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しんやさん のコメント

昨夜見かけた反論のコメントが今朝にはなくなっていましたが、いちおう書いておきます。

私を含め、貴ノ岩を殴った日馬富士をこのコメント欄で擁護した人はいません。
一方の黒さを指摘したからといって、もう一方を真っ白だと擁護したかのように曲解しないでいただきたい。
誰もがワイドショーや夕刊フジや週刊文春のように、「協会・モンゴル人=クロ、貴乃花=シロ」とか、あるいはその逆のような単純な構図で捉えているわけではありません。
私は日馬富士の暴力は程度によらず問題であり、引退はやむを得ないと思っています。

貴乃花を批判すると「なぜ被害者を批判するのか」ということも言われますが、被害者はあくまで貴ノ岩であり、その師匠である貴乃花は第三者です。

私は貴乃花が警察に被害届を出したことを問題だとは思っていません。
その後、内容の違う診断書を協会に提出したことを疑問視しています。

以下は事実です。
1.暴行翌日から3日間(10/26~28)貴ノ岩は巡業に参加し相撲を取った
2.暴行の翌日(10/26)に貴ノ岩と日馬富士は和解している
3.貴ノ岩と家族は、日馬富士への厳しい処分を望まなかった(※)
4.貴乃花が暴行の事実を鳥取県警に届けた(10/29)後で、田川市役所への表敬訪問に貴ノ岩が同行している(11/2)
5.貴ノ岩が入院したのは11/5から、福岡市の病院

※のソースはこちら
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201712200000738.html
http://www.sanspo.com/sports/news/20171129/sum17112905010003-n1.html

1~3、および日馬富士の刑事罰が略式起訴で罰金50万円だったことから、貴ノ岩の怪我がそれほど大きなものではなかったと考えられます。

貴ノ岩が頭蓋骨を骨折するほどの重傷だったとすれば、重傷者が巡業に参加しているのを見ていて、4日目に本人から申し出があるまで異変に気付かない貴乃花は、親方としても巡業部長としても無能です。
被害届を提出した4日後に重傷者を表敬訪問に連れ回したり、入院させるまで一週間もかけたりしていることも意味不明です。
頭部を固いもので殴られたというなら、CTを撮るなりして状態を確認し、重傷なら即座に入院させるのが普通ではないですか?

貴ノ岩の怪我が重いものではないとしたら、貴乃花は虚偽の診断書を提出して弟子が重傷であるかのように装い、二場所も休場させて本人の復帰を遅らせているということになります。
弟子を守ろうと頑張っている親方どころか、怪我をした自分の弟子を策略の駒として利用している男ということです。

貴ノ岩が重傷なら、貴乃花は無能で支離滅裂。軽傷なら、人を人とも思わない大ウソつきです。
それ以外の可能性があるなら、教えていただけると嬉しいです。


貴乃花が協会に提出した診断書にかんしては、専門家からこのような指摘があります。診断書自体も不自然な点があることを指摘されています。
http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20171120001.html
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/sumou/829072/

マスコミでの扱いが「貴乃花劇場」に収斂する前、11月時点ではまだ健全な報道がなされていたことが感慨深いです。
なお、一つ目の記事にある貴ノ岩の顔面には痛々しい傷がありますが、これは2012年の十両昇進時の画像で、暴行とは無関係です。

暴行翌日の巡業での取り組みでは、そんな傷はありません。
https://www.youtube.com/watch?v=ajTY36MuoEY&feature=youtu.be&t=17

