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希蝶さん のコメント

>>29
 ひょっとしたら、お気を悪くされてしまったのでしょうか?でしたら、お詫びします。
<(_ _)>
 確かにB29とゴジラでは災害の規模が異なります(性格も)。しかし…当時の日本人にとっては、「日常」を脅かす「得体の知れぬもの」だったのではないのでしょうか?そして、どちらも(未来を守るために)そういう不明確なものと「いのちがけで戦う」映画だったのでは、と。

 私個人の感想も記してみます。anamochiさんほどうまく記せないかも、ですが。

 今回の「ゴジラ-1.0」と、「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。」はよく似ているように感じるのです。どちらも、戦時下、あるいは戦後直後の(いわゆる非常時の)「銃後」の生活を描いており、また「特攻」が大きなテーマにもなっているから、現代から見た「戦争」をテーマにしているから…なのですが…こういう見方は「映画を見ていない」ということになるのでしょうか?同じ時期に公開された作品だったことも、何かの縁だったのでは、とか。
 正直いうと、少し自信がないです。たまたま自分の気にいらないストーリーだったのかも、とも。

 時代設定に関しては、制作者がそうしたかったから、なのでしょう。それは認めます。そして、口で兵士をくわえるゴジラ、海底機雷の掃海中にジョーズみたいなゴジラ、というのは新鮮…という以前に、臨場感溢れていて、怖かった、恐ろしかったです。
 自然とか災害の脅威はこういうものなのだろう。善悪の区別なく、容赦ないものだと。

 とはいえ、戦後復興中の日本をゴジラがおそうというストーリーが残酷だ、とも感じました。 あと、結局ゴジラを倒したのは…という点も好みではなかったということなのかも。
 ゴジラと(アメリカやソ連のかわりに)「代理」戦争している話とも。こちらの方がハードではあるけれども。
 マッカーサーだって、東京が壞滅したらGHQ本部もやられるわけだし、ソ連だって火事場泥棒を目論むのでは、とか。
 そういう描写も(少しでいいから)欲しかった…というのは贅沢でしょうか?

 私の作品理解が(「あの花」も含めて)浅いのかも、という気もするので、この程度にします。ただ、戦争に負けた日本人の感覚という論点では比較してもいいのでは、とも。
 そして、この2作とも「君たちはどう生きるか」がテーマなのだとも感じられました。

 ちなみに、(以前にも記しましたが)映画の「君たちはどう生きるか」については、戦争はテーマのための「題材」であり、(非常時の、疎開先における)父親の再婚を真人がどう感じたか、そして、その中で「イノセント」なままでは人は生きられないのでは、というのが(私の感じた)感想ですが…ゴー辯護士さんと五十歩百歩になるのでしょうか?
 私はゴーさんの感想も興味深いと思いましたし、よしりん先生の見方も面白いと思います。ただ百聞は一見に如かずかな、とも。
<(_ _)>

 とりあえず、もう一度見直してみます。なるべく時間をつくって、そんなところです。

 あと、「シン・ゴジラ」については(意外に)従来どほりの繁栄した街に突如現れる放射能をともなったゴジラ、を(ああいう形ではありますが)人間の智慧で倒した、というエンターテインメントではある点は評価してもいいと思います。
 しかし、私も「ツチノコ」・「おたまじゃくし」ゴジラ(というふうに感じました)は「なんか違う」と思いましたし、上陸して、いきなり武蔵×杉に移動しているゴジラ、しっぽ以外ほとんどからだを動かさぬ(という印象の)ゴジラは…違和感だらけでした。
 あの(光の)シーンを盛り上げるためだとしても…だったら、そのあとでゆっくりからだ全体を動かすゴジラを見せても欲しかったです。
 石原さとみさんの演技などは…申し分ないです。さすが、大河ドラマの静御前さまだとも思いました。

