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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>6

 寅さんからの落とし弾は、まあまあまあ、「だから良い」とか「悪い」と言った判断には直結しませんが、過去アメリカ、乃至、イズラエルが他国に行った空爆の規模に比すると、かなり小さく、あと、トランプはCIAを活用していない形跡があります。

 僕の空想ですが、CIAは政治にも軍事にも経験がない大統領の命令は聞かないでしょう。あれがバイデンもしくは、実現はしませんでしたがヒラリークリントン大統領の仕業だったら、おっしゃるような「あれは流石にやりすぎ」感はなかったでしょう。トランプは結果として、やる事なすことがやり過ぎになるので、非常に周到にことを進めた、例えばヒトラー等々と同一視はできない、新しく、そして古いキャラクターですね。トランプの成功体験は投資家時代のニューヨーク浄化と再選だけなので、成功の方法がわからず、今は、ブチあげてもブチあげても実現しないことの繰り返しなので(グリーンランドも無理筋でしょうから)静観されている状態でしょうね。

 今、我々は、開国以来だと思うんですが、移民排斥の感情をリアルにもつ、要するに世界中の他国と同じ状態になっていますが、中米のナルコ(麻薬カルテル含むギャング)社会の国民たちの心情というのはとてつも無いもので、それはカーストのように、この国に生まれた限り、自分たちは生まれてから死ぬまで一生、「移民」なのだ。という意識で、自国内にいても移民意識があると言う意味では純粋移民であり、かつ、正規の政府に生活が守られていない。という状態ですから、ある意味、イスラム教徒よりも負け意識が強いと思います。ベネズエラ空爆は、世界史をどれだけ勉強しているか、その上で何を考えるか、という格好の踏み絵で、それはトランプ自身に対してもそうだと思いますね。自分で自分に踏み絵を踏ませているのだから、これは自家中毒、自己完結のキャラクター、車寅次郎そのものであると思います。

 話が飛ぶようですが、中国人や観光人の中層の若者は皆、自国の文化を恥じ始めています。60年代の日本人ユースに近いというか。このチャンネルの専用語で言えば、今、中、韓国人は「90年代ノットデッド」の「趣味の良い、和む世界」に憧れていて、今年のうちにはその意識は一般にも広がるでしょう。それが世界の帝政化を止めるのか止められないかは予測もつきませんが、やはり「脱90年代ノットデッド」を意識し始めてしまっている(実行の仕方がわからない)日本人は「進んでいる」と言うより、僕的には、そもそも日本人はアジア人ではなく、とてつもなく変わった島の、とてつもなく変わった唯一無二の島民であって、一生エキゾチックジャパンだと思うんですよね。寅さんであるドナルド・トランプは失職してから日本でタレント活動すれば、日本人は歓迎すると踏んでいます(そのそもテレビタレントですから、元に戻るだけ。とも言えますし。「オレ、大統領だったんだよね」とかいうギャグもアリでしょうね)。
No.8
2週間前
このコメントは以下の記事についています
 「ビットコイン」が最初に出てきた時(それは東日本大震災の年だけれども)、僕はそれがどんなもんで、どうやって手にするかもさっぱりわからなかったが、バブリーなオモチャだとはあんまり思わなかった。    それより「ああ、貨幣や金で帝国主義が回っていたのがすっかり元気なくなったんで、<新しい貨幣(金 =GOLD に似た)>が生まれたんだな。結局世界は帝帝政時代を求めてるということね。まあそれもいいね」と思っていた。まだトランプが1回目の当選をする前だ。    ビットコインが生まれた年の大統領はオバマであり、中国共産党書記長は胡錦濤(こ・きんとう)で、ロシアはプーチンだったが、今ほど皇帝化していなかった。そして北朝鮮では、オレたちの女神であるプリンセス・テンコーを「家に帰さないぞ」とか言っていたジョンイルが1月に亡くなり、ジョンウンがデビューした年でもある。皇帝デビューは、ジョンウンが一番乗りだという事は押さえておいたほうが良い(嘘。別にどうでも良い)。  
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