ライブがない時というのはサックスのリペア(調整)に好都合だ。管楽器奏者でない方は「あ、プロというのは自分で調整するのだな、機械マニアのように」と思われるかもしれないが、管楽器奏者でセルフリペアできる人はほぼいないに等しい(ごくごく稀にいるが、現役バリバリのプレーヤーではない事がほとんどである)。石森管楽器に、ソプラノ、テナー、アルトを全部持っていった。管楽器奏者にとってリペア技師は医師に等しい。どこそこの誰々が上手い、素晴らしい、といった評価が決まっているのだが、僕はアマチュア時代から石森管楽器派である。

 

 ここ最近、旧車の話が頻出するので、旧車の例えで言うと、僕はずっと旧車だったが、ここ数年で全て国産の新車に変えた(石森オリジナルモデル→キクチカメラ参照)。理由は、旧車マニアと全く同じで、操作性や性能が高く、リペアがパーフェクトにできるからである。ワインの話はほとんど出ないが、ワインマニア的に言うと、伊仏のグランヴァンを一通り飲んだので、サードワールドとか安ウマ、あるいはもっと端的に国産にする。と言うような話である。ワインにリペアはないが、アペリティフはある