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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>9
>>9

 こちらは非常に暑いです。そちらが乾燥のせいでしょうか?涼しく過ごしやすいというのはメヒコの魔術ですね笑。入場式のメキシコ選手団には灌漑深いものがありました。前の東京の次がメキシコだったので、当時の日本映画を見ると「メキシコに向けて頑張れ」とか、メキシコオリンピックのポスターなどが出てきます。僕もsantafede33さんも同じオリンピックに釘付けだという状況は、希望を感じます。スケボーのストリート競技は僕もしびれました。解説の選手が「鬼やべえ」とか言うので笑、とても楽しくもあり。

 歴史の断面が、こちらでは短期スパンにある。と言うのも、日々実感しています。東京は関東大震災と、東京大空襲で2度も焼け野原になったのに、おそるべき回復力ですし、大震災後の日本の文化と、戦後の日本の文化は、同じ復興期の文化であるのに、国民に落とした影の深さが全然違っており、やはり戦争はすごいものだと思います。実質上の入植(GHQ)が、100年以内にあったことも、こちらでは空気のように当たり前ですが(忘れさられようとしていても)、エグいことだな。と思います。日本人がここまで英語が話せないことの異常さとかですね。

 オールドスクールの反対派は、開会式の時に、NHKがちらっとその姿を写しました。それは亡霊のようでした。ニュースクーラーが何をどうしているのかは不明です。
No.11
33ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 阿部一二三は金メダルが確定した瞬間から一礼をしてインタビューブースに入るまでほとんど発汗しておらず、インタビューの途中から滝のような発汗が始まり、インタビュー内容が固いものからリラックスしたものにソフトランディングする辺りでバケツで水をかぶったかのような大量の発汗を始めた。    僕は性的には一番狭いヘテロセクシュアルだが、阿部のこの発汗のあり方には性的な興奮を覚えた。発汗フェチとかではない。卑近も甚だしい例で申し訳ないが、僕が壊死性リンパ結節園で臨死体験をした時、発熱が41度を超えると、肌がパサパサにまでなる。動脈(静脈ではない)に解熱剤を注射すると、1時間で36度になる。37度まではパサパサのままだ。36度になった瞬間、ベッドの上でバケツから水をかぶったかのような発汗があり、そのたび僕は失神した。また、性行為の中でオルガスムスの後まで汗腺が完全に閉じてしまう女性を何人か覚えている。彼女たちは皆オルガスムスの効果が激しく、しかし汗腺が閉じてしまうので、オルガスムスに向けて、肌がサラサラになる。絶頂を迎えた直後から、リラックスタイムに向けて水をかぶったように汗が噴き出す    この代謝システムに関して、僕は畏敬の念のようなものをもっている。命がけのことなのだ。命がけのことが終わったのだ。  
ビュロ菊だより
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