やり方を間違えてはいけないのですよ…
正しいやり方で敵を滅ぼし、悪を排除する…
それがブッダやキリストが人々に伝えようとしたことであり、実践したことなのです。
（たとえば「悪人に逆らうな」「右の頬を打たれたら、左の頬も向けよ」）
しかし、自分が「選ばれた」「優秀」「天才」と「錯覚」するとなぜ傍若無人になるんでしょうね？
人間じゃなくて、サルだからですよ。
動物の世界では、群れのＮＯ．１が、「何をやっても許される」からです。
人間の世界では、そうではないのです。動物のままの人間ばかりみたいですが…
（転載終了）
＜リンク＞バカ国民帝国 日本の滅亡 罪と罰
人間の倫理と動物の倫理の分岐点とは何か？
動物が本能のままに道徳を形作っているのに対し、
人間には、本能を分析し、より良いものにしようとする
意思が備わっていることだ。
この道徳的能力を持つことが人間に人権が与えられる根拠の一つである。
究極的には道徳的能力を持たなかったとしても、人権は認められるので、
人間の尊厳は人間という生物に与えられる人間教である。
人間の尊厳が認められる理由の第一原理は、「生物的に人間であること」。
（例え道徳的能力を欠落した廃人でも人間として生まれたからには、最低限の尊厳は与えられるため）
第二原理として、道徳的選択能力があること。（もし人間以外の高度知的生命体と
接触することがあった場合は、その高度知的生命体はここに分類されるだろう）
一方で歴史をみると、道徳的選択能力がある人間が、その道徳的選択によって
動物でも行わないような大きな過ちを犯してきたのも事実である。
宗教戦争や、民族紛争、優生学、人種差別、能力や経歴差別など。
大抵の問題は、上記の記事にもあったように
【自分が「選ばれた」「優秀」「天才」と「錯覚」すると傍若無人になる】
ここに原因がある。
自らを選ばれた人間、民族、思想、宗教、能力の持ち主と思い込み、独善的になり、
他者を人間と見なくなるのである。
これは動物としての人間の本能である「優越への衝動」があるためだ。
サルなどの群れは、必ず序列ができ、順位を巡ってオスが争う。
人間もサルと同じで、「優越への衝動」が本能に組み込まれている。
一方で、この優越願望が、より良いものを作ろうとする人間独自の道徳的選択能力を
作り出す原動力にもなっている。
つまり、優越願望は二つの方向性があるということだ。
一つは、動物と同じく権力の序列のみを求める本能としての優越願望。
もう一つは人間独自の道徳的選択能力に基づく、動物的序列を超える倫理的欲求。
人間はこの二つの優越願望を内包している矛盾した存在なのである。
そして人間は意識化する方向に向かう。
道徳的選択能力といっても、サルと同じ序列意識を刺激するか、別の倫理意識を刺激するかの選択で方向性がまるで違うものになる。
序列を意識化すれば、動物としての優越願望が刺激され、動物的倫理の持ち主となる。
序列を超える倫理を意識化すれば、人間独自の優越願望が刺激され、人間的倫理の持ち主となる。
富と能力と経歴の超絶格差社会を指向している現在の新自由主義は、
どちらの本能を意識化させ、刺激しているのかは明らかだろう。
国際金融軍事権力が進めるのは家畜性民主主義。
人間を人工的に動物化させるのが狙いである。
人間にふわさしい倫理とは何か？
それが、サルのように序列を意識化させ、独善的意識を作り出すものでないのは確かだ。
また、多くのカルトのように現実を否定し迷信や妄想にとりつかれることでもない。
封建制や奴隷制の序列意識を克服しようとしてきた民主の原理を意識化し発展させる
方向性に、人間の持つ道徳的選択能力を用いるべきである。
＜リンク＞国際金融権力によって、自由・平等・友愛の人権と民主主義を掲げる社会において人間と人民が消える理由
＜リンク＞民主の原理である4つの権利（真理、自由、平等、友愛）を統合させ発展させる方法
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