20年余りの鬱屈した感情が、激しい慟哭となって室内の静寂を打ち破った。

「種雄がなんで殺されなきゃいけないの!」

 遺族らの刺すような視線を浴びると、大柄な男性は背を丸めた。

(犯人を)連れて来い!私が殺してやるよ!」

 そう叫んだ老母が男性に殴りかかろうとした瞬間、俯いていた父が彼女を抱き寄せ、「落ち着けっ」と制止した。5分以上続いた哀哭の叫び。激しく肩で息をする母は、力なく呟いた。

「誰が殺したの? 正直に言って……」 
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