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どうも、
管理者のNDです。
10月18日は
奄美喜界島地震から23年です。
あのM8.0の喜界島地震とは異なります。
この地震で死者は出ませんでしたが、この地震はM6.9にもかかわらず
津波が3mを超す典型的な津波地震となりました。
状況によっては、このような規模でも大きな津波に見舞われることがあり、
津波注意報で予想された波以上の高さが襲ってくることがあります。
今回は、
「地震規模と津波の目安」をテーマにお伝えしていきます。
過去に何度も放送内で発したことがあるのですが、
せっかくなので今回はそれをわかりやすくまとめてみました。
しかし、地震のメカニズムや震源位置次第で津波の値は簡単に変わってきます。
ここに書かれていることは参考程度に扱ってください。
※過去の情報・資料をもとにしていますが、全てオリジナルの指標ですので
気象庁の目安などとは一切関係はありません。
【地震規模と津波予報の目安】
※速報値で震源が10~30kmの時、沿岸~沖合ぐらいの位置と仮定
M4.9以下 津波は起きません。緊急地震速報が出ても津波を気にすることはまずないです。
M5.0~5.4 まず津波は起きません。海面変動を伴う可能性も低いです。
M5.5~6.0 この規模でも津波の心配はほぼなく、あっても海面変動は微弱がほとんどです。
M6.0~6.4 若干の海面変動を伴い始めます。津波注意報発表は極めて稀ですが0ではありません。
M6.5~6.9 海面変動の津波予報、震源に近い場所では津波注意報が発表されるケースもあります。
M7.0~7.2 津波注意報が高確率で発表されます。海岸付近の方はすぐに離れてください。
M7.3~7.4 津波注意報が広範囲、状況に応じて津波警報が発表される目安になります。
M7.5~7.7 初報から震源付近は津波警報が出ます。高い所に逃げてください。
M7.8~7.9 大津波襲来の可能性が高くなり、大津波警報が出ます。
M8.0以上 大津波警報が規模に応じて広範囲に発表されます。可能な限り内陸へ即時避難です。
ちなみにですが、The Last 10-secondの緊急地震速報では、
「津波発生のおそれがあります。最新の情報にご注意ください」と
言われることがあると思いますが、
深さがおよそ30km以下で、沖の震源かつM6以上の地震であった時ぐらいから
この周知が出始めます。この情報が意外とクセモノで、
更新報の後に、M6未満の予想に落ち着いてもこの通知が出続けてしまうことがあります。
びっくりして心配してしまうかもしれませんが、この表を参考にして頂ければ大丈夫です。
ちなみに、振動レベルも津波発生の有無を調べるには割ともってこいだったりします。
状況は限られますが、おおよそは規模で最大振動レベルが決まってくるので
強震モニタを見ながら、沖の震源でレベルが3000を超えているようであれば
津波発生の心配が考えられます。この値を超えたのを見たら震源付近で
海岸の人はすぐに離れてください。
※日本海側は2000以上でも津波発生の可能性はありそうですが事例ゼロなので未知数です。
今後発生すれば、その値をお知らせして行けるようにします。
そして最後に、この表を見たうえで注意点がいくつかあります。
時に津波地震と呼ばれる、規模の比例関係を逸脱して高い津波を生じる地震があります。
共通点としては低周波地震が関係していて、通常の地震より低い周波で起きると
規模に比べて津波が発生または高くなることがあります。
尚、深部低周波地震やスロースリップは津波との関連性は低くなります。
また、おおよそこの津波地震が発生する場所はある程度定まるため、
津波地震が過去に発生した事例がないかを調べるとわかります。
過去に津波地震が発生した地域は、
・北海道南西沖 ※北海道南西沖地震
・秋田県沖 ※日本海中部地震
・三陸沖 ※典型的な代表例としても有名な明治三陸地震
・房総半島南方沖 ※慶長地震は徳島に死者1500~3000人規模の津波を引き起こした事例
・鳥島近海 ※近年で有名な低規模津波地震
・奄美大島近海(特に喜界島) ※当記事の津波地震
・石垣島近海とその周辺 ※明和の大津波、石垣島で死者1万人以上
などが挙げられます。
その他、海底火山やプレート境界面近くが主に発生しうる場所は
今後津波地震の可能性は考慮ありです。ただし非常に低い確率ではあります。
尚、噴火に伴う津波は考慮していません。
酷い場合、体感震度が全国観測されず、地震情報の発表がないまま突如津波情報と
津波注意報・警報が発表される場合がありますので、これらの地震は注意が必要です。
この場合に見分ける方法は、
・強震モニタの反応がやけに広く長いけど、有感か微妙な反応であること
・その後にHi-netで発表された情報がM6前後以上であること
・又はその広がりにしてはかなり高い規模だと感じた時(要経験歴)
以上の場合は津波情報に注意してください。
※極端な遠方地震・深発地震であれば津波の心配はありません。
尚、個人的にこのような予兆なしの津波襲来は一番危惧しています。
本来、地震の後に津波は来るというのが一般的な固定概念である以上、
地震が分からなければ、想定を大幅に超える被害になることだって考えられます。
しかもそれが視界の奪われた夜中であれば、音もなく忍び寄り、
津波が陸地に押し寄せた頃にはとっくに手遅れになっているということになってしまいます。
情報網が発達している今だからこそ、"突発の津波襲来というケースはない"と固定概念は
より強固なものになってしまっています。
津波は突然襲うこともある可能性を低地に住んでいる人は、
頭の片隅にでも置いて頂ければ幸いです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
