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なぜ離婚せず「夫の逝去」を待つのか
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なぜ離婚せず「夫の逝去」を待つのか

2017-08-07 13:56
    航空機の安全ビデオを最初から最後まで凝視したのは久しぶりですね。
    行政書士の露木幸彦と申します。

    スッチーさんがスタンドマイクを使って艶めかしく注意喚起するなんて
    凄いクオリティ。初のスターフライヤーでしたが、思わぬサプライズでした。

    https://www.youtube.com/watch?v=bgjlokOXO7Y


    さて、ここからが本題です。


    昨年から「死後離婚」という聞き慣れない言葉を耳にする機会が増えましたね。
    これは夫に先立たれた未亡人の妻が「夫の実家と縁を切る」ことで
    具体的には役所へ「姻族関係終了届」を提出するのですが、
    届出件数は10年前と比べ1.5倍に増えています。


    親戚付き合いをやめたい、一緒に暮らしたくない、
    そして何より「夫の両親を介護したくない」というのが主な理由ですが、

    鈴木陽子さん(58歳)のケースを前回紹介しましたが、
    今回はその続きからです。

    このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
    http://ameblo.jp/yukihiko55/





    28年間の結婚生活を振り返ったとき、
    夫に散々、振り回されたこと、
    夫のことを義母はほとんど注意してくれなかったこと、
    何より悪しき思い出がつまった家(実家)のことを思い浮かべると、
    これ以上、亡き夫に義理立てする気にはならず、
    陽子さんは娘さんと一緒に実家を出て、
    2人でアパートを借りて暮らし始めたのです。



    そして役所には「姻族関係終了届」を提出し、
    夫の実家とは縁を切ったのですが、
    陽子さんは当時の心境をこう振り返ります。

    「今は娘と自分のことだけを考えればいいので、
    とても楽になりました。今まではほのぼのとテレビを見る暇もなく、
    時間に追われて日々が過ぎていったので。

    娘も転職して収入を増やすため、
    資格試験の勉強に励んでいます。
    女同士、前向きですよ!」

    もし、陽子さんが「離婚」という形で夫や義母と
    縁を切っていれば、慰謝料や手切れ金を手に入れることができたかもしれません。



    『ゲリラ離婚』回避マニュアル
    ~周りの人間を心理誘導し、「昨日の敵は今日の味方」を実現する3つの方法~
    http://www.tuyuki-office.jp/gerira.html 



    しかし、生前に離婚することは叶わず、死別に伴って
    「姻族関係終了届」という形を取らざるを得なかったのです。


    陽子さんは28年間、夫と義母にコキ使われるだけ
    使われたのに何も得られず、人生の大半を棒に
    振ったように思えますが、本人いわく必ずしも
    無駄ではなかったそう。

    「今の会社で定年まで働けることが私の誇りなんです!」

    陽子さんは最後にそう力強く語ってくれました。


    次に夫が亡くなっても家に残り、義母を引き取り、
    介護を続けることを選んだケースですが、
    どのような経緯で「やめない」という決断に至ったのでしょうか?


    浜田京子さん(56歳)は現在、夫、娘2人と二世帯住宅で
    暮らしているのですが、義両親が住んでいた家に京子さん夫婦の家を
    増したのは25年前のこと。


    もともとは夫の両親も一緒に住んでいたのですが、
    義父は3年前に他界し、義母も現在は軽度の認知症と診断され、
    介護管理者つきマンションに入居中。


    基本的な食事や入浴等の世話はヘルパーが代わってくれるのですが、
    週1回の通院への付き添いや、ヘルパーとの細々とした連絡等は
    家族の「誰か」が行わなければならず、息子(夫)は
    何もしようとしないので消去法で京子さんがやらざるを得ない状況に。



    このように夫は実親の介護を妻に丸投げしたのですが、
    それなのに京子さんに向かって悪口や不満、愚痴を吐き散らすので
    夫婦の間で喧嘩が絶えず、昨年末には夫が手を上げて
    京子さんが顔を負傷してしまったので、仕方なく警察を呼んだそうです。

    ところで義父が亡くなってから3年が経過しているのに
    今だに実家部分は義父名義のままで、
    夫(息子)への名義変更を行っていないのですが、なぜでしょうか?



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    http://www.tuyuki-office.jp/rikon9025.html



    京子さん夫婦には特別な事情があったのです。

    それは夫の不倫。相手は同じ職場の派遣社員(女)で、
    夫は週末になると決まって女の家に入り浸っており、
    自宅にほとんど帰ってこないので、義母の介護を
    手伝わないというわけ。


    京子さんも手をこまねいていたわけではなく、
    興信所に依頼し、女の素性(住所、名前等)を
    特定した上で慰謝料を請求し、200万円を払わせたのです。


    これで2人の関係を絶ち切ることができたと安心していたのですが…

    「女の支払能力を考えると、慰謝料は夫が立て替えたのでは?!」と
    私は勘付いたので、京子さんに「もし女は無傷で済んだのなら
    何も反省しておらず、まだ(不倫が)続いている可能性がある」と
    耳打ちしたのですが、揚句の果てには夫の方から
    離婚を突きつけてきたそうです。

    もし京子さんは離婚に同意したら、どうなるでしょうか?



    (次回に続く)


    現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
    『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
    おかげ様で48回目が公開されました。

    今回は『妻の妊娠中にゲス不倫、やり直してもうまくいかないワケ』です。

    男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
    役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

    ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

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