9月のことですが仙台にひとりで行ってきたので、その時のお話をしますね。
仙台に降り立った記者ナベコ。ひとりで好き勝手しましたよ。ストリップって女子がみても楽しいらしい
杜の都、仙台。ひとり旅に行くからには、29歳記者ナベコはやりたいことがあったのです。それはストリップ劇場をのぞきに行くこと。
ストリップって、私の認識が間違っていなかったら、女性が着衣を脱いでスッポンポンになるセクシャルな場。ですが、必ずしもアダルティ(造語)な要素だけではなくて、女性の美を追求して魅せてくれる空間だから、お客として女性が観ると新しい発見があったり、とにかく「良い」んですって。本当かな?
で、調べたところ、仙台にはロック座があるじゃないですか。
ロック座は浅草にもある老舗のストリップ劇場で、花形のストリップダンサーが音楽に合わせて行なうリズミカルなショーが主体。ホームページもしっかりしているし、なんだか安心な気がします。価格は女性客も男性と同様に5000円と高く感じますが、旅先ですし多少豪気に使っても良いとしましょう。
よしっ、ロック座に行こう!
仙台の歓楽街、国分町へ
向かったのは、国分町。土地勘がなかったのであとから知ったのですが、国分町は仙台屈指の歓楽街。歌舞伎町のようにたくさんの酒屋が軒を連ね、あちこちに酔客が溢れかえっています。
夜10時くらいなのに、すでに道でおねんねしようとしているお父様も。
通行人の若者 「おじさん、こんなところで寝ちゃだめだよ、寒いよ」
道で寝ている人「大丈夫だから、ここが家っちゃ」
通行人の若者 「ここが家なの、おじさん、すごいな、でも布団ないから寒くて死んじゃうよ」
道で寝ている人「いいっちゃ、いいっちゃ、もう60まで生きたんだから」
通行人の若者 「おじさん、60なんだ、若くてすごいな、だから家教えて、タクシー・・・」
という酒飲みと若者の温かい交流を横目に、私はロック座を目指しました。ふいに、昭和っぽいネオンが。これが夢にまでみた(?)ストリップ劇場です。
ストリップ劇場に到着。私の胸はドキドキと高なりました。
職業柄、好奇心は強いほう。ドキドキとかワクワクが大好きなので、毎日刺激を求めてやっていきたいくらい。
よし入ろう、としたけれど踏ん切りがつかない
店頭の写真を撮って記念は残したところで、いざ入ろうと入り口に近づいてみましたが……。
「……(素通り)」
足が入口の敷居をまたぐことができず、自然に遠のいてしまいました。
だってこういう店って、入り口が暗くてなんだか怖い! 古くからやっているしっかりした店だろうし、きっと女性客が入ってもとって食われるわけではなかろう。なのに……。
あらためて省みると、私はひとりで行けない場所ってあまりないつもり。
牛丼屋さんに餃子屋さんに串カツ屋さん。居酒屋やバーは入る時はちょっとドキドキするけど、入ってみるとなんとかなるもの。いつものつもりで今回もスッといけるはず。
この胸の高鳴りの正体は…?
胸の高鳴りはそのままに、今度こそは入口をくぐってみようと歩み寄ってみました。ドキドキドキドキ。ですが、番頭(?)のおじさんとちょっと目が合い、ついそらしてまたも素通りしてしまいました。
あーー!私はうだうだと何をやっているんだ。
ドキドキが大好き、ワクワクも大好き。
ですが、目の前にしているストリップ劇場、入口の向こうに広がっている風景が想像しできないし、どういうことが起こるのか、想定できない。加えて知らない土地ということもあり、逃げ場がない感がいなめません。
ふと気がついたんです。
この胸の高鳴りは、ドキドキでもない、ワクワクでもない、自分自身を慮ってのハラハラなのかもしれません。
結局、酒と肉に逃げました
結局ストリップに費やすつもりの5000円を酒と旨い食べ物に使おうと、ひとりで仙台牛の焼肉屋さんに行きました。
ひとりで焼肉行けるんだと驚かれたことありますが、前述したように大抵のところにはひとりで行けるんです。ツラの皮がとっても厚いので。
ですがですが、ストリップ劇場に関してはびびってしまいました。意外に小心者なところあるんだな、私。かわいい。
と、コンコンと更けていく仙台の夜の中、新しく発見した自分自身に乾杯し、結局は酒におぼれてしまったナベコでありました。みなさん、タイトルに“ストリップ”とあるのに、内容がストリップとほぼ関係ないことをお詫び申し上げます!
どうぞまた来週もご期待ください。
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