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うにさん のコメント

たまたまフロイトの最近新訳が出た「性愛生活が多くの人によって貶められることについて」という論文を読んでいて、マンスプレイニングというのと似たようなことが説明されているように感じました。つまり、男性の心的インポテンツの2つの要因である、近親相姦的な固着と、青年期の現実からの拒否という文化的、構造的とも言える要因から、男性は女性を性的な対象にするために貶めがちである、という論と似たところかあるのかなぁ‥と。

フェミニズムについてはよく知りませんが、同じ文脈で女性の不感症についてもフロイトは語っていて、菊地さんの社会主義もそういった科学主義の延長にあるのかなと想像します。それにしても、菊地さんがヒモをやめてゴダールを完遂、というのは凄い流れですね(笑)バンドの立ち姿を想像すると、カッコいいです。マイブラとか好きなので。
No.8
37ヶ月前
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 秋になると、自分の忙しさがいきなり実感されるようになる。気温が下がるからだ。今月からリアルサウンドで映画批評の連載が再開されるし、写真集に1曲選曲してエッセイを書く。という連載もいい調子で続いている。当コンテンツでも、藤井風の分析と、自作歌詞の分析を準備しているところである。「 UOMO 」は(とうとう)ウエブ版が出たら「新連載良いですね」とったメールが(案の定)来るようになった。 UOMO の連載は、僕の連載史上、最も長く続いていて、今まで誰の話題にも上がらない完全な真空状態だったのだが、これがネットだ。そろそろネットでのインタビューも止めようかと思う。それしか言ってない奴になる。というか、今、ネットに出てこない人間はミッシングパーソンで、とんでもない昔の発言から、ついこのあいだの発言までを好きなように繋げられて、名も知らぬ奴が結論を出す。そして書籍は読んで泣けるやつしか売れない。昭和とさほど変わらないとはいえ、世界は変わった、つまり、秋が来て良かった。    音楽家としては curejazz という、ちょっとした大仕事が終わり、今はオーニソロジーのアルバム制作に入った。正午の空は暗く、用意された楽曲は素晴らしいものばかりで、肌寒い気温の中でうっとりする。どの曲の歌詞に「カーボンニュートラル」を入れようかと思うとワクワクする「カーボンニュートラルとか言っちゃって、何が本当で嘘か分からないくせに、僕を好きというの?グリルを食べにゆこう。ワインもつけて。ガソリン車で」「カーボンにニュートラルな君は、パパにしたかった叱責を僕にし始めて止まらなくなった。口から溢れ出る止まらない二酸化炭素と、付けっ放しの家電。少なくともニュートラルな時間じゃなくない?」  
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。