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2-8と6点ビハインドで迎えた9回表。時刻は既に夜7時を回っていて、夜空は漆黒に包まれていた。

しかし降り続く雨にさらされたグラウンドは逆に、カクテル光線に照らされた水たまりが乱反射し、歪な鏡のように明るかった。それはもはや泥を通り越してちょっとしたプールであり、真っ暗な空との対比もあって眩しいくらいだった。

そんな異様な環境の中、それでも帰らない両校応援団と若干の観客が見守る中、ドラマは静かにスタートしたのである。

この回の先頭、四番山本がセンター前ヒット、次の岡本はアウトになるが、続く河野、永井が連打して一死満塁とする。

ここで東洋大姫路はエースの萩原を下げ、二番手に山河を送り込んだ。東洋大姫路の梅谷監督は、降り続く雨で軟投派の萩原もさすがに疲れが限界に来たと見た。そこで、点差があるうちにと二番手の山河にスイッチしたのである。

ところがこれが大誤算であった。それまで左投手の緩
あだち充の『みゆき』は少年ビッグコミック(旧称「テレビくん」)に連載されていた。この雑誌は変わり種で、創刊当初、少年誌なのにどの連載にも必ず女性のヌードやパンチラなどのお色気シーンを入れるということを一種の不文律としていた。おかげで『球道くん』を連載していた水島新司は、彼には不向きな女性のヌードやパンチラを描く羽目になった。

この方針はすぐに立ち消えになり、やがて『球道くん』をはじめいくつかのマンガにはヌードやパンチラが出てこなくなった。しかし『みゆき』は最初から最後まで出ていた。あだち充は面白がって、この雑誌の方針をそれが立ち消えになった後も貫き通したのである。

ただしあだち充は、それ以前からお色気シーンをマンガの脈絡とは関係なく「サービスシーン」と称して入れ込む傾向があった。もしかしたら、雑誌は逆にこのあだち充のお色気シーンの描き方にインスパイアされ、全体の方針として採り入れたのか
[質問]
日本サッカーはなぜ強くなったとお考えですか?

[回答]
いい質問ですね。ぼくはそれは日本の富国強兵や戦後復興にも近いものがあると思っています。どういうことかというと、元々西洋で発見されたさまざまな知識や技術を、日本に輸入するばかりではなく、工夫して進化させた。それが世界の頂点に立った、というところでしょうか。

簡単に言えば今の日本サッカーはソニーが作ったトランジスタラジオなのです。トランジスタラジオは外国で発明されました。日本人はそれを工夫して極限まで小さく、軽く、また壊れにくく、しかも安くしました。おかげでソニーは世界一の会社になりました。

日本サッカーもそうで、外国人が発明したさまざまなテクニックを盗んできて、それを進化させた上に、全ての子供に教えたのです。一番真似たのはジダンとロナウジーニョでしょう。日本人は皆、ジダンとロナウジーニョが発明した技を、どんな子供でも習得
ハックルベリーに会いに行く

『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。

著者イメージ

岩崎夏海

1968年生まれ。男性。本名同じ。東京都日野市出身。東京芸術大学美術学部建築科卒。 秋元康氏に師事し、放送作家や秋元氏のアシスタントとして17年間働き、AKB48にも関わる。独立後、『もしドラ』を著し41歳で作家に。 ブロマガのタイトルは、大好きなザ・ブルーハーツの「1000のバイオリン」より。

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