時々わたしは書いていますが、トルコはNATOはいりたさに、直接自国の安全に関係あるとは言えない朝鮮戦争に参加し、たしか1500人くらい戦死しています。めでたくNATOにはいれたトルコは、いま、自国兵士の犠牲で得た地位を200％くらい活用して、ウクライナともロシアともなかなかうまくつきあっています。ヒトビトのなかには、日本もトルコみたいになればいいと言っていたヒトもいたくらいでしたが、トルコがなぜNATOにはいれたかは知らないのでしょう。

また、これもわたしはときどき書いていますが、第二次大戦はドイツだけがはじめたのではなく、ソ連のポーランド侵略によってもはじまったのです。その主要な理由は、ポーランドにいる「ロシア系住民の保護」でした。ロシアのやってることは当時も今もかわらない拡張主義です。でも、ヒトビトはそんなことも知らないのでしょう。

どの小国も大国のはざまで生きのびるのに必死です。トルコはもはや小国と言えなくなってきましたが、日本はこの先ポーランド以下の小国になっていくかも。

小国のワレサがソ連の圧政に抵抗しようとしていたころ、パックス・アメリカーナのなかでヒトビトは踊りまくっていました。そういうヒトビトが、こうした小国を批判的に論評することのおぞましさを知るべきだと思います。