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  • トヨタ生産方式について考える:その24(1,639字)

    2022-06-24 06:002
    110pt
    工場は人を圧倒的に成長させる。それは、同じものを作り続けるからだ。そのため、そこで定点観測をすることができる。

    定点観測をすると、そこで「気づく」ことができる。気づきは、アイデアの閃きや改善の実行へとつながり、そこでまたフィードバックが得られる。

    このサイクル(定点観測・気づき・アイデア・実行・フィードバック)が回り始めると、人は否応なしに成長していく。だから、工場で同じものを作り続けることは、そこに従事する者を自動的に成長させる。そういう、実に偉大な教育装置なのだ。

    そう考えると、工場のシステムは成長の要である「気づき」にフォーカスを当てた方がいい。すなわち、より多く気づけるような生産体制にした方がいい。

    では、どうすればより多く気づける生産体制になるのか?
    それを考えるには、まず「気づき」とは何かということから考えたい。

    ぼく自身が、「気づき」といってまず思い出すのは、若い頃の通勤路に
  • マンガの80年代から90年代までを概観する:その57(1,904字)

    2022-06-23 06:00
    110pt
    思えばマンガがマンガ家を最も消耗させたのは1970年代後半だろう。小林まことの『青春少年マガジン1978~1983』という作品があるが、これは涙なしには読めない当時のマンガ家の壮絶なドキュメンタリー(回想記)なので、ぜひ読んでほしい。

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    このマンガを読むと、そもそも当時のマンガ家は「消耗されて当然……」という過酷な環境の中にあった。そうした環境が「前提」だったので、マンガ家も消耗されることを覚悟しながら描いていた。

    取り分け、ギャグマンガを描いていたのは20代前半の若者が多かったから、まだ分別がついていない分、そうした覚悟を持ちやすいというところがあった。後先を考えず、今この瞬間マンガに全てを捧げようとする傾向が強かった。

    1970年代後半に20代前半ということは、年齢的には1950年代後半生まれということになる。小林まことは1958年の生まれだ。197
  • [Q&A]テレビはなぜオワコン化したのか?(1,826字)

    2022-06-22 06:001
    110pt
    [質問]
    フジテレビが19日に予定していた格闘技の大型特番「THE MATCH」(那須川天心と武尊が目玉カード)の放送を急きょ取りやめた件に関して、ハックルさんはどのように思われますか? 

    [回答]
    ホリエモンがこれについて解説していましたね。


    基本的にここで言われていることに同意なのでそれ以上言うことはないのですが、ぼくもこれは、はっきりと「テレビの凋落」の結果だと思います。ただし、テレビは90年代にはすでに凋落し始めていて、ぼくはそのことに気づいていたのではないか、と最近では考えるようになりました。

    90年代はまだインターネットがありません。95年に本格的に普及し始め、これが決定打となってテレビが凋落したように言われていますが、それ以前からテレビの凋落は始まっていました。ぼくは1990年代の前半あるいは半ばにそれ