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この試合、橋川正人はそもそもイライラしていた。甲子園のマウンドが柔らかすぎて、なかなか足に馴染まなかったからだ。それでコントロールを失い、ストライクを取ることに苦労していた。

ところが、そこで岡田が負傷退場になった。これは橋川に微妙な心理の変化を及ぼした。それは「自分がリードしなければならない」という責任感だ。

岡本は急造のキャッチャーである。キャッチングは確かに上手かったが、しかしリードなどほとんど、いや全くといっていいほどしたことがない。

そうなるともう、自分がリードしなければならない。これまでは岡田に任せきりだったが、ここからはそこの部分も自分が担わなければならなかった。

しかしそのことで、橋川は逆に開き直った。マウンドで踏ん張るのをやめ、七分の力で投げるようにした。その代わり、コントロールを重視した。緩い球で打たれてもいいから、フォアボールだけは出すまいとするようになったの
日本の恋愛は1950年代に西洋から輸入され、1960年代に萌芽し、1970年代に花開いた。しかしその揺籃期は短く、1980年には一つのフォーマットができあがってしまう。そこから2026年の今日まで46年間、基本的にそのフォーマットは変わらない。

ただしそれは、もはや明らかに耐用年数を過ぎている。だから若者の恋愛離れが起こっているのだ。

なぜ1980年型フォーマットがいまだに続いているのか? それは、取って代わる新しいフォーマットができていないということも理由の一つだが、もう一つには、多くの人がそれにすがって、なかなか離れたがらないということもある。皆、すでに耐用年数を過ぎた1980年型恋愛にいまだに理想を見出しているのだ。

では、1980年型恋愛とはどのようなものか?

それは、恋愛ゲームの中で男が選び、女が選ばれる――というものである。そういういわばシンデレラストーリーの疑似体験だ
[質問]
ドラッカー学会徳島大会に参加されたと聞きました。そこではどのようなお話しをされたのでしょうか?

[回答]
このメルマガでも何度か述べていますが、ぼくはこれからの世の中は人口減少社会になると考えています。ですので、それについて対処(マネジメント)することが、ドラッカー的にはだいじというお話しをさせていただきました。

そして、その対処方法における要こそ「見殺し」です。人口減少社会は、単に子供が生まれにくくなる(少子化)だけではなく、平均寿命の短縮という形でも進みます。つまり多くの人が長生きできなくなる。それは主にお金がないという理由によって起こります。

もちろん、これまでの延命目的の無駄な医療や、エネルギーの際限なき浪費なども改めなければなりません。何より温暖化をはじめとする環境破壊に対処しなければならない。
そのためには「人が減る」ということは危機ではなく福音です。人が減るこ
ハックルベリーに会いに行く

『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。

著者イメージ

岩崎夏海

1968年生まれ。男性。本名同じ。東京都日野市出身。東京芸術大学美術学部建築科卒。 秋元康氏に師事し、放送作家や秋元氏のアシスタントとして17年間働き、AKB48にも関わる。独立後、『もしドラ』を著し41歳で作家に。 ブロマガのタイトルは、大好きなザ・ブルーハーツの「1000のバイオリン」より。

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