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こいらさん のコメント

>>31
隼人さんへ。
東京などの都市部と地方では、結婚後の奥さんの立場も違うらしいですね。
田舎暮らしですが、私の同級生で家庭を持ってるところはほとんど共働きです。長崎もそうかもしれませんが、そのくらい地方の現役世代の勤労収入が少ないです。共働きじゃないと子供を持つこともできないし、子供に教育を施すことができない状況です。
今では大学全入時代なので、地元の国公立大学に入れるためにも、地方でも塾に通わせるとか家庭教師を雇うとかどこの家庭も普通にやってることらしいです。そうしないと良い条件で就職ができる上位の大学には子供を進学させれないらしいのです。
うちの地元では、高卒の就職率が前年より上がった、と地元紙は報じていますが、そのほとんどが建設現場などの肉体労働とか、サービス業などの接客、看護や介護や福祉などの離職率が高いブラック業種ばかりです。親御さんはもちろん、子供をそんなところに就職させたくなくて、高い教育費を払うために共働きをせざるを得ない状況です。
東京の方が、専業主婦率が地方より高いそうです。やはり資産を持っていて、奥さんを自由に食べさせる財力がある男が多いからかもしれません。地方に仕事がないくせに、就職に有利なのは本社がある東京の有名大学に限られる、という歪な経済状況が、日本の家庭事情もおかしくしています。そしてこのままでは家庭崩壊や学級崩壊が地方でも進み、子供が犠牲になり、地方からでも日本を支えてきたエートス(倫理観)の崩壊が起こりうる、と思います。
女性に優しい労働環境を作ることは大事ですが、それ以前の問題のような気がします。安直な拝金主義や経済至上主義でお金を弱者に分配することを忘れてしまった財界人や資本家を誰か諌める必要がありますね。
せめて生産拠点を海外に移すのをやめて、地価や人件費が首都圏よりも高い地方や郊外に移し、労働者を多めに雇って身分を保障し、人々に安心と安寧を与える企業家はいないのでしょうか?これからは「向上と発展」ではなく「共存と恊働」の時代にシフトすることが大事だと思います。
長文失礼しました。

No.64
132ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第72号 2014.2.4発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※未だに高度経済成長の記憶に縛られている老年世代・団塊世代。最近の若者は「草食系」「さとり世代」「内向き」等と批判されるが、果たして「脱成長」を目指すことは「江戸時代に戻る」ことを意味するのか?今週の「ゴーマニズム宣言」は“イケイケ成長神話”から醒めない団塊世代の思想的背景を徹底的分析! ※「ザ・神様!」…名参謀スクナビコナのキビシイお説教にぶちギレし瀕死の重傷を負わせてしまったオオクニヌシ。温泉の力で無事に息を吹き返したものの、スクナビコはでこぼこブラザーズ解散を決意していた!?まだまだ続く衝撃の展開! ※馬鹿が百科を書いている…!!ウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。あまりの酷さに「ウィキ直し」だけじゃ済まなくなり「ウィキ全部書き直し」にまで至った前回の「靖国論」篇に引き続き、今回も放り出したくなる酷さの「天皇論」篇を添削! 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第73回「団塊世代の成長神話は厄介だ」 2. しゃべらせてクリ!・第33回「ぽっくん、風邪になんか負けられましぇ~ん!の巻<後編>」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第26回「衝撃解散! 神代の国土開拓コンビ『デコボコブラザーズ』」 4. よしりんウィキ直し!・第14回「ゴーマニズム宣言⑩:『天皇論』」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 第73回「団塊世代の成長神話は厄介だ」  世代論は意味ないと思っていたが、それはあくまでも例外がいるし、上の世代が下の世代を理解できずに、批判したり、説教し始めるからである。  