
RIZIN52でイ・ボミ戦でRIZIN3戦目を迎えるNOELインタビューです!(聞き手/松下ミワ)
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・伊澤星花「ダウンして歓声が挙がったとき、自分が間違ってないことがわかった」
――今日は、平日の昼間にインタビューをさせていただいていますが、NOEL選手は現役高校生なのに学校は大丈夫だったんでしょうか?
NOEL 全然大丈夫なんですよ、そういう学校なので。自分みたいな競技者を凄く応援してくれる学校なので、試合前の練習やメディア取材は全部OKなんです。早退とかしても公欠にしてくれて。
――つまり、NOEL選手のようなスポーツ選手が多い学校なんですかね?
NOEL そこまで多いというわけでもないんですけど、フィギュアスケートの選手とか、あとはダンスが有名ですね。そういう子は公欠がOK!
――逆に、そういう学校だったからNOEL選手も通おうと?
NOEL 友達に「学校説明会、一緒に行こうよ」と誘われてお母さんと一緒に行ったら、スポーツ優遇の学校で。格闘技のことも相談してみたら、校長先生がOKって感じでした。
NOEL でも、ウチの学校は女子校なんですよお。共学だったら男の子とか格闘技が好きな年齢だと思うんですけど、女子校だと格闘技に興味ある子はそんなにいないから。
――それは惜しい。それでも注目の存在ではありますよね?
――ちなみに、女子校でRIZINファイターは誰が人気なんですか?
NOEL 格闘技を知ってる子たちは朝倉未来選手とかが好きらしくて。RIZINとかの説明をするときは「朝倉未来選手と一緒の大会に出てるんだよ」と。やっぱり未来選手は知名度が凄いので。
――そこは平本蓮選手や萩原京平選手ではなく、女子高生にも朝倉未来選手が人気なんですね。
NOEL 平本選手とかも人気ですけど、一番最初に言われるのは朝倉未来選手が多いですね。
――そんなNOEL選手は高校生ファイターとして注目されていますが、かなり幼少期から格闘技はスタートしていたそうですね。
NOEL 9歳からムエタイ、12歳からMMAって感じです。
――それは、お父さんがめちゃくちゃ格闘技が好きだったからだという。
NOEL そうなんですよお(苦笑)。
――凄く困った顔されてますけど(笑)。
NOEL ほぼ強制というか、ウチは兄弟3人なんですけど、最初はお姉ちゃんが空手をやっていて。でも、すぐにやめちゃって。弟にも一応やらせたんですけど、弟は自分と真逆で「運動したくない」みたいな。
――NOEL選手だけが生き残った、と。
NOEL で、ウチはもうずっとテレビは格闘技しか流れてないような家で、アニメも観させてもらえなかったんですよ。しかも、格闘技やってるときに子供たちが騒いでたら「いま観てるから静かにしろ!」とかめっちゃ怒られて。けど、しょうがなく一緒に観てたら、私だけ「なんか楽しそうだなあ」と思っちゃって。最初はK-1やKNOCK OUTを観てたからキックからスタートしたんですけど。
NOEL でも、一番衝撃を受けたのはRENAさんの試合ですね。「女の人でこんな殴り合ってダウン取れるとかカッコいい!」みたいな。格闘技は男だけというイメージが強かったから、最初は不可思選手や石井一成選手とかをずっと観ていたんですけど、RENAさんが出てきたときに「女子でこんな強い選手いるんだ」と惹き込まれました。
――12歳でMMAに切り替えたのも、まさにそこから?
NOEL 完全にそうです。RIZINが始まってRENAさんが飛びつき腕十字をやって、「うえええ、やば!」ってところからMMAをやり始めました。それに、そもそも自分はキックが合わなくて。打撃がマジ怖くて、本当に打撃は一切できなかったんです(笑)。
NOEL そのときにRIZINが始まってMMAを観るようになって「寝技、面白そう」と凄く興味が湧きました。
NOEL パパたちがジムを探してくれて。でも、AACCに行ったらRENAさんもいるし(浜崎)朱加さんもいるから「ヤバ!」って。しかも、体験に行ったその日にお2人が来てたんですよ。「いる! ヤバーッ!」と興奮したまま練習させてもらいました。
――12歳だとまだ小ちゃいですけど、お手合わせの機会もあったんですか?
