• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

これを理解するためには、2015年初頭のデバルツェヴェの戦い について、知る必要があります(わたしもウィキペディア程度の知識で、細部まで正しいか不明ですが、だいたい以下のような理解でまちがってないだろうとおもいます)。

まず、2014年9月5日のミンスク協定があり、そこでは停戦が合意されていました。
ところが、分離派(背景はロシア)が戦争をやめない。
最終的に、デバルツェヴェは分離派が支配することになりました。

メルケルは、ロシアが戦争をやめない、和平は実現しないことを当時の時点に立って見越して「2014年のミンスク合意は、(和平のために結ばれたけど、ロシアが非協力なために結果的に)ウクライナに時間を与えようとしたものだった」ことになった、といっているわけです。()内はわたしによる「超訳」ですが、ロシアの側の態度を無視して、ウクライナやメルケルを批難することはできないとは、最低限いえるでしょう。

これを、ロシアが都合良く引用し、それをオウムのようにそのまましゃべっているヒトビトが多いわけですね。
No.30
21ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。