12月12日~15日まで韓国(済州島、ソウル)へ行ってきました。
気候は日本の仙台くらいということもあり、非常に過ごしやすく北海道民からすれば比較的余裕の寒さです。特に済州島は韓国のリゾート地ということもあり、少し寒い沖縄や宮崎のようでした。なんなら成田から飛行機で2時間半くらいの距離は沖縄よりも近いので、かなり「身近な海外」という印象です。

さて、そんな韓国視察ですが、行きも帰りも千歳空港天候不良により、飛行機が「飛ぶか否か」という状況で、いささか不安ではありましたが、全て「うす~い確率」を突破し、無事発着しました。藤沢の乗る飛行機はANAとJALの定刻発着率8割弱をほぼほぼ下回ります。ほぼほぼ遅延です。まあこの時期は雪の影響をもろに受けるので、仕方ないといえば仕方ないのですが。

今回の視察の最初の目的地は済州島です。済州島にはBTCとJBBAを足したような公営の施設と民間の生産牧場、そして、競馬場があります。まずは公営施設を視察しました。熱烈な歓迎です。

「ようこそ、JBBAのみなさん」

電光掲示板にはそのように表示されていましたが、おれらJBBAじゃねーぞ。と、思いましたが、よくよく考えると、団長がJBBAの理事ですので、間違えてはいませんね。よかったです。

そして、牧場内をぐるりと馬車で周り、セリ場と調教場も見せてもらいました。我々が思っているよりも立派な施設(直線坂路800m)なのですが、利用者が少なく、ハードを余しているように見えました。韓国の年間生産頭数1200~1400頭のうち、済州島では9割が生産されますが、育成は本土にいくことが多いようです。この施設では休養馬がメインで1日30頭くらいしか使用していないとのこと。ハイスペックPCでエクセルとワードしか使わないような感覚です。
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セリ場も併設されており、見せてもらいました。かなり立派できれいな施設です。セリ上げは日本のように、手や指、仕草や動作でビットするのではなく、購買者それぞれにスイッチが渡され、それを押すことでビットされます。牛と同じですね。つまり、誰が競っているかわからない状況をつくれるので、値段が思ったより伸びないかもしれないのです。日本でも、導入してほしいという声が一部でありますが、それはサラブレッドのセリ特有のお祭り感とは隔たりがあります。藤沢だけではなく、セリ会社も上場者も出来るだけ高く売りたいですから、そこは正面から殴り合う舞台であってほしいのです。盛り上がる環境、ステージをどんどん作っていきましょう。
韓国のセリは7,8,9月に2歳トレーニングセール、10,11、12月に1歳のセリがあります。特別市場はないので、200万円程度あれば買えるそうですよ。ここで、日本のセリの話になり、セレクトセールでは5億円の馬がいたと伝えるとビックリしていましたね。いやまあ、僕らの馬ではないんですけどね、、、あそこまで、ジャパニーズドリームを感じたリアクションをされると、なんだか申し訳なくなってきます。花巻市の人が大谷を誇りに思うように、我々のマーケットで、最高額5億円は日本人として誇りに思いながら、海外の人と話せばいいのでしょうか笑。
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お昼は鶏しゃぶをごちそうになり、午後は民間の牧場へ。中期育成、休養馬の牧場でした。放牧地は4ha程度に20頭弱。細かく区画され、マシンもおいてあります。更新したてなのか草の密度は薄く、肥沃とは言えない状況です。BCSは5程度でセリに上場した後の馬にしては、もう少しあってもよいかな?と感じました。
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そして、一路帰路へ。晩御飯は済州島の海鮮を頂きました。美味しかったのですが、まさかホヤがでてくるとは思いません。東北の珍味がまさか、ポピュラーな食べ物とは💦磯臭いので、刺身も出ましたが、貝類も多いんですかね?アワビのバター焼きもとても美味しかったのですが、生カキは全員戦々恐々です。明日、腹を壊したらやばいな、韓国で牡蠣にアタルとかシャレになりませんよ。でも、韓国はいい所ですからね。このまま帰れないのもいいかもしれないと、皆で話していたのでした。

おわり

次回はソウル編です。