だが、やはり世代の経済状況や風潮に、人格が影響されていることはあるようだ。   最近は「草食系」とか「さとり世代」という批判が若者に向けられているが、物欲・性欲が少ないのが、資本主義にとって不都合だからである。  トヨタがAKB48に関わりだして、全国・各県からの応募で選出された少女たちで「チーム8」を作り、そのスポンサーになるという企画が発表された。  これは車離れした若者たちに関心を持たせて、国内市場の開拓に力を注ぐ必要からだろう。  果たして「 さとり世代 」に物欲が芽生えるか?  だがわしは「 バブル世代 」よりも、「さとり世代」の方が好感を持っている。 「バブル世代」の物欲の強さ、ブランド趣味、派手さ、金銭欲の強さ、マニュアル主義にはうんざりさせられたものだ。  そのような風潮に天罰を下そうと描いた『マル誅天罰研究会』は人気が最下位になって打ち切り、数年後『おぼっちゃまくん』でバブルを皮肉って大ヒット、雪辱を果たした。  わしが大学生の頃は、上の世代から「 三無主義 」とか「 シラケ世代 」と言われていた。   学生運動をやっていた「団塊の世代」からは、わしの世代は「無気力・無関心・無責任」の三無主義に見えていたらしい。  わしは内ゲバで殺し合いまでしていた学生運動の世代を、高校生の頃、テレビや新聞で見ていて、馬鹿にしていた。 「学問とは何か?」とか、「大学とは何か?産学共同体でいいのか?」とか、教授陣に詰め寄る学生たちの甘えはアホらしくて見てられないと思った。  自分で考えろ!大学なんかやめちまえ!と思っていた。  だから大学に行く気はなかったのだが、漫画家になるためにも読書が必要だと担任の先生に説得され、進学することにした。   大学では政治には一定の距離をとり、漫画家という自分の現場をとることを目指して、個人主義に徹していた。  すると新聞や雑誌で、「三無主義」と批判されていることを知ったのである。 「 馬鹿野郎が!無意味に運動ばっかりして、どうせ卒業したら髪を切って体制側に寝返ったくせに! 」それが団塊世代に対するわしの憤りだった。  ところが同じ学部にマルクス主義にのめり込んでる男がいて、授業料値上げを撤回させる学生運動に誘われ、貧乏な友人のため、実はわしも貧乏だったこともあり、付き合いでデモに加わったり、学生運動の溜まり場に顔を出すようになった。  そんな場所に可愛い女がいたので、好奇心が湧いたのだ。  だがどうしてもヘルメットと顔を隠すタオルがダサくて嫌で、顔を出してたら大学のブラックリストに載ってしまうし、体育会の連中に殴られるのもあほらしいと思い、漫画家になるために進学した原点に戻ろうと決意して、運動の仲間とは決別した。  それからは講義にも出席せず、毎日自宅に籠もって本を読み、カネが無くなったらバイトして、夜は女とデートしていた。  そのときの読書と恋愛の体験が、プロの漫画家になってからの人生に影響を与え、政治への批判精神は漫画の中で開花してしまった。 『東大一直線』も『おぼっちゃまくん』も時代風潮への風刺であり、『ゴーマニズム宣言』はもっと政治に直結する作品となった。  都知事選に立候補した人物で目立っている者の年齢を見ると、宇都宮健児(67)田母神俊雄(65)舛添要一(65)が「団塊の世代」だ。  細川護煕(76)だけが小泉純一郎(72)と共に戦中生まれで敗戦後の時代に育っている。  舛添が「 史上最高のオリンピック 」と言った時に気付いたのだが、いかにも高度経済成長のイケイケ感を体現した「団塊世代」の思考パターンなのだ。  田母神が原発推進で、公共投資絶対でハコモノ推進の東京五輪を唱えるのも、いかにも「団塊世代」の思考である。  宇都宮は違う雰囲気に見えるかもしれないが、実はマルクス主義的な、徹底的に弱者からの視点のみを重んじるところが、やはり学生運動が盛んだった「団塊世代」の申し子のような人格である。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!