magomeさん のコメント
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第76号 2014.3.4発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…天皇陛下や皇族方は、無難なあたりさわりのないことしか言えない、言わないに決まっている、あらかじめシナリオが決められている、役人が美辞麗句を並べたてた作文を読み上げているだけ、自分の考えを口にすることなんかあるわけない…そう思っていないか?それは全くの誤解である!果たして国民の中に、天皇陛下の「おことば」に注意深く耳を傾け、メッセージを受け取る「尊皇心」のある者はいるか?
※「ザ・神様!」…知恵者のスクナビコナに去られ「お先真っ暗」なオオクニヌシの前に現われた、思いがけない新パートナー!いろいろ問題を起こしながらも無事に成功した国造り、地上には豊かな国が広がっていた。そして、物語はいよいよ天孫降臨へ…!!そう!あの御方の再登場!!
※馬鹿が百科を書いている…!!ウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。『天皇論追撃篇』のページを自分たちのプロパガンダに使っている皇統男系固執派の目に余るルール違反に対する、ウィキペディア運営側の注意の解説だけで終わってしまった前回。今回はいよいよ本文を添削!!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第77回「天皇陛下と皇族の『おことば』の凄さ」
2. しゃべらせてクリ!・第37回「おもらし注意と袋こぢんまりの温泉二人旅!の巻 バラエティ編」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第28回「譲らない、譲れない!~すったもんだの天孫降臨 その1~」
4. よしりんウィキ直し!・第16回「ゴーマニズム宣言⑫:『天皇論追撃篇』(新天皇論)②」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記
第77回「天皇陛下と皇族の『おことば』の凄さ」 天皇皇后両陛下や、皇太子殿下をはじめ皇族方は、式典などで「 おことば 」を発表され、お誕生日などの節目には記者会見で発言をされる。
天皇皇后両陛下と皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻のおことばや記者会見は全文が宮内庁のホームページに掲載され、いつでも簡単に見ることができる。しかし、これに注目している国民は極めて少ないというのが実情だろう。
それは、どうせ天皇や皇族という立場の人は、無難なあたりさわりのないことしか言えない、言わないに決まっているという先入観があるからではないか。
お誕生日の前の記者会見など、宮内庁記者会の記者が相手だし、あらかじめシナリオが決められていて、それを無難にこなしているだけなのだろう。
ましてや式典などの「おことば」なんか、宮内庁の役人あたりが美辞麗句を並べたてた作文を、ただ読み上げているだけなんだろう。
天皇や皇族が、自分の考えを口にすることなんかあるわけなく、そんな言葉は聞く必要がない…と、多くの人が思っているはずだ。
だが、それは全くの誤解である。
天皇陛下も皇族方も、おことばや記者会見を国民にメッセージを届けられる数少ない機会と捉え、その発言はご自身で作成されているのだ。
もちろん、天皇・皇族に限らず重要な立場にある人ならば、何でもかんでも思いついたことを放言できるわけがない。
東京オリンピック・パラリンピックの組織委員長の立場にありながら、平気で「あの子は大事なところで必ず転ぶ」なんて放言するような政治家とは、言葉に対する注意がまったく違う。
天皇陛下や皇族方は、もちろん自らの発言の重みを自覚しておられるから、十分に神経を使い、配慮をして言葉を選ばれる。
しかしそれは決してただ無難な八方美人の言葉ではない。渾身の努力で、練りに練って選び抜いた言葉で、ご自身のお考えを我々に示しておられるのである。
ゴー宣道場の師範、高森明勅氏は天皇陛下や皇族方のおことばを読み解くエキスパートで、折につけそのご発言の意味を解説してくれる。
例えば昨年9月、国際オリンピック委員会(IOC)総会に 高円宮妃久子殿下 がご出席しスピーチをされたが、実はこれは大変なものだったのだ。
総会ご出席は東京五輪招致活動への「 皇室の政治利用 」になりかねないと、他ならぬ天皇陛下が大変憂慮されていたのだが、それにもかかわらず、安倍政権はゴリ押しで実行させてしまった。
そんな中でのスピーチで、高円宮妃殿下はこうおっしゃったのである。
「 IOC評価委員会の委員の皆さまは、本日ここに私がいることを驚いていらっしゃるかと思います。実は、私自身も皆さまと同様に驚いております 」
要するに 「私は本来、こういうところに出て来てはならない立場なのです」とおっしゃっている のだ。にもかかわらずここにいて、そのことに自分でも驚いているというのは、 無理やりこの場に引っぱり出した安倍政権に対する強烈な異議申し立てなのである。
そしてさらに妃殿下はこう続けられる。
「 東京で、皇室の役割や立ち位置についてお話ししたことは、現在でも当てはまります 」
皇室の役割や立ち位置とは政治には関われないというもの であり、それが今も当てはまると言うことで、 このスピーチは五輪招致を訴えるものではないと表明されたのだ。
続けて妃殿下は、IOCやスポーツ界による東日本大震災被災地支援への感謝や、スポーツ振興の意義ということに絞って話をされた。そして最後に「 さて、これからいよいよチーム・ジャパンのプレゼンテーションが始まります 」とおっしゃった。
つまり、自分のスピーチは東京五輪招致のプレゼンテーションではないということを、改めてはっきりと示されたのである。
懸念された「皇室の政治利用」を避け、安倍政権に対してもそれとなく、しかしはっきりと釘を刺している。 これは考えに考え抜かれたスピーチだったのである。
2月21日、 皇太子殿下 のお誕生日2日前に行なわれた記者会見における殿下のご発言も、実に奥の深いものだった。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h26az.html
皇太子殿下は「この1年を振り返り,印象に残ったことについて」という質問に対して、まず度重なった台風・豪雨災害の犠牲者への哀悼の意と、遺族・被災者へのお見舞いと早期の復興を祈るお気持ちを話され、さらに最近の大雪による被害を心配された。
さらに、雅子妃殿下と共に東日本大震災被災地を訪問された時のことを挙げ、妃殿下と共に被災地の復興に永く心を寄せていくとおっしゃっている。
そして次に「 現在、日本社会は、様々な意味で転機を迎えています 」とした上で、社会の中から諸課題を克服するための前向きな取り組みが生まれていることを実感したとして、全国各地でご覧になった実例----東北の被災地で、地域ぐるみで高齢者や子育て層などを支援している仮設住宅、全国障害者スポーツ大会で参加者を支えるボランティア、開発途上国での草の根協力のために派遣される青年海外協力隊など―---を紹介された。
わしが中でも注目したのは、「 山間地域の皆さんが協力して、里山の景観や伝統的な農法を保存し、継承しながら、努力されるなど地域活性化のために各地で様々な取組が行われていました 」という例を挙げられていることだ。
これらの実例を紹介した上で、皇太子殿下はこうおっしゃっている。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
「ライジングメンの皆様、ご迷惑をおかけしています。na85です。75号における私の振る舞いのけじめとして、もうしばらく当※欄には復帰できませんが、magomeさんを通じて今号の雷神宮歌会のテーマを設定させていただきたいと思います。と思ったらdaiさんが設定されてました。しかし皇族の「言」と「飯」が同列では恐れ多いので、「飯」はサブに格下げしてください。
雷神宮歌会、Wメインテーマ:―言―、―皇―、サブテーマ:―飯―、―憲―、―Y―です。
追加はmagomeさんがいつも通り的確にやってくださると思います(笑)。歌詠みの皆様よろしくお願いします。しいちゃんの歌も待っていますよ。ニセただしさんも参入ありがとうございます。」
以上、magomeがお伝えしました。
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