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第2章 大きくなったら騎士になる
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第2章 大きくなったら騎士になる
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マルサシュロックは、マルタ島の南端にあるマルタ最大の漁港。
日曜日は盛大なフィッシュマーケットが開かれて、マルタ全土から買い物客や観光客が訪れてごった返すらしいが、平日の朝の早い時間は、たいていの日本の地方の漁港と同じように閑散としている。
カラフルにペイントされた色とりどりの船が港に並んでいる。
ここの船はほとんどマルタの伝統的な木造船で、ルッツと呼ばれる。
まだペンキを塗ったばかりで乾いていないのか、魚や潮の香りに混じってペンキの匂いもする。
どの船も船首にはオシリスの目と呼ばれる一対の目がついている。
遠い昔、この地を支配した地中海の海洋民族、フェニキア人が伝えたものらしい。
この目は嵐や海の災害から、船と漁師
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