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「死後離婚」が許される5つのチェックリスト
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「死後離婚」が許される5つのチェックリスト

2017-08-14 10:58
    5年前に解決したお客様から高級ジュレ
    (たぶんゼリーと同じ)をいただきました。
    露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。

    実は・・・凍らせたゼリーが大・大・大好きなので、
    本当はちょっと冷やすぐらいが、推奨なのかもしれませんが、
    冷蔵庫ではなく、冷凍庫へ直行しました。
    お気使いありがとうございました。



    さて、ここからが本題です。

    昨年から「死後離婚」という聞き慣れない言葉を
    耳にする機会が増えましたね。

    これは夫に先立たれた未亡人の妻が「夫の実家と縁を切る」ことで
    具体的には役所へ「姻族関係終了届」を提出するのですが、
    届出件数は10年前と比べ1.5倍に増えています。

    親戚付き合いをやめたい、一緒に暮らしたくない、
    そして何より「夫の両親を介護したくない」というのが主な理由ですが、
    具体的な事例をもとに解説していきましょう。

    浜田京子さん(56歳)のケースを前回紹介しましたが、
    今回はその続きからです。


    このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
    http://ameblo.jp/yukihiko55/



    生前、義父と京子さんは養子縁組をしていたのですが、
    もちろん、夫は京子さんに離縁するよう求めてくるでしょう。


    そうすると夫は一人っ子で兄弟姉妹がいないので、
    京子さんが反対しても、夫は実家の土地建物を相続
    (義父⇒夫)するでしょう。


    その結果、京子さんは自宅に住む権利を失うので
    夫は京子さんを追い出し、女を招き入れるはずです。


    しかし、過去の言動を振り返ると夫や女が義母の面倒を
    見るとは思えず、「介護放棄」の危険すらあるのです。


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    「お母さんも息子(夫)をあんなふうに育ててしまったと
    いう罪はあるかもしれませんが、最期まで安心して
    暮らせる場所を確保してあげたい。

    本当は息子(夫)と一緒に余生を過ごせたら
    良いのですが・・・」

    京子さんは苦しい心境を吐露しますが、
    夫は妻の性格を知った上で都合良く利用しているのだから
    強かです。


    京子さんにとって義母と一緒に暮らしていた期間(25年)は
    実母と同じ(25年)。だから、義母は実母と同じような存在なので、
    京子さんは夫に体良く利用されていることを知りながら、
    それでも義母を見捨てるわけにはいかないそうです。


    ところで夫は昨年、泥酔状態で駅のホームから
    転落するという事故が発生。たまたま電車が通過せず、
    車両に轢かれずに済んだのは不幸中の幸いですが、


    それでもホームから線路は転落したので「複雑粉砕骨折」と診断され、
    手術を受け、今でも両足にはボルトが入ったまま。



    もともと夫は過去に脳梗塞で倒れたこともあり、
    現在も血圧が高いので医者からは「いつ何があってもおかしくはない」と
    言われているのですが、


    今回の事件は「万が一、夫が亡くなったらどうするのか」に
    ついて腰を据えて検討するきっかけになったようで、
    京子さんは「何があっても義母さんを最後まで看取ろう」と覚悟を決めたのです。



    私は相談の現場で仮定の話…


    もし夫と離婚もしくは死別したら、
    義両親のことをどうするのかについて
    妻側から投げかけてきたとき、義両親の世話を「死別時」に
    打ち切りたいのなら「姻族関係終了届」という方法があると
    アドバイスすることもあります。

    ただ、本当に提出するケースは非常に少ない、
    京子さんのように思い止まるケースが圧倒的に多いのが
    実情です。




    ここまでは妻が義両親の介護を続けるか否かの選択を
    迫られたとき、対照的な決断を下した2人の話を
    取り上げてきましたが、相反するエピソードを
    もとにチェックリスト(5項目)を作成したので
    人生の岐路でどうすべきかの判断材料として参考にしてください。



    1.すでに義両親の介護を始めているかどうか

    ⇒すでに妻が義両親の介護を担っている最中に
    夫が亡くなった場合、妻がこれから介護を続けたくないのなら、
    代わりの人間に頼まなければなりませんが、

    夫の親戚筋もそれぞれの事情(子どもの教育にお金がかかるので
    経済的に無理、配偶者の親の面倒をみているので肉体的に無理、
    兄弟姉妹間の仲が悪かったので心理的に無理など)で
    説得できない可能性もあります。


    一方、まだ義両親が元気で心身ともに丈夫なら
    「もし介護が必要になったら、誰が引き取るのか」を
    これから親戚一同でゼロから話し合って決めていきます。


    すでに夫が存命ではないのなら未亡人の妻が「義理の」
    両親を引き取るのは不自然なので、そこで「引き取らない」と
    いう結論を出せば、姻族関係終了届を出さずとも、
    義両親との関係を終わらせることができます。


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    2.義両親との仲はどうか。

    ⇒義両親は夫側の人間なのだから、夫と仲が悪いのなら当然、
    義両親とも仲が悪いと思われがちですが、
    必ずしもイコールとは限りません。


    だから、夫への憎しみを義両親に転嫁するだろうと
    決め付けるのは早計です。


    夫の介護をしたくないほど険悪だから当然、
    「義両親の介護もしたくない」だろうと。


    例えば、義両親が夫(息子)より妻(嫁)の味方を
    してくれる場合などは義両親との関係は良好なことも
    多いです。


    このような場合は、妻は夫に先立たれても
    「最後まで義父(母)さんのお世話をしたい」と
    介護を買って出ることもあります。

    逆にいえば、夫だけでなく義両親とも険悪なら
    姻族関係終了届の提出も視野に入ってくるでしょう。



    (次回に続く)

    現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
    『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
    おかげ様で49回目が公開されました。

    今回は『医者同士の不倫でポイ捨てされた献身妻 
    娘の学費ピンチで狡猾ドケチ夫も完敗の一手』です。

    男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
    役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

    ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

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