 こんな感じになりますが…OKでしょうか?
No.39
9ヶ月前
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第491号 2024.1.9発行(※1.11一部訂正) 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」… 確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん!」という時代がやって来た。他に希望はない!『ゴジラ-1.0』に始まり、『シン・ゴジラ』、宮﨑駿の『君たちはどう生きるか』、Netflixで見た『プルートウ』、『はじめの一歩』、YOASOBIの『アイドル』…等々、小林よしのりにしか語れないサブカル評から、現在の日本の強みを読み解こう!! ※笹幸恵氏の特別寄稿…縄文時代にハマっている。この日本列島に生きた縄文人たちは何を思い、何に喜び、何を畏れて日々の生活を送っていたのだろう? 知れば知るほど縄文沼にハマる。そんなわけで、数年前からあちこちの縄文遺跡を巡っている。今回は、八ヶ岳山麓にある縄文遺跡について紹介したい。長野県から山梨県に連なる山のふもとには、縄文時代中期を中心とした遺跡がたくさんある。ここから発掘された遺物からわかる、縄文人の「女性を尊ぶ精神性」とは? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…昨年は、どうにもならない内輪もめを起こしている日本保守党の様子や、陰謀論を信じて大同団結したはずが大分裂に至った参政党の様子を観察してレポートした。日本保守党は、現在ネットで大量の候補者を公募していて、すでに200名以上が応募しているらしい。参政党と似たようなネットを使ったかき集めで、どんな人間が躍り出て、なにを演説しはじめるのかと思うとげんなりする。では、このような「へんなミニ政党」がなぜ次々と出てくるのか? 少し考えてみたい。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…週刊誌が商売のために成功者を引きづり下ろそうとする風潮は、今後も収まることはない?毎年の年末に思うことと、年始に思うことは一貫している?紅白で流れる演歌が、ここ40年ほど変わり映えしないのはどうなの?自分はネームのみ考えて、別のクリエイターに漫画制作を託すというのはアリ?先日の震災を機に再び、X等で外国人差別デマを振り撒いているネトウヨらには、どう対応するべき?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第520回「サブカルしか勝たん!」 2. 特別投稿・笹幸恵「あれも女、これも女。縄文時代にみる『女性崇拝』」 3. しゃべらせてクリ!・第447回「人気独占! 2024年のぽっくんを見てクリ!の巻【前編】」 4. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第314回「へんなミニ政党がなぜこんなに増えたのか?」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 編集後記 第520回「サブカルしか勝たん!」  2024年、とんでもない年明けになってしまったが、今年最初のライジングなので一応言っておこう。明けましておめでとう。  とにかく正月から暗くなりがちだったが、わしはこの1年、とことん人を楽しませる、人の心を明るくする作品やイベントを創作していこうという意欲で、走り抜ける決意である!  前回は2023年を「ニヒリズム蔓延の年だった」と、あえてネガティブに総括した。最後に少しだけ希望をほのめかしておいて、続く今回で一気に反転攻勢に出るものを書くつもりでいたら、いきなり出鼻をくじかれたような形になってしまったのだが、だからといって立ち止まってはいられない。  確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。「話し合い」による解決のためにこそ日本が力を発揮すべきだとか言ったって、現実には何もできない。ロシアを見ても、中国を見ても、イスラエルを見てもわかるとおり、話し合うにもその背景には基本的に軍事力が要るのだ。  このままでは何が起こるかわかったものではない。ウクライナ戦争の結果次第では、ロシアが北海道から上陸して侵略してくる可能性だって、もうないとは言えなくなってしまった。  そんな状況にあるというのに国内政治はガタガタで、遠心力だけが働いて、ひたすらバラバラになろうとしていくばかりである。  かといって、政治に求心力を働かせようとしたらどうなるかといえば、ロシアや北朝鮮や中国のような独裁国家になるか、安倍政権時代のような忖度社会になるかしかないということもわかった。アメリカでも求心力を欲したら、またもトランプが出てくるという有様だ。これでは、いくら政治に求心力が生まれても、国は全く豊かにならない。  そこで、どうすれば国の結束力を高めながら、権力の持つ拘束性や忖度といった負の部分をなくし、国家を強くすることができるのかということが課題となる。  これは、まだ世界のどこでも答えの出せていない課題である。  そして、ある意味でわしがやろうとしているのは、実験室レベルの小さなサイズではあるが、この課題への挑戦でもある。   わしが『ゴー宣DOJO』でやろうとしていることは、結束力を高めるけれども、ひとりひとりが強制されたり忖度したりすることなく行動して、そうして新しい世代の息吹を自由に開放してあげるという方法を作り出す実験である。  ひとつの集団性の実験を、ここで行っているのである。  そしてこれは、漫画家であるわしがやっているというところに意味があるのだ。  これは、『おぼっちゃまくん』の「茶魔語」の時に顕著だった、漫画の作品を通じて全国の読者が共同体的な感覚を持ち、さらに作品を盛り上げていくという手法の応用である。この手法が『ゴー宣』にも持ち込まれ、さらに『ゴー宣道場』で発展していったのである。  つまりこれは、漫画家・小林よしのりというサブカル作家が始めた、サブカルから派生した作品の一種であり、だからこそ強いとも言えるのである!   今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん!」という時代がやって来た。他に希望はない!  ハリウッドで続々映画化されたアメコミのスーパーヒーローものは、一時期は凄かったが、最近では「何これ?」と思うようなヘンなものが多く、堕落していっているように見える。もう出し尽くした感があり、新しい知恵があまりないのである。   そんな中で、日本の『ゴジラ-1.0』の成功は痛快だった。  一時は『ゴジラ』もアメリカにすべて取られてしまって、もうハリウッドじゃないと作れないのではないかと思わされたりもしていたから、見事に巻き返してくれたのが嬉しかったのである。  あと、やっぱり『シン・ゴジラ』は違ったということが証明されたのも嬉しいことだった。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!