みなさん、旅行に行ったとき、友だちに会ったとき、おいしい料理を食べたとき、思い出を残すために記念撮影をしますよね。写真もいいけれど、今の自分を3Dフィギュアにして記念に残したくないですか?
でも3Dスキャンニングって機材が必要だし費用もかかりそう……、とお考えのあなた。iPhoneかデジカメ、それとアプリで簡単に3Dデータ作成ができるんです。
■アプリ 『123D Catch』を使います
123D Catch(関連サイト)
●Autodesk
●無料
●対応機器 iPhone/Windows/Mac OS X(Chrome上)
↑複数の写真を合成して、3Dプリンターで読み込めるSTLやOBJ形式のデータがつくれます。不要な部分を切り取ったり簡易修正も可能。
『123D Catch』では、iPhoneかデジカメで撮影した写真から3Dデータの作成ができます。自分のフィギュアをつくりたいという人は友だちに撮影してもらってくださいね。
↑iPhone版では撮影するときの角度を指示するガイドが表示されます。
■週アスのつばさとナベコがフィギュアになります
今回、週刊アスキーの『パズドラ女子の攻略日記』でお馴染みのつばさと、私酒飲み担当のナベコが3Dフィギュアになります。
↑このためにメイド服を新調しました。似合いますよね、ね? イタイと思った方は無言で目を逸らしてください。
まずは全身を周囲360度から撮影します。
↑撮影の様子はこんな感じ。背景はスッキリしているにこしたことはありませんが、多少家具など映り込んでも問題ありません。ただ、モデル以外の人物が映り込むとご認識するおそれがあるので、背景に人物を入れないように注意。
今回はデジカメで撮影しましたが、モデルを中心に正面と斜め上から約25度ずつ角度をとって撮影、計28枚でキレイな3Dデータになりました。各写真でモデルの大きさが均等になるように写すのがポイントです。
また、モデルは撮影中は微動だにせず態勢をキープします。無理があるポーズだと崩れてしまうので楽な態勢で撮影しましょう。
↑モデルの周囲から撮影した写真はすべて『123D Catch』に読み込ませます。複数の写真から3Dデータを作成するので、場合によっては読み込みに数10分ほど時間がかかります。ジッと待ちましょう。
↑モデルの周囲に残った壁などのゴミを切り取ればオーケー。
写真を合成させたときにデータがゆがんでしまうことがあります。その場合、形が崩れた原因はこの1枚だとわかればその写真を取り除いてみたり、また背景の異物が原因かもしれないので、モデル以外をレタッチでボカしてから再度データを合成するなど試してみましょう。
■つばさとナベコの3Dデータが完成
↑こちらがつばさ。脚の線がキレイに出ていますね。
↑私ナベコは顏の表情がわかるバストアップの3Dデータです。
■DMM.comの3Dフルカラープリントを利用
DMM.com(関連サイト)
さて、3Dデータがアプリでできることはわかりましたが、肝心なのは造形ですね。家庭用3Dプリンターは低価格になってきたとはいえ10万円以上するのでまだまだ持っている人は少数派でしょう。
そこで、『DMM.com』など3Dデータを送れば各種素材で素材で3Dプリントを行なってくれるサービスを利用しましょう。価格は3Dプリントする大きさと素材によって異なります。納期は通常7日~9日。今回は、家庭用3Dプリンターでは不可能なフルカラーでかつ価格も手ごろな石膏フルカラーで造形してもらいました。
■フルカラーフィギュアの完成
↑じゃじゃ~ん。つばさのフルカラーフィギュア。リアルです。こちらは高さ約10センチ、横幅は約14センチほど。費用は7673円になりました。一例ではありますが、同じデータでアクリル樹脂の場合は2万5013円、シルバーの場合は19万8662円の見積もりでした。
↑私、ナベコのは全長約9センチほどで3189円。背中側も見ると単色ではわからないエプロンの線がくっきり出ててフルカラーの良さを実感します。
いかがでしょうか。以上のように自分で写真撮影して3Dデータを作成、3Dプリントサービスに注文すると、特別な機材が無くても簡単に自分の3Dフィギュア化が可能です。また、『DMM.com』さんで10センチほどの高さフルカラー石膏を注文した場合、費用はつばさ、ナベコでかかった額から考えると、1万円は超えない計算になります。
データ作成まではコストもかからないので、自分の姿ではなくても大切な家族や貴重な記念品など、フィギュア化に挑戦してみるのもいいんじゃないでしょうか。
■家庭用3Dプリンターでも造形しました
3Dプリントサービスにお願いするのもいいけれど、家庭用3Dプリンターをお持ちの方はさらにお安く3Dフィギュアをつくることができます。
SCOOVO C170
●オープンキューブ
●実売価格18万9000円前後
↑PLA樹脂を最小0.1ミリの間隔で造型できる熱溶解型の3Dプリンター。設定を簡略化する“かんたん設定”により、専門的な知識がなくても扱いやすい。
↑台座となる“ラフト”と、突起部分を支える“サポート材”をつけ正確に造形。また、3Dプリントの速度“送りレート”を20%下げるなど、表面が滑らかになるように設定をしました。
↑家庭用3Dプリンターで造形したつばさフィギュアの完成!
今週発売の週刊アスキー2/18-25合併号(2月4日発売)では、こちらSCOOVOで作成した3Dフィギュアをもとにして、シリコンで型をつくり、つばさとナベコ型のチョコレートを作成しています。人物の3Dフィギュアができるといことは、人物の3Dチョコもできるということですね。バレンタインにぴったりな特集になっているので気になった人はぜひ読んでください。
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