NOEL いや、最初「お願いします」と言えなくて。自分弱いし、体重も軽いし図々しいなって。そもそも、AACCは高校生にならないと入っちゃダメだったんですよね。その中で、自分は小6の後半から入らせてもらってるんで、体重も40キロぐらいしかなくて。そんなの、全然相手にならないじゃないですか。「でも、練習だし、どうしよう……」と思ってたら、RENAさんも朱加さんも「やろうよ」と声をかけてくださって。それで「やさしいーーー!」ってなりました。
NOEL 最初に通ってたのはAACCのレスリングクラスだったんですよ。そっちは中学生までが入れるクラスで。でも、自分の目的はMMAだったから、代表の阿部(裕幸)さんに「ちゃんとレスリング真面目にやるんで、MMAのクラスにも入らせてもらえないですか?」と言ったら、「両方来るならいいよ」ということで、レスリングのクラスを16時から出て、そのまま19時からのMMAクラスにも出るという。
NOEL 22時とかですね。もう、電車やバスでは帰れないから、お母さんが毎日お迎えに来てくれて、私はいつも玄関で倒れてました(笑)。
――玄関で寝落ち!
NOEL 練習内容も一気にハードルが上がったから疲れすぎて毎日玄関に倒れ込んでました。最初のほうはキツすぎて学校にも行けなかったです。
NOEL はい。じゃないと、みんなマジ強いからついていけないし。でも、自分も寝技が凄く楽しくなっちゃって、それがたぶん一番デカかったですね。
――中学生ってほかに楽しいこと、いくらでもあるじゃないですか。
NOEL うーん、でもあんまりなかったです。練習のほうが楽しかったですね。体育祭の打ち上げとかも、自分は行ってなかったし。練習がキツくて、学校もけっこう休んだりしてたから。
NOEL だから、AACCに入ってプロを目指してやりたいとなったとき、パパが一番スイッチ入っちゃって。家で「謎トレーニング」が始まって。
――謎トレーニングが気になります(笑)。
NOEL 学校はだいたい7時に準備し始めれば間に合うから、朝5時に起きて7時までの2時間はネットで調べたトレーニングというか、いろんなサーキットを2時間やって学校に行ってました。で、たとえば30分寝坊したら、そのぶん延長。ちゃんと2時間やってからじゃないと学校行けなかったんで、「学校に遅れるのは寝坊したオマエのせい」みたいな感じだったんですよね。
――夜は夜でAACCで練習して。朝も含めると1日8時間……。
NOEL 本当に死んでました。そのときが一番ヤバかったです。いまとなっては、あの朝練はそんなに意味があったのか正直わからない(苦笑)。
NOEL けど、大人の中でそれだけやって耐えられたのは、メンタル的には強くなったのかなって。それはちょっと感謝ですね。
――さらに、メンタル面が鍛えられた話でいうと、プロデビュー前は相手がいなくて男子選手と試合してたという。
NOEL ずっとそうです。キックだと女子選手もいるんですけど、MMAは女子の選手が全然いなくて。当時はいまより小さかったし階級も階級だから試合が組めないというので、試合はほとんど男とでした。でも、中学生はもう男のほうが力が強くて、ちょっとキツかったですけどね。
NOEL 代表の阿部さんから「経験値を上げるためにどんどん試合出ろ」と言われて。MMAのジムなのに、キックも柔術もいろいろ出ましたね。柔術とかまったくルール知らなかったけど(笑)。
――NOEL選手って、試合でもあまり緊張されてる感じがないですけど、そこでかなり鍛えられたというわけですか。
NOEL 完全にそうです。でも、それめっちゃ言われるんですけど、じつはめっちゃ緊張してるんですよ!

NOEL 最初「負けたらどうしよう……」という感じで凄くネガティブで。それもだんだん慣れてきたから、やっぱり試合数を重ねたおかげですかね。
――それで現役高校生としてCOLORSでデビューされて。現在はAACCを離れてますが、練習はどこでされているんですか?
――土日は休みにしてるんですか?
NOEL いや、土日も柔術に行ったりしてますね。
――ほぼ毎日じゃないですか! しかも、ジムに所属されているわけじゃないから、練習はご自身で組み立てているということですよね?
NOEL 一応、そうですね。というか、AACCの後半は大島(沙緒里)さんとかがどんどん辞めて練習相手がいなくなっちゃったんで。当時からFIGHT BASEには行きはじめて、AACCを辞めたあとにT-GRIPにも行かせてもらって。ほかのところは自分で連絡取っていくようになりました。もう自分でやるしかないなと思って。坂口道場とかいろんなジムに自分で連絡して、つながりがある人に「練習行きたいんですけど!」みたいな。
――それはどの選手に対しても?
NOEL そうです。誰に対しても褒めない。大塚さんももともとAACCの選手ですけど、じつは阿部さんもそんな感じだったんですよね。
――阿部さんも褒めないんですか。
NOEL 絶対に褒めないです。基本ダメなところしか言わないですね。でも、大塚さんは試合終わりとかふとしたときに「やってきたことできてるようになってるな」みたいな。逆にそれが「おっしゃ~~~!」って嬉しくなる瞬間ですね。
NOEL ハハハハハハ! そう、ツンデレなんですよ!
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