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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>5

 グラシアス!

 ここでの「ロドリゴ」はかの天才SSWでもあるアマランテのことですよね?(13世紀のディアス・デロス=カメーロス、16世紀のカロではなく)、僕大好きです。

 ナルコスと港湾の関係は、第二には港湾が彼らのお宝を闇で荷揚げする場所だからであり、第二は、港湾には港湾の構造というものがあって、そこに組み込まれた者たち(港湾労働者とかいう意味ではなく)の近親性だと思います。世界中がそうですよね。日本ではつい先日、少なくとも大麻は、使用だけでも、所持 /売買 /栽培と同罪になりました。コロナとオリンピックに隠れて、しれっとやってますが(中国の中東との接近もそうですし、香港の全人代による半分し一網打尽もそうですが)、僕これすごい悪法だと思うし、そもそもナルコスという存在意義を液状化させてしまうと思います。

 返歌というわけではありませんが、16世紀の詩人、ロドリゴ・カロの一節を掲げます。とても優れているとは思いませんが、東京オリンピックに届く節ですね。僕はオリンピックがこんなことになるとは思っていませんが笑


運命の女神が 歓声を静寂に変えてしまった
しかし時間は この残骸の上で 残酷な見世物をなおもさらす
目は 眼前の光景に錯乱し
魂は 悲痛な声に動揺する


No.10
34ヶ月前
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 夏休みの最中に58になった。今回のラジオデイズにある通り、58歳になった瞬間はスタジオにいて、1時間半ばかり録音し、その後、早朝6時までスタジオで別の作業(サックスの練習とか、動画に付ける字幕の指示書きとか)をし、外に出るともうすっかり明るい。そのまま理由もなく漠然と起きていた。58になった瞬間から1時間半の気分は、ラジオデイズに詰め込んである。    天気予報では6月14日の東京は大雨警報が出ていた。天候が完全に予期される世界なんかゴメンだが、天気予報は博打なので好きだ。未だにしっかり外したりする所に天気予報の癒しがある。なので「予報によれば」だが、僕の誕生日は大雨が降るのである。    いきなりだが、何年か前にインドネシアに行った。そこそこのリゾートホテルに数日宿泊したが、朝食は7時からで、僕は毎朝1番に朝食ブッフェのコテージに行った。コテージはビーチとつながっていた。  幾万羽かわ
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