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Chariotさん のコメント

トッキーさんがブログで紹介されていた、公論サポーター・シュウさんの「テレビを消そう」というメッセージに応えるかたちで、興味深いデータを紹介したいと思います。
端的に申しますと、テレビを見る習慣のある人がどんどん減少している、というデータです。
NHKは「国民生活時間調査」なる調査を5年に1回行っており、その2020年版の結果が公表されました。
以下のサイトの「「2020年国民生活時間調査」結果概要」という項目から、PDF形式で閲覧できます。
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/index.html?p=%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%99%82%E9%96%93%E8%AA%BF%E6%9F%BB

このうち、テレビ視聴に関する調査データを抜粋します。
17ページ「朝・夜のテレビ視聴の減少」
・国民全体で、1日にテレビを見る人が減少し、79%に
・年層別には、50代以下で減少、特に20代以下で20ポイント前後と減少幅が大きい
・16~19歳では、1日にテレビを見る人が5割を下回った
(全体で8割を切ったのは調査開始以降初めてのことだそうです)
18ページ「朝・夜のテレビ視聴の減少」
・朝昼夜のピークで視聴が減少、朝はピークの時間帯が遅くなった
・夜は、これまでの減少傾向が続いている 朝は、これまで大きな変化がなかったが、2015年から2020年にかけて減少
20ページ「メディア環境の変化」
・テレビ視聴が大きく減った若年層で、特にインターネットを利用する人が多い
・16~19歳では、1日にインターネットを利用する人が8割
(添付されているグラフが顕著な傾向を示しています。30代を境に「ネット>テレビ」と「ネット<テレビ」が入れ替わり、きれいなX字を描いています)
22ページ「メディア環境の変化」
・国民全体のメディア利用時間は、テレビが3時間1分と長い
・若年層ほどテレビが短く、インターネットが長い
・20代以下では、時間量の面でもインターネットがテレビを上回る
(これまたグラフによれば、20代以下のテレビ視聴はもはや1時間未満になっています。50代以上との差異が歴然)

「若者のテレビ離れ」は以前から指摘されていましたが、その傾向に拍車がかかっていることが客観的なデータとして示された格好です。
同調査では、コロナ禍の影響による「仕事時間の減少」「日中の起床在宅率の増加」も報告されているのですが、それが必ずしもテレビ視聴という行動にはつながっていないという現状です。
実際、仕事仲間との会話だったり、車内や床屋での会話だったりで「私、テレビ見ないんですよ」という話を聞くことが多くなりました。
熱烈なプロ野球ファンの仕事仲間はDAZNで観戦していますし、休憩中のお喋りの中でYouTubeやNetflixが話題になることはあっても地上波の番組が話題になることは全くありません。
私自身、コロナ報道を忌避しつつも、それとは無関係のドラマやバラエティ、教養番組等は見ていたんですが、だんだんと「テレビ的手法」というものが鼻につくように感じられ、今では「本当に好きな番組・絶対に見ておきたい番組」を録画して見るだけになりました。
単純な娯楽ならば、ラジオ・ネット動画・テレビゲーム等、テレビよりも楽しめるものが他にいくらでもあるし、しっかり読書に時間を割いておきたいので、テレビの相対的地位はどんどん低下しております。
私と同様の理由で、「今までは一応テレビは見ていた」けど、コロナ禍を機にテレビから離れた、という若者も一定数存在するのではないでしょうか。
一方で、もはや「マスゴミ」なるネットスラングも知らず、テレビに対する好き嫌い以前に「関心が無い」という層も存在しそうです。