この点は悪質な印象操作と言わざるを得ません。

ともあれ、一方の言い分を鵜呑みにしてもう一方を断罪するような言動は、元慰安婦の証言を信じて「日本軍はなんとひどいことをしたのか!」と糾弾するのと同じことだと私は思います。
No.79
75ヶ月前
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第257号 2018.2.6発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…4週間に渡り、フェイクニュースとジャーナリズムの価値の崩壊、広告代理店とルールなき欲望の市場万能主義、その末に起き得る企業による情報統制について書いてきたが、その結果、その記事そのものが、企業による情報統制に見舞われるというトンデモが起きた!過去にFacebook社がベトナム戦争の象徴的な写真「ナパーム弾の少女」を一律に検閲し、「児童ポルノ」と認定して削除してしまったという事件を紹介したところ、なんとApple社から「『ナパーム弾の少女』は児童ポルノに当たる」として削除要請が来たのだ!なぜこんなことになったのか? ※「ゴーマニズム宣言」…日本相撲協会の理事候補選挙を前に、貴乃花親方はブログで「相撲界の未来」について語り、驚くほど端的に保守の精神を述べていた。ところが保守を名乗る言論人の間でも、貴乃花に対する評価は分かれる。例えば西部邁氏は生前、白鵬を評価して、貴乃花をボロクソにこき下ろしていた。保守を名乗っている人でも、社会問題についての見解がまったく異なることがあるが、果たして「真の保守」とは何なのか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!安倍政権が調子に乗り続ける一番の原因は?毛糸のパンツやカイロを使うことはある?大竹まこと氏の娘が大麻所持で逮捕された件をどう思う?一番好きな果物は何?国民栄誉賞は政権の人気取りでは?無声映画は好き?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第67回「Apple社、『ナパーム弾の少女』を児童ポルノ判定」 2. ゴーマニズム宣言・第263回「相撲、表現規制、原発、対米関係…保守も意見は分かれる」 3. しゃべらせてクリ!・第215回「ぽっくんの未知との遭遇!ファースト・コンタクトぶぁい!の巻〈前編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第67回「Apple社、『ナパーム弾の少女』を児童ポルノ判定」  AIが暴走したというフェイクニュースをきっかけに、仮想世界のなかに企業が作り出した欲望のシステム、それによる価値の崩壊と平板化、感受性の劣化へと引きずられそうになってゆく現実を書いてきた。  で、このまま無関心・無自覚のままでいると、一企業が設けた「わが社の規定」によって画一的な情報統制がなされてしまうよ、そう、Facebook社が「ナパーム弾の少女」を機械的に児童ポルノ判定して削除したようにね。 ・・・という記事を書いたら、その記事中の「ナパーム弾の少女」が児童ポルノ判定されて、削除させられてしまった!    まじか。 ■経緯  経緯を改めて書いておく。  1月30日に配信した記事について、翌31日までに、 Apple社 からニコニコチャンネルを運営するドワンゴ社に対して、「ナパーム弾の少女」が児童ポルノに当たるとして、削除依頼があった。  どうしてAppleから? 青天の霹靂すぎて驚いたが、ニコニコチャンネルにスマホから簡単にアクセスできる機能として、「ニコニコチャンネルアプリ」というものが配信されており、ライジングをスマホの専用アプリで簡単に見られるような仕組みがあったらしい……。  そして このスマホアプリが、Apple社の配信基準に合わせて運用されているため、ドワンゴを飛び越えて、Appleの規約に触れた ということだった。  ドワンゴにとっては、Appleと契約の上でスマホアプリのサービスを利用しているわけで、Appleをコントロールすることは不可能。ドワンゴのチャンネル担当者は、記事を読んでくれていて、 「記事の意図からも、該当画像が児童ポルノ画像には当たらないと考えている」 とのことで、なにか他に対応策はないか検討してくれたようだが、不本意ながら、現状では削除するしか方法がないということだった。 ■Appleは人道に反しすぎている  しかし、どこの誰が、あの写真を見てポルノだと思うのか。いるとしたら、相当特殊に病んでいる人間で、そのような特殊なごく一部の人間のために、紋切り型のルールを全世界に適用し、歴史的に重要な報道写真まで排除するなんて、Appleは異常すぎる。   だいたい、 ナパーム弾はアメリカが開発したもの だろう。あの写真だって、南ベトナム軍(=アメリカが加担した側)の空爆による実態を示しているのだ。広島・長崎の原子爆弾によって、身ぐるみを吹き飛ばされてしまった少女の写真があったとして、それを掲載したらアメリカの会社からポルノ呼ばわりされ、一方的に削除されるようなもの。人道に反するのもいい加減にしてもらいたい。  それに、あの写真に写っている少女、キム・フック氏は生存しており、大人になって、現在も反戦活動家として各国で講演を行っている。背中一面に壮絶なケロイド状の火傷の痕のあるキム・フック氏が、生まれたばかりの我が子を抱きしめる写真もかなり印象的だ。来日したこともあり、日本の大学などで講演会も行っている。 もちろん、あの写真をみずから説明しながら。   キム・フック氏は、自伝も出版しており、 自伝の表紙にも、あの写真が使われている。  しかも、少女時代の逃げ惑う自身の姿の部分をあえて明るく加工し、スポットライトを当てたようなデザインになっている。自身の存在意義を示す写真でもあるだろう。だが、その本の書影をここに掲載したら、またAppleから削除依頼が来るのかもしれない。 「The Girl in the Picture: The Story of Kim Phuc, the Photograph, and the Vietnam War」という洋書だ。戦争で過酷な体験をした生き証人である女性の自伝が、児童ポルノ扱いされるなんて、本当に腸の煮えくり返るデタラメな世界だ。 ■たどりつかない…  こういうことを、直接Appleに言って、見解を聞こうと思ったのだが、まず、どこに連絡したらいいのかがわからない。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!