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changeさん のコメント

この記事は国際金融トリレンマを無視している。

中国が目指している金融政策は問題が多い。
①人為的低金利政策をとっている。資本の超過需要が生じている。過剰紙幣発行
②資本流出の構造的、潜在的脅威を警戒している。富裕層が海外蓄財

中国の金融政策は、「完全な資本自由化ではない」。
共産党が管理可能な「管理された資本自由化」である。

米ドルと香港ドルは、ドルペッグ制を採用している。香港ドルと人民元は一定の幅で管理されており、大きな視点で見るとき、米ドルと香港ドルは固定準相場といえる。

米国が香港ドルのペッグ制を止め、変動相場制を採用すると、人民元は米ドル交換では変動相場制になり、市場動向に大きく作用されることになる。

日本と同じようにたくさんの人民元を市場に投入すれば人民元は円と同じように大幅な元安になってしまう。

人民元が管理相場で成り立っているのは、米国が寛容な金融政策を中国に許していることから成り立っている。本来的に米ドルと互角に立ち向かおうとしたら、不可能である。相手の信用が得られれば、デジタル元などでデカップリングを選択す
るしかないのではないか。信用が得られなければ、国際金融世界での存在価値が低い。
No.4
20ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。