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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>20

 ええ細野さんと並べられてるんでスカ。僕のコメントは、あれはコメント依頼に対して考えて書いたのではなく、見た第一印象を配給会社の方に伝えたら、「これを推薦コメントにしても良いですか?」というアンサーがあり、要するに仕事としては雑、というか、外道なんですが笑、まあ、喜んでいただければ。という感じであります。

 瀬川先生がおっしゃるまでもなく、ジャズは根本的にコミカルな音楽で、かのチャーリーパーカーが創出した、機械的で高度に抽象的と言われたビーバップですら、ニヤニヤしています。

 この歴史を、ほぼほぼ一人で堤防を作ったのがマイルスです。マイルスの自意識は「人に笑われる」「おどけてみせる」なんていう事は最大タブーでした。

 しかしこれもマイルスらしい、一種の青年性で、僕はビーバップがニヤニヤしているのは、「かなり悪いなこいつら」と思わせるものがあり、マイルスのクールでスタイリッシュのあり方は「可愛いなああ」と思ってしまいますね笑

 
No.23
41ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 ライブがない時というのはサックスのリペア(調整)に好都合だ。管楽器奏者でない方は「あ、プロというのは自分で調整するのだな、機械マニアのように」と思われるかもしれないが、管楽器奏者でセルフリペアできる人はほぼいないに等しい(ごくごく稀にいるが、現役バリバリのプレーヤーではない事がほとんどである)。石森管楽器に、ソプラノ、テナー、アルトを全部持っていった。管楽器奏者にとってリペア技師は医師に等しい。どこそこの誰々が上手い、素晴らしい、といった評価が決まっているのだが、僕はアマチュア時代から石森管楽器派である。    ここ最近、旧車の話が頻出するので、旧車の例えで言うと、僕はずっと旧車だったが、ここ数年で全て国産の新車に変えた(石森オリジナルモデル→キクチカメラ参照)。理由は、旧車マニアと全く同じで、操作性や性能が高く、リペアがパーフェクトにできるからである。ワインの話はほとんど出ないが、ワインマニア的に言うと、伊仏のグランヴァンを一通り飲んだので、サードワールドとか安ウマ、あるいはもっと端的に国産にする。と言うような話である。ワインにリペアはないが、アペリティフはある  
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