どうも、
管理者のNDです。

10月19日は
昭和54年台風20号から49年です。

この台風に名称はつけられていないのですが、海上で870hpaを記録した
近年でもここまで発達することがない歴代記録を持つ台風でした。
この歴代最低気圧を観測した台風は、勢力を弱めましたが
それでも日本にも接近・上陸しています。
千葉県では最大瞬間風速50.0m/s、東京でも38.2m/sという暴風が吹き荒れた影響で、
フェリーはもちろん、高速道路や鉄道が麻痺し、首都圏は大混乱に陥りました。
それだけでなく、北海道の太平洋側では漁船の遭難も相次ぎ死者・行方不明者が多数出ています。
日本中を巻き込んだ台風は、死者・不明者116人に達しました。

今回は、
「台風の最低気圧記録」をテーマにお伝えしていきます。

基本的に台風の記録は気象庁のサイトや、
デジタル台風というサイトで見ることができます。

しかし、全般的に言えるのは1951年以降の台風しか扱っていないことです。
それ以前は推定や参考情報として記録が残されるため、気象庁では公式記録とはしていません。

台風の基礎知識の確認を踏まえてになりますが、
まず、気圧は基本的に低いほど強くなります。
時々920hpaから950hpaになって、「強くなった」なんて言う人がいますが全然違います。
これを放送内でコメントすると猛突っ込み入るので知識が乏しい人はロムりましょう・・・。
通常は1013hpaが標準的な気圧(公式にこれを"1気圧"と呼んでいる)とし、
基本的には気圧がそれより低くなっていくと低気圧になります。

台風は基本的に950~1000hpaぐらいが日本に上陸する際の気圧になり、
海上での最低値は低いものだと900hpa前後まで下がり、これで十分に"猛烈な勢力"と言えます。
870hpaを下回る気圧はかつて記録されたことはありません。
1951年以前の非公式でもこの値を下回ったものはないとされています。
尚、天気図などでたまに500hpaとかそういう値を見ると思うのですが、
これは上空XY00mとか、地表付近ではない値です。
富士山の山頂などになると、630hpa前後が平均値になります。
※台風の中心に入ってもまずポテトチップスの袋がパンパンになることはありません。

気圧をもう少ししっかり見る際は、このあたりにも注意してみると良いと思います。
間違っても、"地表付近で800hpaぐらいになったらすごいよね"とか言わないでください。
相当なスーパー台風でもこうなることはまずないです。
これを聞いたら無知な破滅願望者だと私は思ってしまいますので言わないようにしましょう。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。