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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>28

 偶然でしょうが、「カー」さんと「カズー」さんが童話に出てくる兄弟みたいですが笑、ボデイリメイク本当にスンマセン。僕は少なくとも概念的にはコロナにはやられてないんですが、気功の片山先生によれば、概念が平気でも、身体は世界の状態から影響を受けるので、どんな変化が生じるかわからないということです。別に、空いた時間に事務所でサクッと録画すれば良いだけなんですが、何か(それこそ)今年から、あのコンテンツだけ「気」が乗らなくなってしまいまして、なんというか「機が熟する」のを待っている、という感覚です。もう少々お待ちください(土下座)。

 僕は股関節が硬く、開脚の可動範囲が極めて狭いのでキックは諦めました。必要性は、例えばオペラのヴォイストレーニングだと開脚による横隔膜の可動範囲を必須とされるのですが、ジャズやポップスのヴォーカルには、そこまで要らないので(というか、「そうじゃない方が良かったので」ですが、「良かった」と過去形で書いたのはKING GNUが出てきたからです)、無理に可動範囲を広げようとはしていません。

 ストレッチというか、身体はその人の歴史なので、コントレクト(柔軟性)の競技者や、プロのスポーツ競技者でない限り、「伸ばせば伸ばすほど良い」ということはありません。必要なのは「自分のここは柔らかいけど、ここが硬い」という、細かい部位の状態を、一度把握し、自分の身体を理解することです。

 伸ばすと痛みがきますが、痛みに対しては敵対視しないで和平を目指すよう、毎回申し上げていました。痛みを敵対視すると、無理に伸ばして、最悪怪我したりしますので、現状の可動域をしっかり理解して、痛みを和平を結びながら、1回位ミリずつ、ぐらいの気持ちで伸ばすこと、それを毎日続けることが重要です。
No.34
33ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 阿部一二三は金メダルが確定した瞬間から一礼をしてインタビューブースに入るまでほとんど発汗しておらず、インタビューの途中から滝のような発汗が始まり、インタビュー内容が固いものからリラックスしたものにソフトランディングする辺りでバケツで水をかぶったかのような大量の発汗を始めた。    僕は性的には一番狭いヘテロセクシュアルだが、阿部のこの発汗のあり方には性的な興奮を覚えた。発汗フェチとかではない。卑近も甚だしい例で申し訳ないが、僕が壊死性リンパ結節園で臨死体験をした時、発熱が41度を超えると、肌がパサパサにまでなる。動脈(静脈ではない)に解熱剤を注射すると、1時間で36度になる。37度まではパサパサのままだ。36度になった瞬間、ベッドの上でバケツから水をかぶったかのような発汗があり、そのたび僕は失神した。また、性行為の中でオルガスムスの後まで汗腺が完全に閉じてしまう女性を何人か覚えている。彼女たちは皆オルガスムスの効果が激しく、しかし汗腺が閉じてしまうので、オルガスムスに向けて、肌がサラサラになる。絶頂を迎えた直後から、リラックスタイムに向けて水をかぶったように汗が噴き出す    この代謝システムに関して、僕は畏敬の念のようなものをもっている。命がけのことなのだ。命がけのことが終わったのだ。  
ビュロ菊だより
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