• このエントリーをはてなブックマークに追加

三味線弾きさん のコメント

>>130:カレーさん
> 職場における「男尊女卑」の問題。
> もし突破口が有るとしたら「人間関係」だと思います。
カレーさんらしいですね(笑)。たしかに、男女に限らず普段からよい人間関係を築いておくのは重要そうです(「リスク・コミュニケーション」などもこれに含まれるのでしょう)。カレーさんの「人間関係」説に対峙しうる、時代のキーワードとして「孤独」説を挙げておきましょう。

時代の流れをみると、以前よりもコツコツ型の人間関係が必要とされず、その基盤である、優しさ,厳しさ,思いやり,勇気,...等々、多くの大切なことを教えてくれる「孤独」に関心がシフトしているように感じます。男女とも若い世代が、リアルやwebなどの人間関係に疲れ、いや疲れというよりも、むしろ達観的に「孤独」を嗜好する者が多くなってきている可能性があることには要注意です。「一人でいて淋しくない人間になれ」が支持されるのも、その現れかもしれません。
もしそうであれば、ただでさえ男社会な会社組織から阻害されがちな女性や若者や子供らにとって、会社がアホ集団に見えればなおさら、社内での人間関係や日常コミュニケーションの強化は、近い将来ほとんど相手にされなくなってしまうでしょう。
拙者的には、まぁそうなって当然かな、と思います。孤独な方が、面倒くさくないし、自分を磨けるし、時間を有効に使えるし、家族を大切にできるし、アホ集団に煩わされずに済むし、少々淋しいことさえ我慢すれば良いことだらけですから。

そういった時世や近未来予想を踏まえると、人間関係の強化よりも有力な突破口は、男側が女性のように集団とは少し離れた、いわば「孤独」なワークスタイルに変わっていくことだと思うのです。男が「孤独」に耐えるしなやかな強さを養えば、女性や若者や子供らにとっても「孤独」以上に魅力的でリスペクタブルな仕事(子育てや家事も含)を示せるようになるでしょう。
孤独の現代・近未来社会との親和性は高いし、昨今の女性と同じ境遇になるので多くの女性の協力が期待できるし、一人ひとりの負荷と能力が増すので少子高齢化に対応できる可能性すら開けます。多くが孤独になれば、大して淋しくもないでしょうし。
何より、男にとっての「孤独」とは、小さな集団に対する承認要求との決別でもあると思うのです。

職場における男尊女卑や女性差別・蔑視などを解消し、次世代を守るアイディアは、他にも色々あるかも知れませんね。
明日のライジングが延期になりそうなので、続けてみました。
みなぼん編集長、どうぞご自愛願います。
No.154
121ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第115号 2015.1.6発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…映画『紙の月』では、夫に「承認」されない妻の虚無感が描かれている。日本の夫婦関係あるいは恋愛関係は、未だに微温な「男尊女卑」に貫かれ、「男が支配し女が支配される構造」が主流であるが、本物の「承認」を得ていない虚しい女たちの行き着く先は、果たしてどこなのか!? ※「ザ・神様!」…元の世界に帰ったヤマサチに突然の来訪者!それはワタツミの宮殿で結婚した妻・豊玉姫でした。しかも子を宿していた彼女に、突然の陣痛が襲う!出産の間は「絶対にのぞくな!」と言われたヤマサチ。しかし「ゼッタイにダメ」と言われると逆に気になって仕方ないのは神の世も同じで…!? ※「平成26年度 ライジング版 流行語大賞の発表」…コメント欄で始まった、読者の皆さんによる企画、ライジング版・流行語大賞。「ウンコ色」「可憐乳」「床ドン」「IKEAに行けや!」「松本清張ですな」「小保方さんはおぼこい」「こばやしよしのりーっ!」「犬やったーーー!!!足やったーーー!!!」…等々、数々の名言・珍言は如何にして生まれたか!?爆笑必至のライジング版・流行語大賞で初笑いを!! 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第113回「映画『紙の月』、夫に承認されない妻の空虚感」 2. しゃべらせてクリ!・第75回「新年特別企画・よしりんたちをしゃべらせてクリ!の巻〈前編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第48回「だって『のぞくな』って言うから……」 4. 平成26年度 ライジング版 流行語大賞の発表 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 第113回「映画『紙の月』、夫に承認されない妻の空虚感」  宮沢りえ主演、大島優子好演の映画 『紙の月』 の夫婦関係は、隠してはいるが微温な「男尊女卑」に貫かれていて、夫の妻への侮蔑感覚はまったく無意識である。  銀行で働き始めた妻が、最初の給料で夫に時計をプレゼントする。だが夫はそれを薄ら笑いを浮かべながら受け取り、外ではめることはしない。  その後、今度は夫が妻に、平然と高級な時計をプレゼントするのだ。  妻はそのときに、夫に対する違和感の正体に気づくのだが、この夫の心理を言葉に表すとこうである。 「 お前の暇つぶしのお遊びの仕事で買ってくれた時計なんか、まあ、あんなものだろう、オモチャだな。恥ずかしくて男が外で腕に巻くモノではないのだよ。 」 「 男の仕事は女の暇つぶしとは違う。俺が本物の仕事で買ってやる時計は、ほれこういう高級なモノだぜ。俺とお前の社会的ステータスの差がわかったかい?ありがたく頂戴して、腕に巻くがいいよ。 」 「 ところで俺さまは転勤だ。当然暇つぶしのアルバイトなんか、さっさと辞めて、俺さまについてくるよな。 」  こういう「 男尊女卑 」は産経新聞や、自称保守の男どもに、脳髄まで浸透していて、確実に無意識になっている感覚である。  だから彼らは皇統の「男系固執」を主張するのだ。  日本国の象徴は「男系」でなければならない。それが「男尊女卑」の男どもの信念である。  その頂点に安倍晋三がいる。  天皇陛下はそうではない。そういう因習には縛られていない。  だからわしは尊敬できるのだ。   驚くべきことに自称保守メディアで活躍する女どもも、また無意識のうちに「男尊女卑」を受け入れる「 準男性 」である。  そういう女、あるいは妻は、こう反応するだろう。 「 やっぱり旦那様のくれる時計は高級品や。あたいの安月給で旦那様に時計をプレゼントするなんて、非常識やった。ごめんなはい。男の本気の仕事で買ってもらったこの時計は本物や。ありがたく頂戴いたしますばい。 」  この卑屈さ!  これが自称保守論壇で禄を食み、えらそうに男の主張を口真似している馬鹿女どもの深層心理である。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!