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ハックルベリーに会いに行く

ブロマガ

  • 野球道とは負けることと見つけたり:その63(1,994字)

    1977年4月、徳島県川島町(現吉野川市)から、吉野川を逆流して池田高校に入学した男子生徒の名前は、橋川正人といった。通学するとなると家から片道二時間もかかるので、学校近くの「大和(やまと)寮」に入った。 大和寮は、学校近くにある大和病院の院長が蔦文也監督の大ファンで、自分が所有している住宅を無償で提供してくれてできたものだった。1975年に、前年に準優勝したさわやかイレブンの影響で入学者がどっと増え、遠方から通う子供も引き受けなければならなくなったとき、できたものだった。 つまり大和寮は、野球部のためだけの私設の施設だった。橋川もそこに入った。入ったものの、橋川は不満だった。自分はやはり徳商に行きたかったし、それ以上に蔦監督を、父とは違ってどうしても尊敬できなかったからだ。 橋川が蔦監督を尊敬できない理由ははっきりしていた。その態度に首尾一貫性がないのだ。入学前はニコニコとした顔で

    2日前

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  • どう「住む」か?:その36(1,764字)

    良くも悪くもバブル崩壊以降の「失われた30年」におけるデフレ経済が、今の日本の価値基盤となった。「住む」ということについてもそうだ。今はすでにインフレに突入しているが、まだまだデフレマインドから抜け出せない人は多い。 そしてデフレ経済こそ「丁寧な暮らし」を育む上での温床となった。例えば、丁寧な暮らしをする人は、賃貸住宅に暮らしている確率が高い。それも都会のマンションやアパートなどの集合住宅に暮らしている。 なぜかというと、デフレ社会では都会のマンションやアパートなどの賃貸価格が下がって、若者でもリーズナブルな値段で住めたからだ。おかげで、そこに暮らす独身の若い女性が爆増した。そんな彼女たちを中心に、「丁寧な暮らし」が広まった。 話は少し逸れるが、デフレ社会のときには「賃貸か持ち家か」という論争があった。賃貸と持ち家、どちらも一長一短があるので、両者が論争すると盛り上がったのだ。 し

    3日前

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  • [Q&A]なぜ大学は不要になるのか?(1,429字)

    [質問] 「鬼滅の刃」の嘴平伊之助役の松岡禎丞さんみたいな声優になるには、声優の専門学校に行けばなれるでしょうか? それとも、先生が以前、仰った「着床ガチャ」(遺伝子で勝敗が決まってしまう)により、行っても無駄でしょうか? [回答] 声優の学校へ行くのは、アニメ業界に多少のコネを作るくらいの効果はあるでしょう。ですので、もともと才能があって、コネだけがないという人が行く分には有効です。しかしそれ以外の人には全くの無駄と言えるでしょう。 今の時代は、声優になるよりも自分でアニメを作って自分で声を担当し、YouTubeにアップして億再生を目指す方が早いです。はっきり言って、その方が声優になるよりずっと簡単だと思いますし、楽しいとも思います。 今声優学校に行くのは、飛んで火に入る夏の虫というか、自ら誰かの養分になりに行くようなものだと思います。 [質問] ハックルさんは以前から何度か大

    4日前

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  • 建築の学び方:その15(1,738字)

    空間のダイナミズム(醍醐味)というのは、詰まるところたった一つに行き着く。それは「緊張と緩和」だ。具体的にいうと、狭いところをくぐり抜け、広いところに出る、ということである。建築の最大の魅力はここにある。 この醍醐味を極限まで煎じ詰めたのが鳥居である。鳥居こそ世界最高の建築といえよう。それをくぐるときが緊張、くぐってから広い境内に出たときが開放である。 神社仏閣では、必ず鳥居をくぐった先に広い境内を設け、その奥に社殿を配している。それは長い歴史の中で、こういう空間構成が建築の醍醐味で、参拝者に霊的な経験をもたらすと知っていたからだ。 そしてこの技法は、洋の東西、時の古今を問わない。キリスト教の教会でも、狭い通路をくぐった先に天井の高い身廊が広がっている。 ちなみに、教会というのはほとんどの場合で西側に入口を、東側には祭壇とステンドグラスを配している。なぜなら、礼拝はだいたい日曜の早

    5日前

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  • 石原莞爾と東條英機:その121(1,893字)

    東條英機がどうして東條英機になったのか? そこにはいろんな要因がある。父である東條英教への愛とコンプレックス、山縣有朋への恨み、永田鉄山への複雑なブラザー愛、石原莞爾という宿敵、最愛の昭和天皇、そしてルーズベルトという災難。 それら各人との複雑な関係の中で、東條はやがて本当の自分ではいられなくなり、東條自身が作り上げた役割を演じていくこととなる。首相の東條英機は、本当の東條英機が作ったもう一人の自分ということができる。本当の東條英機は小心で投げやりで家族愛に溢れたひょうきん者だった。昭和のお父さんという感じだ。三木のり平のようなものだ。 首相(軍人)の東條英機は忠臣だった。どこまで行っても「忠」の字がつきまとった。父への忠、永田への忠、そして天皇への忠。この忠が強かったから、誰も東條に逆らえなかったともいえよう。 東條には表面的には私心がゼロだった。しかしよくよく見ると、忠を貫くこと

    6日前

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2014/01/30 11:01

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