• このエントリーをはてなブックマークに追加

菊地成孔さん のコメント

userPhoto
菊地成孔
>>24

 僕はとにかく、フロアがマスゲームみたいになるのが、如何にもこうにも苦手で(否定はしませんが)、フロアがバラバラのままトランスし、それが結局コスモスになることをずっと追求しています。啓蒙主義的になるつもりはありませんが、ちょっとした文化的な違いだけで、日本人は、リズムと身体の対応力を前近代と比較しても、大きく失ってしまいました。なので、大仰に構えなくとも、ちょっとポリリズムの講義を持つことで、日本人が世界中の音楽で踊れるようになればいいなと思っていますし、人民が全員が音楽家になることが僕の理想です。

 厳密には「近年のライブ」が、ボックスセットであって、もちろん、東京公演でのftシミラボの「ミラーボールズ」と「ブルース」のマッシュアップのアクトはボックスセットに収録されています。あの段階で、シミラボはチームとしては解体しており、あの4人があの日ステージに並んでくれたのも、大袈裟に言えば奇跡的であって、録音は何度聞いても興奮します。
No.34
44ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 もう解散したので、バックヤードの話を少々しても良いだろうと思う。バックヤードの話のが演奏よりも、時間換算して数千倍あるのは言うまでもない。僕はステージ上でオルガン弾いたり、指揮したり、最近はカウベル叩いたりしているけれども、最も細心の注意を払っているのは実はタイムキープだ(因みにぺぺでも)。    コロナ以前の世界でも「もう、やりたいだけやっちゃいましょうよ」なんて言う粋な計らいをするクラブはなかった。全ての楽団は充てがわれたランニングタイムを遵守しないといけない。    増してやコロナ禍の中では、完全撤収時間が厳格に決められるようになり、「やりたいだけやり切って、尚且つ時間は守る」というライブショー・ビジネスの基本が、さらに厳しいものになった。<会場を借り切って、無観客配信>というのは、僕はやらないが、アレだってさすがに家飲みみたいにはいかないだろう。  
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。