たたたたたたさん のコメント
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◯◯◯◯◯さん
(*以下、最初にインフォームしますが、お名前は一切伏せますので、このメールはそのまま公開させて頂きます)
ご心配おかけして申し訳ありません。ただ「心配するな」というのも「心配してくれ」というのも笑、僕の経験則上、栓なきことで、繰り返し経験則上、大切な人物が大病に罹った場合、最も効果的なのは、対象が病気であることはもちろん意識するとして、心理的には「なんとも思わない」ことです。
何よりも先に申し上げますが「知ってもシカト(心配しない)」は、「絶対無理」な行為ではありません、「強く気持ちを持って」というのも昔の J-POP の歌詞みたいなんで笑。むしろここは「乖離」と言って、人間が正気を保つ=肉体的にも精神的にも「健康」をある程度は保つための基本的なスキルですが、なんというか違うことに熱中することで、この問題からは離れて頂くのが一番好ましいです。そのためにこれを
結構なダメージで選手が倒れても、大きなジムの会長の目配せで強行的に試合が再開する事もありました。
私がセコンドに着いた試合では、ずっと一緒に練習してきたジムで仲良くなった友人が出たのですが、激しい展開で結構な数を撃たれまくって、コーナーに帰ってきた選手を近くで見たら明らかにヤバイ状態でした。せめてドクターは入らなきゃおかしいし、試合を終わらせるべきレベルのケガをしているように見えました。角膜は軽くいってるし、肋軟骨完全にいってるし、イビキみたいな呼吸をしながらどす黒い血が腹の方から出てきて、吐いた水が真っ黒な血だったりして、止めるべきだろうと内心冷や冷やしていました。
ジム側にタオルを投げるか大きく委ねていて、ジム側があまりにも渋っていたり、致命傷に気付かなかったり、ビビッてセコンドサイドが投げられない時にようやくレフリーとドクターが目配せして止めるレベルで、結局のところ、納得いくまでやらせろって美学なんでしょうか。不良少年が昔からやっている、ギャラリーが見ている前で橋の下に集まってやるタイマンの美学ですよね。笑
タオルを投げる判断をするのは会長やベテランのトレーナーなので、私はひたすら応急処置をしながら冷や冷や祈るように声をかけ続けるのが精一杯でした。何度かタオルを奪って投げようかと思いましたよ。
ベテランセコンド達はかなり落ち着いていて、「すぐダウンするから、それで終わる」と小声で言いました。
すぐにその通りになりました。リング上でうずくまるように倒れて、試合はすぐに終わりました。KO負けでした。
試合が終わった途端に、セコンド陣は動きを速やかに変えて、選手の応急処置をしながら素早い手順でドクターのいる部屋に連れて行って治療をして病院に連れて行きました。
普段の練習を見る限り、選手のコンディションなどを軽く考えていることはありえません。ベテランセコンドは経験を積んで慣れているからだって言ってしまえばそこまでなのですが、セコンドは心的ダメージを食らわないようにマインドセットをして臨んでいて、痛みや選手の感情に移入しすぎないようにしていました。そうでないと、セコンドはきないんですね。
セコンドは全員がジムのトレーナーか、私のようなミット持ちなので選手がどんな経過をたどって今リングにいるかをよく知っていました。移入する余地はいくらでもあったのですが、私は感傷的にならずに最後までセコンドを勤め上げることができて、次に出た別の選手のセコンドでは終始、そういった態度で臨みました。
「思い入れがあるから心配はする、でも配しない」ってマインドセットは可能だと思います。実際、選手は同情的にはなられたくないはずですし、でもそれなりに気を使ってはもらいたい。笑
友人の選手は治療しながら練習を軽く再開できています。ジムと選手の双方が良い方向で進んでいます。こんな駄文で伝わったかどうだかわかりませんが、みなさんが良き方向に進めばいいなぁと思っています。
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