さらうどんさん のコメント
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第391号 2021.3.2発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…橋本聖子が東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長に就いたら、やっぱりすっかり話題は終息してしまった。例によって今回も、全く無責任に男尊女卑糾弾運動だけが、一瞬にして燃え盛り、何が「女性蔑視」なのか、何が「男女平等」なのか、そもそも「男女平等」は可能かという本質には一切触れることもないままに、女性の人数だけが問題だったという結論になってしまった。しかしライジング「ゴー宣」では、この機会に本当の「女性活躍社会」のあり方というのはどういうものなのかを考えてみたい。
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…前回の「ゴー宣道場:コロナ禍と女性の地位向上」で、フランスでは女性がピル(経口避妊薬)を服用するのが当たり前で、それが、生理や望まない妊娠というハンディから、女性を自由にしているという話があった。果たして「ピルの普及率が高まる」ということは、本当に「女性の地位向上」や「女性の自由」につながるのだろうか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!製薬業界カルテルが利益と権力拡大のためにメディアを使って巧妙な世論操作をしてる…というのは考えすぎ?芸能人たちの聖火ランナー辞退をどう思う?小室氏は本当に一人の女性としての眞子さまを愛しているの?納豆は大粒、小粒、それともひき割り派?コロナ後の経済立て直しのためには、2025大阪万博やその跡地のカジノも賛成すべき?カラスミに付いてくる大根はあり?なし?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第411回「本当の女性活躍社会とは?」
2. しゃべらせてクリ!・第348回「沙麻代ちゃん、一筆書いたら許してクリましゅ? もっと責めてクリましゅ?の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第205回「日本とフランスのピル事情」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第411回「本当の女性活躍社会とは?」 橋本聖子が東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長に就いたら、やっぱりすっかり話題は終息してしまった。森喜朗バッシングはコロナ禍の一時的なストレス発散のためのスケープゴートだったので、追放したらすっきりしてしまったのだろう。
よりによってセクハラ&パワハラの女王・橋本聖子が次期会長になったのは、なかなか皮肉が効いていて可笑しかったが、橋本がただ女性というだけで、こんな大変な状況で「火中の栗を拾う」役目を押し付けられたのは気の毒でもある。
こうなったら森喜朗には「娘」同様という橋本聖子が何とかオリンピックを成功させてほしいと願うばかりである。
その手始めに、女性理事の割合を40%に引き上げることから始めるのだという。白々しいが「ヒステリック・フェミ」のご機嫌取りから始めなければならないのだろう。だが、ヒステリック・フェミは左翼だから、自民党支持じゃないので、心から喜びはしないのだが。
例によって今回も、全く無責任に男尊女卑糾弾運動だけが、一瞬にして燃え盛り、何が「女性蔑視」なのか、何が「男女平等」なのか、そもそも「男女平等」は可能かという本質には一切触れることもないままに、女性の人数だけが問題だったという結論になってしまった。
もちろん、ライジングの読者はそんなふうに話題を消費して満足する人たちではないはずなので、この機会に本当の「女性活躍社会」のあり方というのはどういうものなのかを考えてみたい。
実はこの問題を考える場合、いま「ゴー宣道場」がサンプルとして実に面白い状況になっている。
ゴー宣道場では「3大目標」として「皇位の安定継承」「立憲的改憲」と共に「女性の地位向上」を掲げている。
そして現在、「全国推進隊長」として道場開催の設営等のトップに立っているのが、ちぇぶという女性である。
だが、これは誰でもいいから女をお飾りで置いたわけではない。
ちぇぶという女は「全国推進隊長」という名目を与えられるや、本気で全国拡大を実践し始め、そのためには自分の権力を固めることにも躊躇しない。
設営隊の一部の男たちを親衛隊として取り込み(男たちも望んでそれを受け入れる度量があるのだが)、先にできていた派閥との権力抗争を始めてしまった。
どんな小さな集団でも、往々にして人が集まれば派閥ができ、権力抗争が起こるものだ。それには男女は関係ない。女だったら権力抗争をしないなんてことはないのだ。
