●ソニー
●実売価格 20万4700円前後
すべてのレンズで手ブレ補正効果を実感
フルサイズ機では初のボディー内手ブレ補正機構を内蔵したミラーレス機。従来の『α7』シリーズはレンズによる手ブレ補正だったが、フルサイズ対応の手ブレ補正レンズは現状5本のズームしかない。ツァイスブランドの単焦点レンズや、アダプターを介して使用するAマウントレンズなど、装着したすべてのレンズで手ブレ補正の効果を発揮してくれるようになったのはうれしい進化だ。
『55mm F1.8』レンズで夜の街を撮影したが、1/15秒程度のシャッタースピードなら、ほぼブレの心配がない。従来機『α7』と比べるとシャッタースピード約2段ぶんくらいの効果が実感できた。
ボディーのつくりにも細かい改良が施され、グリップは若干大きくなり手になじみやすくホールド感が向上。シャッターボタンの位置も変更され、やや斜めに配置したおかげで、自然に構えることができ、従来機のように窮屈な感じはなくなった。小さな改良だが実際に撮り比べてみると、断然快適に撮影できるようになったことに気がつく。
余裕のある操作感がうれしい ↑シャッターボタン位置がボディー上部からグリップ部に変更し、ゆったりと構えられるようになった。ただしバッテリー消費は激しく、公称値の“ファインダー使用時で約270枚”よりも早く消費することもあったので、予備の電池も購入したほうがいいだろう。3640万画素の『α7R』やISO409600で撮影可能な『α7S』など魅力的なラインアップを備える“α7”シリーズだが、手ブレ補正の搭載は他モデルにはない大きなアドバンテージになる。
アプリをインストールして機能の追加ができる ↑“PlayMemories Camera Apps”からリモコンやレンズ補正などのアプリがインストール(一部有料)できる。美肌補正やキャッチライト加工ができる“マイベストポートレート”(写真)は無料でお得。■おもなスペック
撮像素子:35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)“Exmor”CMOSセンサー
有効画素数:約2430万画素
記録:写真/JPEG、RAW 動画/XAVC S(1920×1080ドット/60p、約50Mbps)ほか
ディスプレー:3インチTFTチルト式液晶(約123万ドット)
ファインダー:0.5インチ電子ビューファインダー(約236万ドット)
記録メディア:SDXCカード、メモリースティックXC-HG デュオ
通信機能:IEEE802.11b/g/n、NFC
連続撮影枚数:約350枚(背面ディスプレー利用時)
サイズ/重量:126.9(W)×59.7(D)×95.7(H)mm/約556g(本体のみ)
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