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村上裕一の新米社長日記[ 第6号 ]
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村上裕一の新米社長日記[ 第6号 ]

2013-04-15 19:00
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    村上裕一の新米社長日記 第6号 4月8日~4月14日
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     今週は印象がモザイク状だ。忙しいときもあったし忙しくないと
    きもあった。種類の違う仕事や出来事がパズルを組み合わせるよう
    に並んでいた。連絡が滞っている向きもあるので、申し訳ないと思っ
    ているのだが、エアコンのモードを切り替えるように突然違うこと
    をするのが難しい。しかし、このことをうまく調整できれば大方の
    ことがうまくいく気がしている。人生の大概はいわれのない不安や
    散漫によって左右されている。それをうまくするためのエンジニア
    リングは恐らく可能である。

     
    4月8日(月)

     気が重い会合に挑むために黒ストのスーツに黒シャツ銀ネクで挑
    んだ。スーツで出勤などもう何年もしていないことだったので、自
    然と周りの風景も違って見えた。継続しなければ大した意味はない
    が、もし内面を変えたい・習慣を変えたい・気分を変えたいなどと
    いうことを思っているのであれば、服装や髪型を変えるのは極めて
    簡単である。肝心の会合だが、色んな人の意向(利害といってもよ
    い)が絡むと、話の収拾がつきにくくなることは間違いないと感じ
    た。まあなんとなく結果オーライという感じを受けているが、あま
    りにも時間をかけすぎたことを反省している。普通のコミュニケー
    ションノウハウでも言われることだし、精神分析のセッション論な
    どにもあることだが、人との交流は長い時間をかければいいという
    ものではない。


    4月9日(火)

     前後するのだが、実は昨日、ヨーロッパの関連会社を設立するた
    めに送金しなければならなかった。そのため銀行に赴いたのだが、
    海外送金の思わぬ厚い壁にぶち当たり挫折をした。ネットバンキン
    グで簡単に送金できるだろう、と考えていたのだが、事前申し込み
    の上2週間も3週間もかかるとのこと。そこで最寄りの支店に行く
    とここでは扱いがない。そこで扱いのある大きな店舗に行くと、ま
    ず窓口とビデオ窓口という謎のものがあって、手数料が前者500
    0円後者3500円と高すぎる! のもさることながら、ビデオ窓
    口は14時までだったのでやむなく窓口へ。早すぎる。するとそこ
    から送金の理由を根堀り葉堀り聞かれるのだった。しかし今回の設
    立は込み入った関係で行なっているので非常に説明が通りづらく
    (しかしある意味客観的に見れば私でも「この役員構成は何だ」と
    思ったかもしれない)、しかも身分を証明する謄本なりも(まさか
    自分の会社役員的身分を証明する必要があろうとは思ってもおらず)
    持参していなかったので、押し問答のようになってしまった。昨日
    は某会合に向けて半ばカタギでないような格好をしていたので、そ
    れがさらに悪かったのかもしれないと後から思ったのだった。結局
    送金できず、もろもろ書類は揃えたのだが、フランスの方で代理で
    入金してもらうこととなった。この1週間でドルもユーロも10円
    近く値上りし、私はインフレ円安どんと来い派ではあるのだが、こ
    の小規模な経済現象下ではそうはいっても気が気がでなかった(小
    市民的である)。なお今日でずっと働いてもらってたKくんが転職。
    おつかれさまでした。と同時に新しい外注さんと対面打ち合わせ。
    この人は濱野さんに似ていたためとても好印象を持った。


    4月10日(水)

     バリバリと色々仕事を片付けた。そういうときもある。メールは
    齟齬が起きやすいので、間違いがないことの証明としてメールでメ
    モランダムを出しつつ、口頭での会話の前後のフォローとして使う
    べし、との指示をした。他方社内の会議にてどうも議事録の書き方
    で問題が起きていたようだが、これはテンプレートを用意していな
    い私の手落ちである。とはいえ、そういうものがなくてもまとめら
    れる知的握力がほしいとも思う。メールがビジネスツール化した現
    代では、文書を用いる機会は毎日毎時ひしめいている。


    4月11日(木)

     ラジオの仕事からラジオの仕事を考える……という仕事上のコン
    ボは、ラジオ業界の人間でもないのにどういうことなのだという感
    想を抱かざるをえない。自家中毒ではないのか。しかし最近は周囲
    の人間や何やら本来は枠を持っていなかった人間がバシバシと地上
    波に枠を持つようになり、非常に嫉妬心を燃やしている。羨ましい!
    地上波は永遠の憧れである。そこでしゃべり力を上げるとともにさ
    らに自分の商品価値を高めるため、自社コンテンツで帯番組のラジ
    オをやろうと思っている。しかし試しにそのコンテンツの一部の収
    録を試みたがあまりにも難しくて挫折的な気持ちになった。いやな
    に、『an・an』を読みながら喋ろうとしただけだ。だが全く私
    には分からないよ……。
     
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