わし自身は困ったことになったと思いながらも、まるで天皇の下で武家同士が権力の奪い合いをしているようなもので、成り行きを見守るしかなかった。(わしを天皇に例えるのは不遜だが、分かりやすい例として)そして、詳細を書くのは差し控えるが、結局はちぇぶが権力を掌握して、今の体制を作りあげてしまったのだ。
ちぇぶは設営のための実務的な能力が非常に高い。しかも飛び込みの「新規開拓営業職」という、「ゴミ扱いの視線を向けられるところからスタート」の修羅場で鍛えられているから、メンタルがむちゃくちゃ強い。営業職というのは、「呼んでもいない、邪魔なのが来た」と、ゴミでも見るような目で見られるのが最初なのだ。
ちぇぶは地方で開催するとなったらどこへでも出かけていって、地元の設営隊に全部の指示をしてくる。これでは地方の設営隊に依存心ができるし、独裁制が高まるから大概にしろとわしが注意したので、今は地方の自主性を損なわない程度にアドバイスするようになった。
ともかくこのフットワークの軽さも、営業職で鍛えられたからこそできたものだ。
そうして、ちぇぶは地方の設営隊諸君と、東京にいるわしをつないでいるし、もしも地方の設営隊に何かあったら、いざという時には自分が乗り込んでいって、どこの設営隊だろうと全部仕切って、その支部の設営を遂行してしまうことだってできる。
そんな実力を持っている人間は、今まで男でも一人も現れたことはなかった。
持っている実力は、認めなければどうしようもない。
しかもちぇぶの考えていることはもっとすごい。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
理念・イデオロギーだけの「男女平等」「女性活躍社会」など、偽善であるということを、記事を読んで思いました。
また「属人性の排除」ということは、誰でも替えが効くということであり、それこそ竹中平蔵がずっと主導してきた社会に都合が良い考え方ということになるでしょう。
他の誰にも替えが効かない存在としての人材を育てることが、雇用の確保を厚くすることに繋がって行くと思います。
誰でも替えが効く人材でいいというならば、人件費はかからず、いざという時は簡単にクビを切れる方がいいので、
非正規・派遣でいいということになり、やがては移民でいいということになっていくでしょう。
森喜朗はコロナ禍(日本ではインフォデミック)のストレスのはけ口として標的にされてしまいました。
橋下聖子がどれだけやれるのかは分かりませんが、今やっても損しかない役回りを引き受けてもらっただけ、いいと思うしかないのかもしれません。
小林氏は少年ジャンプの熾烈な競争に晒されるところからプロ漫画家人生がスタートしている方なので、能力・実力主義だろうなということはよく分かります。
リベラルが言う「男女平等」とは違うものを、小林氏はこれから作品の中で提示されていくのだろうなと思いますが、
読者として楽しみにしております。
あと、女性の地位向上は、やっぱり愛子さまが皇太子になることで劇的に進むと、より思うようになりました。
政治家も女性議員の数がもっと増えれば、山尾志桜里議員のような議員も増えるでしょうし、
能力・実力主義であれば、能力のない議員は淘汰されていくようになるのでしょう。
もっとも、政治の世界には「人治主義」や「縁故主義」が今もべったり張り付いているのですが。
「トンデモ見聞録」を読みました。
女性の生理については、理屈で説明されて「こういうものだ」と知識として得ても、実際に身をもって体験している女性の思いには、思いやることは出来ても、理解することは出来ないと思うので、
こうして女性の中でのそれぞれの意見を聞くことで、考えるというのは為になるなと思いました。
スポーツ選手が服用したり、その他いろいろな事情があって服用する方もおられるようですが、問題もあるということですね。
「ピルの普及が遅れていること」が「女性の地位向上の遅れ」と言われて「ん?」と引っ掛かるところがあったんですが、
記事を読んで納得したところもあり、コメントで記事に対する疑問を読んで、また考えるところもあったり、これは自分としては難しい問題ですね。
フランスと日本の感覚の違い、それから、女性が自ら「服用したい」と言っている場合と、男性の方から「服用させたがる」場合、いろいろと時・処・位でケースが変わってきますね。
ウイグル族の断種政策に避妊リングが使われている話はゾッとしました。医療目的で作られたものも、簡単に恐ろしい道具に変わってしまうという如実な例だと思いました。
いろんな事情でピルを使う方がいると思うので、その方を責めるつもりなどもちろんありませんが、また次回も泉美氏の考察があるとのことなので、楽しみに待ちたいと思います。
追伸:Q&Aありがとうございます。
聖火ランナーを辞退した芸能人、事情はそれぞれあるのかもしれませんが、何か、マスコミが作り出した「世間」の「目」にあっけなく屈してしまっている人も多そうで、そういう人らは確かに今後見る目が変わっちゃいますね・・・。
あと、美輪明宏さんの発言は知りませんでした。いいこと仰ってますね。にらそばさんの質問とよしりんの回答も気になりました。
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