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santafede33さん のコメント

今週、非常に興味深く読んだのは、新たに公開されたホルヘ・ルイス・ボルヘス(通称JLB)が、マリオ・バルガス・ジョサ(通称MVLL)から40年ほど前に受けたインタビューの記事と数年後のマルクス主義による革命運動の再蜂起の予測です。
同じ言語を話しながらも、あまりに遠い場所にいる二人は、コミュニケーションを取ろうとすればする程、ディスコミュニケーションしていくのですが、その様が既に名人芸の域に達しており、インタビューに於いてここまでエモーションがあるのは、JLBの詩人たる由縁、或いはMVLLのノベリスト(短編作家ではないという宣言)としての矜恃なのかもと感じました。更に言えば、このインタビューがJLBの自宅で行われているということ、更にこのインタビューを今のタイミングでMVLLが出版を許可したということ、互いに狂っており非常にいい塩梅です。

インタビューから聞こえる、JLBの遠くを見る(盲目的な)目線が素晴らしいです。勿論、二重の意味でMVLLは眼中に入っておりません。再蜂起を眺める目線も、そのようなものでありたいと思います。

ブルーノートでの演奏、スリリングなものとなること期待しております。Feliz Cumpleaños!
No.9
46ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 誕生日がめでたいなんて、もう10年前から消えた感覚ですが笑、今年ばかりは感慨深いですね~。先ほど57になりましたが、岩井俊二監督、松重豊さん、キム兄、京極夏彦先生、リリーフランキーさん、宮根誠司さん、ダウンタウンのお2人、いっこく堂さん、 KONISHIKI さん、モーリー(ロバートソン)、等々、この年、ないしこの年周辺生まれの現状での特徴は「もう終わった感のある人も、バリバリ現役感の人もいる」という混在だと思います。    「オワコン」なんて死語も死語ですが、「よし、慎重派みたいに<年内無理>とは言わないけど、しばらくは自粛生活のリモートマーケットだな」と思って、思いっきりリニューアル&コンテンツましましにした途端に、世の中がほぼほぼ元に戻り、既にブルーノートのチケットが売り出されているという、初めてかもしれない、世間に遅れをとった菊地ですけれども笑、これでしばし、世の中は、消費活動というより、社会享楽活動に対するスタンスが二分されると思います。ただ、ブルーノートは「ハイブリット公演」とか言っちゃって笑、ブルーノートらしい、オトナな態度だな~と思うばかりですが、ひょっとしたら、こんな変わった公演は最初で最後かも知れないので、物は試しで、御ヒマな方、ぜひお越しください。内容は、極めて簡略化していえば、「今週の1曲」プラスαですが。  
ビュロ菊だより
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