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基礎医学研究者さん のコメント

>>104
(前回のライジングより)
uki様

基礎医学研究者でございます。先日の中・四国ゴー宣道場では、お世話になりました。突然、お声がけして申し訳ありませんでした(私信のようになりますが、まずはこれをお伝えしたかったということでございます(m_ _m)。

さて、前回のライジングでuki様が『コロナとワクチンの全貌』に関してコメント出されておりましたが、読者としてこの論考に反応しないのはもったいないと思ったため、遅ればせながら、私も書かせていただきました(といいましても、私がukiさまの質問コメントに答えるわけではなく(これは、ukiさまが井上先生に回答されることを期待されていると思うため))、ここではuki様にならって、私も自分の理解が十分ではないことを以下に書かせていただくということでございます。

・口腔→血流→腸管→→呼吸器系という侵入経路については、レセプターの組織における発現量(あるいは細胞表面に提示されているレセプターの数)が侵入経路に依存して豊富になっているのならば、科学的には非常に妥当かと思います(血栓による障害により肺血管床が減少し、最終的に呼吸器が重症化する、という説明も納得であります)。ただ、そうすると気になりますのが、コロナウイルスが“血中に局在するフェーズがあるということになり、液性免疫におけるコロナに対する抗体は、実際にはIgGが結構メジャーになるのかどうか?ここが、ちょっとわからなくなってきました。自分は、コロナウイルスは血中には存在せず、むしろ粘膜免疫をベースとしたIgAが抗体としてメジャーなのかと思っておりました。

・ウイルス干渉(現象)はマクロの現象として正しいと思いますが、ではミクロのレベルではどのようなメカニズムになるのだろうか(特に宿主のレセプターが異なった場合、どうなるのだろうか)?

・ACE2にコロナのスパイクタンパクが吸着すると、その細胞にアポトーシンが起こるというのは、確かに衝撃的な内容です。なぜならば、ACE2はプロテアーゼであり、あくまでも血中に存在するアンジオテンシン前駆体を切断する酵素であり、アポトーシスを生じさせるようなシグナルを伝える機能があるようには思えないからです(しかし、引用された論文によると、生存シグナルと言われるAKTの活性化(リン酸化)は消失し、逆にMDMという細胞増殖を抑制する因子が活性化しているようなので、経路はわかりませんが、アポトーシスに向かっている感じは致します)。ここは、どうなっているのだろうか?

以上、とりとめのないことを書いてしまいましたが、オドレら関西LIVEの前哨戦として何らかのご参考になれば、幸いでございます。
No.100
37ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
号外 2021.10.12発行 【目次】 1. ゴーマニズム宣言・第438回「コロナデマ大行進・第2回」 2. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第232回「現実と乖離してゆく不思議な免疫学」 第438回「コロナデマ大行進・第2回」  先週に引き続き、コロナデマ大行進の第2回である。わしとしてはすでに『コロナ論5』の「戦犯篇」か「総括篇」に入っている。この原稿を『コロナ論5』に使ってもいいし、漫画化して使ってもいい。  この2年、どれだけアホらしいデマが氾濫したかを記録しておかねばならない。来年になってようやく指定感染症の5類になれば、テレビの感染速報がなくなってしまい、しかも「ワクチンの効果で終息した」というデマが横行してしまう。  デマで始まりデマで終わる、マスクと外出規制の全体主義で始まり、ワクチンのファシズムで終わる。そして真相には誰も見向きもしなくなり、またコロナに替わるウィルスが侵入したら、またしてもインフォデミックが繰り返される。こんな馬鹿なことをやってていいのだろうか?  コロナデマも、真のワクチンデマも、片っ端から記録しておくしかなかろう。 ● 若者が会食中に騒いで感染を拡げ、医療崩壊の危機を招いている。 ⇒ デマである。 新型コロナウイルスはACE2受容体に吸着する。従ってメインルートは糞口感染であり、若者が会食中に騒いで飛沫を飛ばしたくらいで、大して感染は広がらない。しかも医療崩壊の危機を招いたのは5類感染症に落とさないから、ただそれだけ。二重のデマで若者に濡れ衣着せて、国家国民の活力を奪おうというのだから、この国の大人はもうダメだ。 ● 小林よしのりが「老人は死んでもいい」と言っている。 ⇒ 悪意でわざと拡散したアンチ・デマである。 わしは「寿命が来た老人が死ぬのは仕方がない」と言ったのだ。「インフルエンザは老人の最後の灯りを消す病気」と言われていたが、コロナも同じだと言ったまで。こんな当たり前のことが受け入れられない幼稚さに呆れるしかない。このデマは吉田豪、町山智浩らサヨクサブカル界隈で流行ったが、こんな幼稚な知性・感性で人物評やら映画評やらをやっていたのだということを、自らバラシてしまったわけだ。 ● 気の緩みが感染を拡大させる。 ⇒ 一目瞭然のデマである。 精神論を唱えるのは科学ではない。10月現在、みんな自粛に耐えきれなくなって、気が緩みまくって、街や行楽地に人出があふれている中で、デルタ株がピークアウトして、陽性者が激減している。その理由を説明できない「専門家」など、全員廃業すべきだろう。 ● インフルエンザとコロナの同時流行が懸念される。 ⇒ 完全に結果が出たデマである。 「ツインデミック」は、ついに起こらなかった。だが、外れた予言は全て「なかったこと」にされる。 ● 変異ウイルスによって指数関数的に重症者・死者が増える。 ⇒ これもデマと証明されたデマである。 デルタ変異では陽性者こそ増えたが(それでも「指数関数的」というほどではない)、重症者・死者の伸びはわずかだった。世界的に見れば、日本の新規陽性者数は「さざ波」だった。それでもマスコミは重症者・死者数をスルーして「感染者数激増!」と煽った。 ● スウェーデンのコロナ対策は失敗したと、国王が認めた。 ⇒ 情報操作のデマである。 何が何でもスウェーデンが失敗したことにしたい世界中のマスコミが、国王の発言を歪曲したのだ。酷すぎるのは、立憲君主が、政府の個別の政策について、失敗だの成功だのとは言わないということすら知らない無知っぷりである。 ● スウェーデンもロックダウンに追い込まれた。 ⇒ さらに酷いデマである。 国王発言の件は、一応は基になる情報があり、それを歪曲したものだが、ロックダウンに至っては何の根拠もない。完全に事実無根のでっち上げだから、一層悪質である。驚いたことにウイルス学の権威とされる宮坂昌之氏が著書の中でこのデマを書いているのである。 ● 政府のコロナ対応のまずさは「ガダルカナル戦」と同じ。 ● 政府のコロナ対応のまずさは「インパール作戦」と同じ。 ⇒ 決まり文句のデマである。 旧日本軍に関する知識など何もないのに、とにかく「旧日本軍と同じ失敗をしている!」とさえ言えばカッコがつくと思っている、薄っぺらいエセ知識人が必ず言う。 ● 「野戦病院」を作らなければならない。 ⇒ 意味不明のデマである。 5類に落とせばたちまちベッドは足りるのに、急ごしらえで設備も行き届かない「野戦病院」を作れって、どこまで転倒しまくったら気が済むのか。 ● ウイルスが弱毒化するのは何百年単位の話。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!