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◆╋◆ めるまがbonet -2nd season-
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◆ 第10号 13.03.21
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みなさん、いかがおすごしですかー? 『めるまがbonet』も
今回からついにふた桁、記念すべき第10号ですよ! ぱちぱちー。
これも、みなさんの愛とぼんちゃんのファイトのたまものですね。
そして第5号からつづいた「OEP」も、ついにフィナーレ♪
今回は最後のレポートをお届けします☆★★
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├○ 今【1】OEP脚本案概要 [第3回]
│ 回
├○ の【2】OEP議事録 [第5回]
│ 目
├○ 次【3】編集後記(ぼんちゃんのお部屋)
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【1】OEP脚本案概要 [第3回]
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「Our Evangelion Project(OEP)」の
最終的なアウトプットは、自分たちが考える理想の『シン・エヴァ
ンゲリオン劇場版:||』の脚本という形式をとる。私たちが本当に
観たい『エヴァンゲリオン』とはどのような作品なのか。それを具
体的な脚本という形で提示すること。
以下に掲載するのは、批評家・村上裕一が全3回に渡る共同討議を
受けたうえで描き出した、『シン・エヴァ』のラフスケッチである。
本メルマガに収録済の坂上秋成による脚本案と、どのように異なり、
どのように共鳴するのか。そしてこの構想を受けたうえで書かれる、
完成稿(『エヴァンゲリオンのすべて』収録予定)がどのような物
語をつむぐのか。坂上秋成脚本案、OEP議事録、そして村上によ
る本稿と、それぞれの原稿を見比べながら、「OEP」の結末を思
い描いてみてほしい。
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脚本案概要
村上裕一
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1,
エヴァの物語とは何だったのか。それは綾波ユイを告発する綾波レ
イの苦闘である。
綾波ユイとは、ユイのコピーであるレイの身体に、初号機に消えた
とされるユイの心を入れたものだ。碇ゲンドウの願いどおりに、ユ
イをよみがえらせるべくそれはなされた(最初の物語)。
だが、ユイの身体にユイの心がもどれば、ユイが再生されると思い
きや、死人は生き返らず、それによく似たおぞましい別物が生まれ
てしまった。それが綾波ユイである。
ユイにユイが戻るだけなら問題なかったが、ゼルエル戦で生命の実
を獲得した初号機内部にいたユイの魂がアダムベースに変化し、リ
リスベースの綾波身体との合一によって偽りの神を生み出してしまっ
た。それが聖母・綾波ユイ。
『EoE』のサードインパクトがセカンドインパクトとかなり異なっ
たものに見えるのはあれが補完であり、しかも綾波ユイ由来のもの
だからだ(『EoE』に名前は登場しないものの)。つまり綾波ユ
イの発生が『EoE』的サードインパクトそのものであり、以後世
界は羊水の中で無限に擬似受精を繰り返す箱庭となった。
一方、最初の物語において身体から追い出された綾波レイは、世界
外存在としてその箱庭を外から眺める存在となった。残像のように
消えては現れるレイの存在(感)がそれである。このようなレイに
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