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味須田亜豆さん のコメント

この記者は野球やドラゴンボールが好きだからそう例えただけ。自分の場合はアイアンマンのトニースタークが模倣になると考えている。トニーはある時ゲリラに囚われ、奴らから「解放してやるからミサイルを作れ」と強要されるが実際はトニーは洞窟の中でインセン教授と共同でアイアンマンの原型を作った。この原型が後のアイアンマンのアイデアとなる。
このアイデアからアイアンマンの研究開発が始まる。
この記者は研究こそが楽しみを生み出す要素だとも言ってるが確かにそうだろうしその研究から新しい方法を作る「開発」も楽しみの一部だと自分では思っている。「研究・開発・改良」。あれ?クリエイターこそが本当の楽しさを知っているってことになるのか?


No.2
77ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
「楽しいとは何か?」ということについて、最近よく考えている。 それは、これからの時代は「楽しく生きる」ということが、とても重要な価値になると思っているからだ。 21世紀に入って、人々は物質的には満たされるようになった。そのため、今度は心を満たしたいと思う人が増えるようになった。 そして心を満たすためには、「楽しさ」というのは欠くことのできない要素だ。だから、「楽しさ」を作ることの価値が高まったのだ。 そんな中、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ社の前澤友作社長が、noteにこんな記事を書いていた。 「この国をどうしたいの?」と聞かれたので考えてみました。 読んでみると。中にこんな一節があった。 「楽しく働きたいので、好きなことを事業の中心においてます。創業時は好きな音楽を売ってました。今は好きな洋服を売ってます。音楽や洋服好きの社員がたくさん集まってきて、社員同士仲良しです。楽しいです」 これは一見、理解しやすい「楽しさ」に見える。きっと、多くの人が賛同したことだろう。 しかしながら、ぼくはこれには賛同できなかった。なぜなら、ここで語られている「楽しさ」というのが、必ずしも楽しいとは限らないからだ。 まず、「好きなことを事業の中心におく」というのが、楽しいかどうかという問題がある。というのも、むしろそれが楽しくないというケースはとても多いからだ。 例えばプロスポーツ選手には、それを仕事としたことで、以前のように楽しめなくなったという人は多い。引退したプロ野球選手には、二度と野球には携わりたくないという人もいるくらいだ。あるいは宮崎駿さんは、映画監督になってから、全然映画を見なくなったそうだ。 また、これは卑近な例だが、ぼく自身は、学生時代にパチンコをしていた。そのとき、やり始めの負けているときは楽しかったが、勝つようになってアルバイト替わりになると、とたんに楽しくなくなった。 好きなことを仕事にするだけで、必ずしも楽しくなるとは限らない。むしろ楽しくなくなってしまう危険性もある。 もちろん、好きなことを仕事にして、なおかつ楽しいという人もいる。だから、だいじなのはその仕事の「仕方」なのではないだろうか。好きなことを仕事にするかどうかより、どう仕事をするかの方が、よっぽど重要なのである。 では、どう仕事をすればいいのか? どういう仕事の仕方が楽しさを生むのか? 例えば、プロ野球選手で楽しそうにしている人というと、ぼくが真っ先に思い浮かぶのはイチロー選手である。 イチロー選手は、なぜ仕事を楽しめているのか? もちろん、「ヒットがたくさん打てるから」ということもあるだろうが、それはおそらく本質的な喜びではない。なぜかというと、もしヒットのたびに喜んでいたら、今度はアウトのたびに落ち込まなければならなくなる。そして野球というスポーツは、アウトの数がヒットの二倍以上あるので、むしろ楽しくないことの方が上回ってしまう。 そう考えると、イチロー選手はヒットを楽しみの軸に置いていないのではないだろうか。 では、何を楽しみの軸に置いているのか? それは、おそらく「研究」だろう。イチロー選手は、今年は試合に出ないということを発表した記者会見で、自分は野球の研究者になりたいと語っていた。彼は、ヒットを打つこと以上に研究が楽しいから野球を続けているのだ。 ではイチロー選手のいう「研究」とは何か? それは、問題を見つけてから解決するまでの、一連のプロセスのことではないだろうか。 まず、イチロー選手の前に問題が立ちはだかる。例えば、どうしても打てない苦手なピッチャーが現れる。 そこで、その解決方法を模索する。そして修練を積む。例えば、打ち方を工夫したり、練習を強化したりするのである。 すると、それが功を奏し、問題を解決できる。苦手だったピッチャーからヒットを打てるようになるのだ。 そういうふうに、問題を見つけてそれに対処し、解決するまでの一連の流れを、イチロー選手は「研究」と呼んで楽しんでいるのではないだろうか。そして、だからこそ仕事が楽しいのではないだろうか。 仕事を本質的に楽しくするには、誰もがこのプロセスを導入する必要がある。逆にいえば、このプロセスさえ導入できれば、どんな仕事でも楽しくなる。それは、自分の好きなことはもちろん、必ずしも好きなものでなくとも楽しめるようになる。 ところで、上記のプロセスはまるで『ドラゴンボール』のストーリーのようだ。 まず、自分より強い敵が現れる。 悩んでいると、一つだけ倒す方法が見つかる。 そこで、その方法を訓練して身につける。 その結果、相手を打ち倒す。 すると、また新たな敵が目の前に立ちはだかる…… 『ドラゴンボール』は、基本的にこのパターンをくり返している。 『ドラゴンボール』のストーリーは、実は人が楽しく仕事をする方法をシミュレートしているのだ。だからこそ、多くの読者を魅了したのだろう。人々はそこに、楽しく仕事をするということをヴァーチャルに体験できた。だからこそ、読んでいて楽しかったのだ。 そう考えると、仕事を楽しくしようとしたとき、逆に『ドラゴンボール』を参考にするという方法もあるのではないだろうか。『ドラゴンボール』のように、常に少し解決が困難な問題を見つけ、それを解くための努力をし、最後には見事解決する――そういうプロセスを継続して生み出すことこそ、仕事を楽しくするための究極のコツではないだろうか。 DRAGON BALL モノクロ版 (42 冊) Kindle版
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。