テレビ局としては、民放各社は軒並み赤字を叩き出す中で、視聴者層が先細りという危機的状況にあることを認識しているはずですが、当座しのぎということなのか、「お得意様(高齢者)」向けの偏向報道にますます拍車がかかる始末。
こいつら、相当に痛い目を見ないと分からないんだろうな。
テレビ文化自体が衰退してしまうのは、それはそれで様々な問題が生じることになるのでしょうけど、一度はどうしようもなく沈没したヤツらを「ざまーみろ」と見下してやりたいという俗な感情が心の隅っこに湧いているというのが正直なところです。
No.308
40ヶ月前
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第407号 2021.8.17発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…ゴー宣道場やwebサイト「愛子さま 皇太子への道」では、天皇や皇室に対して敬意を持つのは常識だという認識が当然のように醸成されている。もちろんそれはいいことではあるが、しかしこれは世間一般の感覚とはものすごく乖離しているということは、自覚しておいた方がいい。わし自身、天皇陛下に敬意は持っているが、場合によっては、懸念や疑念を持つこともある。今回の東京オリンピックを巡って垣間見える、陛下のコロナに対する認識も、おそらくわしとは違うだろう。そしていま世間一般が皇室関連で興味を持っていることといえば、もう圧倒的に眞子さまと小室圭氏のことである。世間はそういう生々しい話を、下世話に楽しむのが大好きなのだ。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…8月10日、フジテレビ『バイキングMORE』に出演した長尾和弘医師が「明日から5類にしてほしい」等々発言したことが大反響を呼んだ。ツイッターなどに賛同の声があふれ、「バイキング」がトレンドワード入りしていたらしい。しかし、たびたび「コロナの恐ろしさ」をテレビで語り、人々に行動制限を求める“煽り医者”ふじみの救急病院の鹿野晃院長は、これに「破滅的な結果を招き」と反対。なぜ、ふじみの救急病院には重症患者が集まるのか?鹿野氏が見えていない(見て見ぬふり?)患者虐待の実態を知ろう! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!メンタリストDaiGoの炎上をどう考える?エリック・クラプトンのワクチン反対発言をどう見る?独身職員は育児職員の穴埋めを我慢して受け入れるべき?こびナビの木下喬弘医師と対談するの?イベルメクチンという薬は信用できる?名古屋市長の河村たかし、スポーツ評論家の張本勲への批判は甘い?人はなぜホラーに魅せられるの?似非専門家を排除する方法は何かない?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第431回「天皇陛下・眞子さま・小室氏」 2. しゃべらせてクリ!・第363回「恐怖のお注射砲! ぽっくん我慢の限界ぶぁ~い!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第225回「マウントをとる“煽り医者”がわかっていない患者虐待の実態」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第431回「天皇陛下・眞子さま・小室氏」  ゴー宣道場やwebサイト「愛子さま 皇太子への道」では、天皇や皇室に対して敬意を持つのは常識だという認識が当然のように醸成されている。  もちろんそれはいいことではあるが、しかしこれは世間一般の感覚とはものすごく乖離しているということは、自覚しておいた方がいい。  わしとて天皇陛下に敬意は持っているが、ただ賛美のみしているわけではない。場合によっては、懸念や疑念を持つこともある。  例えば今回の東京オリンピックの開会式だ。  開催国の元首が行う開会宣言の文言は、オリンピック憲章で一言一句まで細かく決められている。  原文は英文と仏文だが、JOCの邦訳によればこうだ。 「私は、第 〇 回近代オリンピアードを祝い、(開催地名)オリンピック競技大会の開会を宣言します」  実際、前回の東京五輪は昭和天皇が 「私は、第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」 と憲章どおりに開会宣言をされている。   ところが今回、天皇陛下はこの文言の「祝い」を 「記念する」 に変更し、「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを 記念する 、東京大会の開会を宣言します」と言われたのだ。  英文で「祝い」は「celebrating」であり、これを「記念する」としたのはギリギリの「意訳」である。   だがわしは「第32回近代オリンピアードを祝い」と言っていただきたかった。  この文言の変更は、宮内庁が 「天皇陛下がコロナ禍での五輪開催を祝福していると誤解を招く」 と懸念して行ったと報じられているが、もちろん、こんな変更が天皇陛下のご意思と無関係に行われるはずがない。  わざわざ「祝い」という言葉を使わなかったのは、やはり陛下ご自身が新型コロナを本当に怖い病気だと信じ込んでいるからだろう。  天皇陛下は新型コロナについては、政府からの情報しか受けていない。 昨年4月と11月には、あの尾身茂がご進講を行って直接説明しており、陛下は尾身を相当に信用していると思われる。だからこそ尾身は、首相よりも偉そうに見えるほど大きな態度が取れるのだ。  尾身は五輪開催5週間前の6月18日、 「五輪は無観客が望ましい」 と提言したが、有観客開催に意欲を燃やしていた菅義偉首相は、提言を受け入れるかどうかを明言しなかった。   その4日後の22日、菅は天皇へ内奏を行った。 その内容は一切公表されないが、当然ここで五輪に関する報告が行われ、観客問題も話題に出たはずだ。   さらに2日後の6月24日、宮内庁の西村泰彦長官は定例会見で、天皇陛下が「五輪・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念、ご心配であると拝察する」と異例の発言を行い、大きなニュースになった。  もちろんこれも、宮内庁長官が勝手に憶測を言うことなどない。例によってこれは、天皇陛下が自ら語れないご意思を世に伝える際に使う奥の手だ。  西村長官は警察官僚出身で警視総監まで出世し、安倍政権で内閣危機管理監を務めた後、宮内庁次長に転じて長官に昇進した。  この人事は安倍政権が宮内庁を支配下に置き、皇室までもコントロールしようとしたものだったのだが、その目論見は完全に外れた。  西村は実直な能吏タイプで、安倍政権の危機管理監を務めたからといって政権の言いなりになるつもりなどさらさらなく、宮内庁長官になったからには実直に天皇陛下にお仕えしようとする人物だったのだ。  だからこそ政権に都合の悪い 「天皇陛下がオリ・パラに懸念」 という発言もしたわけだし、それが天皇陛下の本心であることも間違いない。   そしてこれを機に菅首相の態度はずるずると後退していき、その後の「感染拡大」の影響もあって、五輪は無観客で開催されることになったのだ。  あくまでも推測ではあるが、天皇陛下は尾身の提言を強く意識して、内奏の際に菅に五輪は無観客にはできないのかと尋ね、菅はこれに明確な答えを避け、有観客に含みを残したのだろう。それで2日後に宮内庁長官があの発言をした。菅はこれで、天皇陛下がそこまで強く無観客開催を望んでいるということを思い知らされ、方針転換を余儀なくされたのではないか。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!