10月18日は
奄美喜界島地震から23年です。
あのM8.0の喜界島地震とは異なります。
この地震で死者は出ませんでしたが、この地震はM6.9にもかかわらず
津波が3mを超す典型的な津波地震となりました。
状況によっては、このような規模でも大きな津波に見舞われることがあり、
津波注意報で予想された波以上の高さが襲ってくることがあります。
今回は、
「地震規模と津波の目安」をテーマにお伝えしていきます。
過去に何度も放送内で発したことがあるのですが、
せっかくなので今回はそれをわかりやすくまとめてみました。
しかし、地震のメカニズムや震源位置次第で津波の値は簡単に変わってきます。
ここに書かれていることは参考程度に扱ってください。
※過去の情報・資料をもとにしていますが、全てオリジナルの指標ですので
気象庁の目安などとは一切関係はありません。
【地震規模と津波予報の目安】
※速報値で震源が10~30kmの時、沿岸~沖合ぐらいの位置と仮定
M4.9以下 津波は起きません。緊急地震速報が出ても津波を気にすることはまずないです。
M5.0~5.4 まず津波は起きません。海面変動を伴う可能性も低いです。
M5.5~6.0 この規模でも津波の心配はほぼなく、あっても海面変動は微弱がほとんどです。
M6.0~6.4 若干の海面変動を伴い始めます。津波注意報発表は極めて稀ですが0ではありません。
M6.5~6.9 海面変動の津波予報、震源に近い場所では津波注意報が発表されるケースもあります。
M7.0~7.2 津波注意報が高確率で発表されます。海岸付近の方はすぐに離れてください。
M7.3~7.4 津波注意報が広範囲、状況に応じて津波警報が発表される目安になります。
M7.5~7.7 初報から震源付近は津波警報が出ます。高い所に逃げてください。
M7.8~7.9 大津波襲来の可能性が高くなり、大津波警報が出ます。
M8.0以上 大津波警報が規模に応じて広範囲に発表されます。可能な限り内陸へ即時避難です。
ちなみにですが、The Last 10-secondの緊急地震速報では、
「津波発生のおそれがあります。最新の情報にご注意ください」と
言われることがあると思いますが、
深さがおよそ30km以下で、沖の震源かつM6以上の地震であった時ぐらいから
この周知が出始めます。この情報が意外とクセモノで、
更新報の後に、M6未満の予想に落ち着いてもこの通知が出続けてしまうことがあります。
びっくりして心配してしまうかもしれませんが、この表を参考にして頂ければ大丈夫です。
ちなみに、振動レベルも津波発生の有無を調べるには割ともってこいだったりします。
状況は限られますが、おおよそは規模で最大振動レベルが決まってくるので
強震モニタを見ながら、沖の震源でレベルが3000を超えているようであれば
津波発生の心配が考えられます。この値を超えたのを見たら震源付近で
海岸の人はすぐに離れてください。
※日本海側は2000以上でも津波発生の可能性はありそうですが事例ゼロなので未知数です。
今後発生すれば、その値をお知らせして行けるようにします。
そして最後に、この表を見たうえで注意点がいくつかあります。
時に津波地震と呼ばれる、規模の比例関係を逸脱して高い津波を生じる地震があります。
共通点としては低周波地震が関係していて、通常の地震より低い周波で起きると
規模に比べて津波が発生または高くなることがあります。
尚、深部低周波地震やスロースリップは津波との関連性は低くなります。
また、おおよそこの津波地震が発生する場所はある程度定まるため、
津波地震が過去に発生した事例がないかを調べるとわかります。
過去に津波地震が発生した地域は、
・北海道南西沖 ※北海道南西沖地震
・秋田県沖 ※日本海中部地震
・三陸沖 ※典型的な代表例としても有名な明治三陸地震
・房総半島南方沖 ※慶長地震は徳島に死者1500~3000人規模の津波を引き起こした事例
・鳥島近海 ※近年で有名な低規模津波地震
・奄美大島近海(特に喜界島) ※当記事の津波地震
・石垣島近海とその周辺 ※明和の大津波、石垣島で死者1万人以上
などが挙げられます。
その他、海底火山やプレート境界面近くが主に発生しうる場所は
今後津波地震の可能性は考慮ありです。ただし非常に低い確率ではあります。
尚、噴火に伴う津波は考慮していません。
酷い場合、体感震度が全国観測されず、地震情報の発表がないまま突如津波情報と
津波注意報・警報が発表される場合がありますので、これらの地震は注意が必要です。
この場合に見分ける方法は、
・強震モニタの反応がやけに広く長いけど、有感か微妙な反応であること
・その後にHi-netで発表された情報がM6前後以上であること
・又はその広がりにしてはかなり高い規模だと感じた時(要経験歴)
以上の場合は津波情報に注意してください。
※極端な遠方地震・深発地震であれば津波の心配はありません。
尚、個人的にこのような予兆なしの津波襲来は一番危惧しています。
本来、地震の後に津波は来るというのが一般的な固定概念である以上、
地震が分からなければ、想定を大幅に超える被害になることだって考えられます。
しかもそれが視界の奪われた夜中であれば、音もなく忍び寄り、
津波が陸地に押し寄せた頃にはとっくに手遅れになっているということになってしまいます。
情報網が発達している今だからこそ、"突発の津波襲来というケースはない"と固定概念は
より強固なものになってしまっています。
津波は突然襲うこともある可能性を低地に住んでいる人は、
頭の片隅にでも置いて頂ければ幸いです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。