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ハックルベリーに会いに行く

ブロマガ

  • 建築の学び方:その10(1,754字)

    坂や階段が持つ空間のダイナミズムとは何か? これは、実はものすごくアニメ的なのだが、「近景と遠景の移動速度が違う」ということである。従って、近景に隠されていた遠景が、急に目の前に現れるということがある。これが空間のダイナミズムである。 山道を想像してみてほしい。登り坂の途中は、たとえ頂上の付近でも視界が悪い。目の前を坂が覆っているからだ。しかし頂上に出た途端、急にパノラマが目の前に広がる。それも、手品のようにパッと現れるのではなく、下から竹の子が生えてくるみたいにニョキっと現れるのである。 この「ニョキっと新たな景色が現れる」ことこそ空間のダイナミズムである。これは左右の曲がり角でも起こることだが、上下動の方がよりダイナミックである。 いい建築というのはこれが意識されている。すなわち坂を登り切ったとき、あるいは降りきったときに広がるパノラマが魅力的なものになるよう演出されているのだ。

    4時間前

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  • 石原莞爾と東條英機:その116(1,804字)

    1941年12月8日の早朝に真珠湾攻撃が行われた。ハワイは日本にとっては日付変更線の向こう側にあるため、世界で一番時刻が遅い。だから日本にとっては12月8日の未明だが、ハワイにとっては12月7日の深夜であった。 この作戦は本当に大成功して、アメリカのいくつもの軍艦が沈んだ。飛行機もいくつも大破した。対する日本の受けた攻撃はほとんど皆無だった。だから大勝といえよう。 その大勝のニュースが12月8日の丸一日をかけて日本全国津々浦々にまで届いた。東條英機もNHKのラジオでこのことの報告を国民に行っている。 真珠湾攻撃は極秘中の極秘で、軍関係者以外はほとんどの人が知らなかった。東條の秘書さえ知らなかったし、東條も詳細は聞かされていなかった。だからほとんどの国民にとって寝耳に水だった。石原莞爾でさえ知らなかったのはそのためである。 おかげでこのニュースは電撃のように日本国民を貫いた。想像して

    1日前

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  • 野球道とは負けることと見つけたり:その57(1,878字)

    徳島商業時代の蔦文也は、チームメイトと共に、監督である稲原幸雄にさんざん走らされた。それでロードワークで稲原のいないところまで来ると、徳商の方に向かってみんなで「稲原のバカヤロー」と叫んだそうである。そうして気を紛らわしていた。 稲原は厳しかったが、けっして恐れられてはいなかった。むしろADHD特有の「調子の良さ」から舐められたり軽視されたりしていた。これが文也に多大な影響を与えた。文也の後年の指導スタイルは、この稲原直伝のものである。 稲原は、生徒たちに尊敬させなかった。文也も、これに倣って生徒たちに尊敬させなかった。そもそも文也は極端な恥ずかしがり屋である。だから、人から尊敬されることがなんともむず痒かった。 そこで、生徒から尊敬されないよう心がけた。そんなとき、生徒に尊敬されない稲原はとても参考になった。そもそも稲原は人間が柔らかく、人に気を遣わせなかった。その点も文也には良か

    4日前

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  • どう「住む」か?:その30(1,751字)

    「どう『住む』か?」を考える上で、「身体感覚」に触れないわけにはいかない。なぜかといえば「良い生活」は「優れた身体感覚」と密接に結びついているからだ。逆に言うと、優れた身体感覚がなければ良い生活は望めない。 これは変な話だが、優れた身体感覚がないと、昔の住宅に多かった「ちょっとの段差」というものが「ストレス」にならない。なぜなら、たとえそこに躓いて足を痛めたとしても、「自分は身体感覚が悪いから躓いて当然」と、妙に納得してしまう。そうしてストレスを覚えないから、再び同じ段差で躓くということをくり返す。 しかし優れた身体感覚があると、ちょっとの段差を鋭く察知して避けることができるのだが、それで逆にその避けるという行為に大いなるストレスを感じる。「段差がなければ避けるなどという余計な動作は必要なかったのに」と。だから段差そのものを直そうとする。そうして家全体が住みやすく、快適なものとなってい

    5日前

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  • [Q&A]「破壊」にはどのような価値があるでしょうか?(2,110字)

    [質問] 浜崎あゆみさんの歌で「talkin`2myself」という歌があるのですが、その歌詞で「破壊する事により創造は生まれるという事を君は知っている」という箇所があるのですが、歌詞が短すぎて、咀嚼できません。普通に考えれば、破壊は不幸にしかならないと思うのですが。長年、クリエイトを研究し、クリエーター塾で塾長を務めております、岩崎夏海先生に、この歌詞をどう解釈すれば、良いのかお聞きしたいです。 [回答] 欧米には古くから「破壊と創造」という概念があります。それは「創造」というものが「破壊」の後に来るという歴史的な経緯から生まれた言葉です。 例えば山火事があって、森が燃えてはげ山になったとします。木々がなくなって貧相になるかと思いきや、すぐにたくさんの芽が吹いて、以前よりずっと活性化、あるいは多様化しました。そんなふうに、山火事という破壊によって新しい森がクリエイトされる。こうした状

    6日前

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2014/01/30 11:01

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